毎月の『覚書』は、その月に参加した研修や学会、読んだ本などを記録しています。
感想や考えなども一緒に残して、自分の振り返りに活用していますが、ブログを見て下さっている方の学びの参考にもなればいいなと思っています。
気がつけば4月後半です。
いまさらですが、先月の覚書です
3月はトラウマに関わる研修や学びが多くありました。
3月のzoomでの学びは
『トラウマインフォームドケア〜TICの広がりの中で〜』
主催:第三回大阪教育大学学校安全推進センター・シンポジウム
講師:亀岡智美先生 他
『クラニオセイクラルで自分を整える』
主催:TOKYO YOGA
講師:松本くら先生
『トラウマ体験と「迎合」について』
主催:対人支援者同士で学び・深める【メンタルヘルスとトラウマの理解】
講師:津田真人先生 ゲスト:糸井岳史先生
トラウマ(特に発達性トラウマ)の理解やケアを知り深めたいという気持ちは私の中からジワジワと溢れ続けます。
今年は神経系の講座や臨床モデルの学びも予定していて、「トラウマ」は私自身の大きな柱となってきています。
トラウマとは何か、それはどのように解釈できるものか
そこを起点にケアの方法や社会的な理解に向けてできることは何か
発達性トラウマの神経学的な仕組みは、子育ての困難さ(特に育てる人が感じる不安や脅威)と関連があるのではないか
そういった課題を追求していけたらなと思っています。
大阪教育大学のシンポジウムは、亀岡先生のTICの現状や可能性についてのお話しが興味深かったです。
実際に現場でTICを活用している様子の報告もあり、自分自身も今後どういった場面でTICをレクチャーしていきたいのか、あらためて考える機会になりました。
トラウマと迎合の話しは、ポリヴェーガル理論のセミナーで何度かお話を伺っている津田先生が講師を務められるということで申し込みました。
全然考えてこなかった(というか気にしていなかった)、トラウマ概念の中の「迎合」の解釈。
トラウマの中で「迎合」の状態を指すときに、それは「Flop」なのか「Fawn」なのか「Friend」なのか「Appease」なのか。
それらの言葉は、状態の近似値を示すものなのか、全く別の状況を表しているのか。
「迎合」という状態が、その人の中でどのような目的を持ち手段として選択されたのか、その選択が積極的なものなのか消去法だったのかによっても「迎合」の意味合いは変わるのではないか。
迎合の意味が変わることを前提に、当事者理解を進めていくことが大事なのではないのか。
言葉の解釈を巡って、支持する理論が変わることもあるのだという新鮮な体験をしながらの、面白い学びでした。
「迎合」はスペクトラムなんですね。
広い意味で「平和的」な解決の手段ですが、状況や性格や文化、歴史、関係性、色んな要素が背景にあるので、「迎合を選択したからあなたって◯◯」と、簡単に結論付けられるものではないのは確かです。
「迎合」が手段として用いられても、それを理解できている自分がいる状態(メタ認知と言います)ならば、それは適応的です。
でも「迎合」によって自己が崩壊することもあります。
崩壊とまではいかなくても、見失ってしまったり。
迎合スペクトラムの解釈がとてもわかりやすくて、色々しっくりきました。
この講座は三回シリーズなので、次回も楽しみにしています
そして「クラニオセイクラル」は2年ほど前から入門編みたいなワークに参加したいなぁと思っていて、今回参加が叶ったもの。
クラニオセイクラルとは、頭蓋から脊柱、仙骨への優しいタッチによって、自律神経や免疫機能の活性化などを図るものです。
トラウマケアとしても注目されているもの。
神経と身体へのアプローチであり、自分自身で取り組めるものなので、まずは私が体験したい
実は4月に別の身体アプローチの講座も受けているのですが、私は自分で自分を癒すのが上手?なのか、いつも眠くなります
クラニオセイクラルも呼吸を整えて身体の軸を意識すると、すーっとエネルギーのバランスが取れて心地よくなる感じでした。
大事なのは「呼吸」と「中心」なんだなと実感しながら、うつらうつらしてあんまりちゃんと理解できなかった気もします
またどこかでちゃんとレクチャーを受けたいです
バタバタだった3月ですが、楽しく学べたことはありがたいです。
4月はさらにガッツリと「トラウマ」研修な日々です
お知らせ&ご案内
子育てカウンセリング・保育相談
しずかなおうちきなりでは、子育て・保育についての個別相談を行なっています。
子どもとの関わり・発達・子育てや保育の不安や苛立ちなどを相談できます
保育・子育て支援学習会案内
『タッチケアと発達理解を深める支援者講座』
リニュアルして近日中に開催案内をします
『トラウマインフォームドケア学習会』準備中
『発達性トラウマの理解と支援』準備中
支援者講座を受講した方との継続した学習会を予定しています。
現場での取り組みの様子や悩み、あらためて確認したいこと、今後に向けての課題などを共有する場とします。個々のスキルアップと連携を目指します。
第1期から第6期までの支援者講座の様子、
親子向け支援講座の様子はブログ内の
をご参照ください。
発達性トラウマの講座の様子は
をご覧ください。
講師依頼について
『子育て支援・発達講座』
『乳児期・幼児期子育て講座』
『タッチケア講座』
『トラウマケア講座』
『ボードゲーム講座』
『おもちゃ講座』
などの保育園・公民館等の施設開催、職員研修などのご相談、ご依頼も受け付けしています。
保護者向け、職員向け等、対象者に合わせた内容を相談の上準備します。
お気軽にご連絡、ご相談下さい。
今までご依頼頂いた講座の様子はブログ内の
『専門職向け講座の案内と感想』をご覧ください
お申し込み・お問い合わせ
もしくは
mailto:shizukanaouchi.kinari@gmail.com
*お名前をご記入の上、ご連絡ください。
*LINE@の登録方法がわからない場合はをこちらをご覧ください。
*メールの場合、24時間以内に返信がない場合は迷惑メールホルダをご確認の上、再度ご連絡いただけますと助かります。
※しずかなおうちきなり公式LINEは、私個人のLINEとは異なります。
支援者講座や学習会、ゲーム会などの先行案内は公式LINEでご案内していますので、必要な方は上記『友だち追加』よりLINE登録して下さいね。
ご訪問ありがとうございました