先月中旬
新潟県出雲崎町へ講座の依頼を受けて行ってきました。
出雲崎こども園の松延毅先生、摩也子先生とは、保育について考え学び合う仲間として長くお付き合いがあります。
園を見学させていただいたり、フォーラムに参加させていただいたりして、何度も訪れている出雲崎こども園。
5年前にもタッチケア講座の講師としてお招きいただき、今回あらためて子どもの育ちを支える視点を持った講座の依頼を受けました。
『タッチケア講座ーこどもが育つ意味を考えながらー』
参加するのは園の保護者だけでなく、町のこどもに関わりのある人は誰でも参加できるものでした。
タッチケアを話しの中心に据えながらも、こどもの育ちとは何かを考え、そこに寄り添っていくことの意味を見出せるような
そして園と家庭と地域が、どのようにこどもとともに在ろうとしているか
そんな話をじっくり聞けたらという願いを摩也子先生との打ち合わせで伺いました。
重ねた打ち合わせの数が多い講座は、相手の想いと自分の想いがよく馴染み、その分内容に悩みます。
タッチケアはこどもが育つことを包括的に支えるものだけれど、「こども自身のこと」「こどもが育つということ」を理解しようとするにはタッチケアにこだわらない具体的なエピソードの方がいいのではないか
そんなことを思いながら資料を作り、サブタイトルを『ーこどもが育つ意味を考えながらー』としたのでした。
講座で自分の子育てについてじっくり話すのは初めてでした。
そういう意味では荒削りの新たな講座。
子育てで悩んだこと
子育てでこれだけは大事にしようと思ったこと
こどもから、そしてこどもと共に教わったこと
それらを通して「こどもが育つ意味」やその時に大切したいことを私の視点でお話ししました。
こどもはそれぞれ、子育ては人それぞれですが、自分のこととして考え深める時に誰かの体験はきっかけとして必要なのではないかと思っています。
聞く人の頭と心の中に、「大切に思う誰か」をちゃんと浮かべて聞くことができるように
その子のそばで自分がどう在ろうとするかを考えられるように
そしてタッチケアが関わりの実際にどんなふうに役立っていけるかを納得できるように
1時間半の、実際にふれあいの時間は取らず大人のみの座学講座で、それは難しくもありました。
参加された方それぞれに、「こども」と「自分」のどちらも大切なものとして少し育っていたら嬉しいです。
園や地域がこどもや家庭をどのように支えていこうとしているかも、考えてもらえたらいいなと思います。
頂いた感想はたくさんの想いが書かれていて、大切に読ませていただきました。
いくつか抜粋して紹介します。
子どもや自分の気持ちを尊重してよい、ということが心に残っています。
親として頑張らねばと思っていたが、自分の気持ちを伝えることも大切だと知った。
丸山先生も感情的に子どもと接したことがあったことに驚き、こんなにすばらしい先生にもそんなことがあるのかと少しほっとしました。
心が温まるお話しで、会場参加でなかったら涙が止まらなかっただろうと思います。
忙しく追われる日々でしたが、眠る前やお風呂の時など、タッチケアを取り入れながら関わりたいです。
子育ての中で先生も、私たちと同じ経験をしているんだなと少し安心しました。
触れるときに同意を得ながらやるということも必要なんだなと勉強になりました。
ベビーマッサージも一回きりで終わってしまったけど、少しずつタッチケアを取り入れながら家族の中で触れ合いを増やしていければいいなと思いました。
上の子には触れる機会がどんどん減っていると思ったので今日からでも始めようと思います。
叱ると怒るは別物で、感情を子どもにぶつけてはいけないと思っていました。
でもそれを受け入れて、子どもに伝えたりしても大丈夫なんだと気付けて良かったです。
ダメな母、ダメな人間で困ったなと思っていたので、今一度考え直して子どもと向き合おうと思います。
丸山先生のお子さんのお話を聞いて、お会いしてみたくなりました。
また丸山先生のお話を聞きたいです。
今日はありがとうございました。
タッチケアは愛情を育むことと思っていたけど、「自分が自分である」ことを認知することにも役立つとわかりました。
「自分の感覚、感情を確かめる時期」ということが印象に残ったので、娘のイヤイヤにもそんな意識を持って付き合っていけたらいいと思いました。
丸山先生がおっしゃっていたように、子どもは私の「大人」な部分をぶち破ってくるなー!と思いました。
またそんな気持ちを持つ親は私だけではないと思うと、なんだかほっとしました。
子どもと共に、人として成長していけたらと思います。
求められる限りの抱っこ、できるうちにたくさんしてあげたいと思いました。
一人の人間として尊重していきたいです。
日々あっという間に過ぎていく時間を大切にしようと感じました。
成長を喜ぶ中、正直さみしさを感じることもあります。
それら全てを心にしっかりと留めて、いつか思い出した時にほっこりできたらなと思いました。
素敵な時間をありがとうございました。
触れたくない、触れられたくない気持ちを、子どもも大人も大切にしていいんだ!と気付けて良かったです。
子どもの「抱っこ!」に応えたい、でも疲れたなぁと思ってしまう自分を責めなくていいんだなと思えました。
子どもにとって安心・安全な場所でありたい。
そう再認識させられました。
そして子どもが「わざわざ」することを、親が先にしてしまわないように尊重して手助けできるように心がけていきたいと思います。
色々な想いが出てきて感想がまとまらないのですが、自分の子どもに対しては一番の理解者であるように、他の子ども達(仕事で出会う子ども達)に対しても頼れる大人になれるようにと、あらためて思わされました。
他にも様々な想いや感想をいただきました。
ありがとうございます
「先生も子育てに悩み上手くいかなかったり落ち込んだりする」
そうなんですよ
今回は私自身の長男にまつわる子育てエピソードをたくさん紹介しながら話しをしました。
あまりにポンコツな母で、皆さん苦笑されたかと思います
それでも
試行錯誤して営む日々が「こどもを育て、こどもが育つ」そのものです。
なんだかいい調子!と思ったり、上手くいかないなぁと悩んだり、そんなあれこれがブレンドされて、生活は成り立ちます。
試行錯誤するために「調べる」のもいいですが、「考える」のは大事、そして考えるために「こども」や「自分」を知ろうとするのはもっと大事です。
“忙しい”の言葉で、考えることに蓋をしてしまわないように
“どうせ私なんか”という思いで、自分の気持ちを置き去りにしないように
こどもと暮らしながら私たちはこれからも育っていきましょう
皆さんとまたどこかでお会いできる日を楽しみにしています
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