毎月の『覚書』は、その月に参加した研修や学会、読んだ本などを記録しています。
感想や考えなども一緒に残して、自分の振り返りに活用していますが、ブログを見て下さっている方の学びの参考にもなればいいなと思っています。
6月のzoomでの学びは
『小児専門言語聴覚士 昌子さんとの個人講座 〜主に摂食に関して〜』
講師:都築昌子さん(はじまりの家)
『SNSが繋いだ命のセラピー』
主催:相本ゆかりさん
講師:長瀬慎一先生(くるめさるく)
『導入編:臨床発達心理士としてアセスメントツールをどう選ぶか
〜発達障害に対する包括的アセスメントのプロセス〜』
主催:日本臨床発達心理士会
講師:萩原拓先生(北海道教育大学旭川校)
昌子さんの個人講座は、日頃の疑問解消と最近の摂食指導エビデンスを学びたくて指導をお願いしました。
子育て支援センターで増えている『食べ過ぎ』な赤ちゃんの相談に、今までの摂食嚥下についての学びを一掃掘り下げる必要を感じてのことです。
背景理解と今後に向けての支援が必要と思っています。
今までも離乳食を始めとする摂食嚥下に関することは、主に昌子さんから学んできたので、これまでの資料をあらためてひっくり返しながら、『食べ過ぎ』支援のことを考え話し合いました。
平日夜8時半から12時頃まで。
昌子さんと話すのは久しぶりだったのであれもこれもと話題は広がって、摂食指導の難しさと、その部分がいかに子育てで大きなウエイトを占め、家族背景の理解に繋がるのかを感じた時間でした。
そして今後の子育て支援に大いに役立つ内容で、私の中でも整理がついたので、近いうちに『支援者学習会』を開いてフィードバックしたいなと思っています。
命のセラピーの講座は、先月の摂食嚥下スクリーニングの研修で紹介してもらい参加しました。
強度の問題提起行動により、摂食や睡眠がままならなくなった自閉スペクトラム症男児に、SNSでの繋がりから緊急サポートに至り実際の支援の様子を録画したものを拝見しました。
支援の様子も考えさせられる内容でしたが、何よりその子の今までの育ちに本人はもちろん、家族にもどれほどの努力と困難があったのかが衝撃的でした。
生命維持に必要なことを、考え工夫し相当な努力しなければ成し得ないということが、どれほど辛いか。
眠いのに眠れない
食べたいのに食べられない
楽になりたいのに痛めつけるしかない
具体的で根拠のあるサポート方法を得られないまま過ごす壮絶な日々を始めに保護者の方に紹介していただき、私は何よりもその状況に息が詰まりました。
できないこと以前に、自分にはまだまだ知らないことがある
知らない世界がある
そして知らないままではすまないことがある
何度も何度も思いますが、学ぶほどにわからないこととできないことが増えます。
私ではダメなのではないか
と思います。
でも生きることと育つことの魅力も、嫌というほど感じます。
そう感じる自分が、誰かの力になれることもあります。
こういった学びは、挫ける心と背中を押される感覚が同居して、学ぶ姿勢そのものを考えさせてくれます。
ありがたい
と思います。
臨床発達心理士の研修は、アセスメントについての基礎的な内容でした。
フォーマルアセスメント(主に発達検査など)と、インフォーマルアセスメント(観察や情報収集)それぞれについて、ポイントの解説がありました。
データを言語化する方法は、とても参考になりました。
簡潔にまとめるのは大事だけれど、そこにきちんと支援に繋がることが整理されていなければならないので、実際のアセスメントから支援への流れを教えれて頂けて良かったです。
「支援」は終わりがあるもの
という言葉も、色々と日々の仕事を振り返るきっかけとなりました。
ずっとはできない
自分だけではできない
それはネガティブなことではなく、必要なことだと考えないと、支援は支援じゃなくなるなと思います。
週末の研修を経て新しい一週間を迎えると、職場が少し違った景色になります。
出会う人たちとの日々を、いつも丁寧に心地よく過ごせたら
その思いの根っこが太くしっかりするように、私はジタバタと学ぶのだなぁと思います。
週末はサフランのテラスでモーニングでした
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