勤務している子育て支援センターは子ども園に併設しています。
今週初めは子ども園の園内研修で
『子育て支援』について研修講師を務めました。
研修は2つの事例検討からスタートしました。
実際に私が相談対応したケースに基づいた事例です。
「子育て支援は難しい」
そう感じている保育者は多いと思います。
では
何が難しいのか
どんなところでつまずくのか
そこをはっきりさせることで、
“何を学ぶ必要があるかを自覚すること”
が今回の(私が講師として立てていた)目標でした。
今回の事例では上手くいかない子育ての場面や不安が語られているのですが、問題の本質はそこにはありません。
子育て(子どもが育つこと)の「方法や発達段階がわからない」ことへの対応に目が行き過ぎると、保護者とのずれが生じる内容でした。
かといって“寄り添う・共感する”だけでは何も解決しない内容でもあります。
大人には大人ならではの“経験”や“立場”に関わる背景があり、それは想像するだけではわからないことで、だからこそより丁寧なコミュニケーションが必要です。
ではそのコミュニケーションをどのように行うのか
そこに保育者としての保護者理解のスタンスが問われ、子どもをいかに多面的に(発達や性格、生活などを含めて)理解して保育にあたっているのかも関係してきます。
園で行う子育て・保護者支援は、子育て支援センターとは異なります。
保護者が抱く「園(施設)」や「先生」への要望も違います。
私は所属が明らかである「園」だからこそ、支援が深まり継続できるのが何よりのメリットだと考えていて、その「逃れることができない関係」を活かせる専門性を保育者はもっと真摯に身につけていかなければなと思っています。
保育を豊かに
その豊かな保育を考える時に、誰とどんな関係を築こうとしているのか
そういう自分自身の姿を思い描いていくことから大事にしていけたらいいなと思います。
最後に書いてもらった感想では、少しだけ触れた「自己分析」について、必要性を感じたとの意見が多くありました。
人を知るとは自分を知ることでもあります。
自分を知ることで、他人への見方や関わり方が変わることもあります。
保育も支援も何を持って達成となるかわからない、ゴールのない仕事です。
でも人と関わり続けその成長を支えることが仕事だなんて、その中で自分を見つめ自分自身も育っていく可能性を秘めているなんて、素敵なことだなと思います。
育てたい人がつく仕事のようでいて
育ちたい人が働いているのかもしれません。
私にとって、研修講師の仕事は自分を振り返り反省する、そしてこの先の目標を明確にする良い経験の場です。
ありがたいなと思って、引き受けさせて頂いています。
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