前回の続きです。
児童精神科で処方されるお薬についての話しは、以前から知りたい内容でした。
薬の名前と対応する症状・副作用は知っています。
けれど、どのような状態の時に処方が検討され、子どもが服薬する時の注意点や減薬・増薬の見極めなどはよくわかっていませんでした。
実際のケースを用いて聞くことが出来たので、効果がある時だけでなく、上手くいかない場合にどのようなことを医師が考えているのかについてもお聞きすることが出来ました。
精神科の薬物療法は対処療法なので、診断名ではなく改善したい症状は何か、本人がその症状に困っているかがポイントになります。
当たり前なんだけれど大切なことです。
周りが勝手にあれやこれやと対処を検討しても、本人の困り感がどこにあるのか、何がつらいのかは本人に聞いてみないとわからないわけです。
障害があるから何かしてあげなければと考えるのではなく、障害があるからこそコミュニケーションをとって共に歩むスタンスがないと対処も的外れなものになってしまうかもしれません。
相手を慮ってコミュニケーションをとる
それは投薬に限ったことではなく、障害の有無に関わることだけでもなく、年齢で制約されるものでもありません。
専門的な対処も、基本はコミュニケーション。
そこを飛ばしてしまうことの危険性も感じた研修でした。
発達療育実践研究会(通称:実践研)は、支援者・教育者だけではなく、保護者の参加も多いのが特徴です。
今回も実際にお子さんが薬の処方を受けている方からの質問が多くあり、後半は原先生のセカンドオピニオンを受けるような形で進行したので、陪席させて頂きとても勉強になりました。
実践研は興味があれば誰でも参加できる研究会です。
毎月一回(大体第4日曜日)にzoomで行っています。
支援者はもちろん、子どもの発達のことで悩みがある方にもおすすめです。
月1の研修のほか、困ったなぁと思う子どもの行動などへの対処法などの動画配信も行っています。
『宇佐川研公式LINE』でLINE登録してみて下さいね。
研修案内や情報が届きます
本は何冊か良かったものを。
これは読みやすく、わかりやすくてとても良かったです。
発達障害について、トラウマの視点から分析と実際のフォローを考えることが出来ます。
ポリヴェーガル理論についても簡潔に書かれているので、初学者でもとっつきやすいかなと思いました。
宮地尚子先生がトラウマについて、いろんな方と対談された内容の本です。
宮地先生のお話しは、昨年参加した学会でお聞きしました。
先生の考え方や話し方がとても好きになり、その時紹介されていた「トラウマを環状島に見立てて現在地を知る」ということをもっと深く知りたいなと思いました。
「知識」と「考え方」というのは違うものです。
得た知識や経験を、どのように考える(思考する)のか
そういう機会もまた大切だと思っています。
宮地先生の語り口そのままの、心の深いところが動くような本でした。
この先も読み返したいなと思います。
そして牛歩の如くちびちびとしか進んでいない「スキナーの心理学」
スキナーのことをかなり誤解していたなと思うところまではきました。
行動理論もスキナーが辿った足跡を追うと、今までよりは理解しやすいかも。
ここからが肝心!というところなので、読み進めたいと思います。
発達を支えることも、トラウマをケアすることも、『コミュニケーション』の不具合を調整することがスタートなんだと思います。
コミュニケーションは双方向。
だから自分がどんな状態でどんな知識や技術があり、相手をどう見ているか、どうしたいのかはとても大事です。
「今」を俯瞰しながら学ぶことが、地道ですが必要なことだな〜と思っています。
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