しずかなおうちきなりとして取り組みたいことをふたつ、前回のブログに書きました。
①保育の現場で子育て支援の機能を高めること
もうたくさんの人が、課題として考え努力していることなので、私もその一端を担えたらなと思っていることです。
保育の良さを活かした子育て支援を、子育て支援センターが担うことは大切です。
でもどうしても「待つ支援」になります。
保育の役割のひとつに“子育て支援”は掲げられています。
日々の保育は保護者自身が相談があろうと無かろうと、困っていようといまいと顔を合わせ、子どもの姿を通して“子育て”に関わることが出来る場所です。
子どもと共に過ごし、発達や暮らしを見てとる仕事は保育だけです。
「良い保育(それがどんなものかはとりあえず置いておくとして)」そのものが、子育てを支える大きな力であると思うのですが、今の子育て世代の抱える問題は多様で、「保育」だけで子育ては支えきれていません。
いつも子どもの近くにいる人が、否が応でも保護者と日々顔を合わせる人が、支援の専門性が高く子育てに寄り添い信頼に足る人であったなら、これほど心強いことはないだろうと思います。
私は子育て支援センターで働き、たくさんの親子と出会います。
それぞれの子育てがあり、一緒に悩んだり考えたりしながら子どもたちの育ちを見ています。
子育ての中の不安なこと、困っていることのひとつひとつは、「なぜだろう?」「どうしてそうなのだろう?」と思うことも多く、その答えを探して少しずつ学びを重ねてきました。
保育士だからわかること・できることもありますが、「保育士」という資格が「子育ての困りごと」に答えられるようには出来ていないこともずっと感じてきました。
「子育て経験」も支援のスパイスにはなれど、本質的な部分をカバー出来たりはしません。
子どももおとなも、家庭も地域も、過去も現在も本当に人それぞれ違うので、
私は○○だったから
あの人は□□だって言っていたから
と言うように、「誰か」が参考になることは少ないです。
“子育て支援”は親子の状況を多角的にアセスメントする力や、支援のバリエーションを持つ必要があります。
「子育てを支える」って考えることも学ぶべきこともたくさんです。
ひとつの業種では無理があります。
だから様々な業種の人と学ぶ場を共有してきたこと、結果として自分自身が発達に関わる専門性を高めてきていることは視点の広がりとなり、支援のあり方を考えるきっかけとなりました。
私にできることがあるとすれば、保育の現場で働く仲間と共に「子育て支援」の現実と可能性を学び活かすことなのではないかと思っています。
ひとりひとりの子どもや保護者の姿から、ひとつひとつ検討しすべき事を形にできる、そういう力を共に身につけていく仲間が欲しいなと思います。
ひとりの人間にできることはそんなに多くありません。
少なくとも私自身は一度に心を寄せられる人に限りがあり、今いる場所で出会うことができた人たちは、子育てをしているたくさんの親子のほんの僅かです。
でも、だからこそ
出会った人との時間や関わりは大事にしたいし、その人との出会いがお互いにとって幸せなものになるよう誠意を尽くしたいなと思います。
巡り巡って、私とその人の出会いが知らない誰かの幸せに繋がっていくと思いたいです。
子育て支援を保育の中で高めていくために出来ることは少しです。
縁のある方達とのゆっくり、諦めない、深い学び。
それが保育の場での子育て支援を少しずつ良いものにしていく一歩だと、今は考えます。
今まで6回開催した「専門職向け支援者講座」は、子育て支援に関わる人・保育士・保育現場で働く人を対象に、三部構成の学習会形式で新たにスタート予定です。
そのほかに定期的なケースワークなどの学習の機会も作りたいと考えています。
保育研修の依頼も受けられるよう、準備を進めます。
また、働く側の人の支援もしていきたいと思います。
保育の現場は心理的負担も大きいです。
保育士や保育現場で働く人が自分ときちんと向き合えることは、園の子どもにとっても保護者にとっても大切なことです。
保育の現場にいる、保育を知る、心と発達の支援者。
その役割を担えたらなと思っています。
連絡・お問い合わせ
もしくは
mailto:shizukanaouchi.kinari@gmail.com
*お名前をご記入の上、ご連絡ください。
*LINE@の登録方法がわからない場合はをこちらをご覧ください。
*メールの場合、24時間以内に返信がない場合は迷惑メールホルダをご確認の上、再度ご連絡いただけますと助かります。
ご訪問ありがとうございました