白兎のましろおもちと私は、月に一度鍼に通っています。
人間と動物、両方の治療ができる数少ない診療所。
うちからわりと近いところにあるので助かります。
うさは先天性のマイボーム腺機能不全症候群の治療とおなかに熱がたまりやすく斜頸やてんかんのリスクが高いための予防に体質改善のため。
マイボーム腺機能不全症候群はほぼ治りましたが、目が弱いのはどうすることもできず、季節の変わり目にぐじゅぐじゅした脂が瞼に現れたり腫れぼったくなったりします。
今でも予防対策は欠かせません。
うさぎの医療は犬猫や家畜に比べて非常に遅れていて、中でも目の治療は絶望的なほど手段が少ないのです。
幸い鍼灸が合う体質の子だったこともあり、猛暑や極端な荒天の時期以外は月一で通っています。
おかげさまで元気はつらつ、かじったりトイレを立てたり、飼い主よりもパワフルに暮らしております(;'∀')
世間にはおとなしい白ウサギさんもいるんですが、うちは元気印白ウサギです😁
パンケーキメーカー活躍中です( ´艸`)
ところで最近動物の鍼治療がちらほら増えていますが、人間の鍼灸と動物の鍼灸、治療者が持つ国家資格が違うことはご存じでしょうか?
看板を出して治療費が発生する病院を経営するためには、ちゃんと資格がいるんです。
・人間の鍼灸の場合
鍼灸の専門学校に通って卒業し、国家試験に合格して鍼灸師免許を取る。
人間の治療のみできて、動物の鍼灸はできない。
・動物の鍼灸の場合
大学の獣医学科を卒業して獣医師国家試験を受け合格すること。
人間の鍼灸専門学校へ行く必要はなく、当然人間に対しての鍼灸治療はできない。
・人間と動物両者に鍼灸をする場合
二通りあります。
1 同じ病院内で人間の鍼灸国家資格を持つ先生と獣医師の先生がいて、それぞれ分担して治療をする。
2 一人の先生が獣医師と鍼灸師の両方の国家資格を持つ。
人間と動物両方の鍼灸資格を持つ先生は、まず大学の獣医学部を出て獣医師になり、獣医師として働きながら人間の鍼灸専門学校へ三年通って国家試験を受けた人が多いです。
同じ先生が動物、人間両方の鍼灸をする場合、動物用、人間用それぞれの治療室は壁で区切られ別室になっているのが保健所から指導のお約束。
だから「うちのシロと隣同士で並んで鍼治療」とはいきませんし、動物は苦手な人も治療室は別ですからご安心を( ´艸`)
おもちと私が通う鍼灸院は、獣医師の先生が働きながら専門学校へ通い人間用の資格を取った方。
評判がよく、人間用はもう新規さんは予約がとれませんが動物はまだ大丈夫かな。
鍼灸は慣れた方はご存じでしょうが、同じ症状で通っていても、その日の天候、気圧、その人の体調によって、打つ場所や時間が変わり、場合によっては早めに終わることも。
これは決して手を抜いているのではなく、その日の治療としてベストな状態で終えているから。
世間には長い時間をかけてたくさん鍼をうったりお灸をした方が効果があると思っている人がたくさんいるようですが、タイムセールの詰め放題じゃないんですから、長ければいい、多ければいいというものではないんですよ(;'∀')
ちなみに人間も動物も鍼灸と相性があり、うちのウサ子はとても鍼灸の効果が出る子ですが、ウサ友さんのうさちゃんは何度やっても身構えて緊張してしまうため効果が出にくく、先生の方から無理しない方がよいと言われたとか。
一回二回目くらいはどの子も緊張したりしますが、相性の良い子なら「あ、これは気持ちいい」と納得して効果がでてきます。
良心的な獣医師や鍼灸師の場合、治療が向かない、自分にはできないとわかるとはっきり「できません」と言ってくれます。
なんでもかんでも「できます、できます」と安請け合いする病院ほど、とんでもないことになりますから要注意(;'∀')
ともあれ、健康維持にはお金がかかるわと、確定申告を控えてため息がでます。
うさぎ元気で飼い主はほどほどに生きているのですから、ありがたいこと。
飼い主だけでは医療費控除10万円にとどかない、うさぎの分を入れたら楽に突破できるのに入れられない(# ゚Д゚)
元気を出して頑張ります!