毎日、毎日同じ事の繰り返しだ…
賑やかな表通りから ひっそりと身を潜めるように佇むこの寂れた飯屋が、男の気に入りだった。
壁際の隅っこ、ほの暗いランプがじんわり空間を炙り出すような、自分だけの特等席。
客は今夜もまばら。男も女も、一人で淡々と飲み食いする者がほとんどだ。
左手のカウンター越しに、疲れた顔のオヤジが忙しなく厨房で動いているのが見える。
真っ赤な肉が熱く熱したフライパンの上で、油とバターに溶け合いながら じゅうじゅうと色を変えていく。
使い込んだ調味料の瓶が振られ、みるみる内に食べ頃な焼き加減になったところで素早く火を止め、付け合わせのフライドポテトとコーンをよそった皿にステーキを載せる。
特製のソースが塗られ、たっぷりとしたそれは、旨味を閉じ込めた肉の繊維にまで 深く染み込む。
注文を終え、男は窓からの風景に意識を向けた。
これも普段どおりの流れだ。
いつもと何ら変わりない、夜…
薄い月明かりの下で、サワサワと心地良さそうな風が吹き、草木がさざめいている。
この飯屋の窓から見えるのは、小高い丘と、その周囲は鬱蒼とした森に占められているのだ。
人の気配など微塵もない その光景が、なぜかこの男の心を引き付けてやまない。
この寂れた飯屋で自分が腰掛けている、この椅子と似たようなものだ。
馴染んだ、愛着と言うべきか。

ふいに、濃紺の夜空に 白く輝く粉砂糖を散りばめたような星が、一際強く光った。

それは流星のように心に広がり、何か圧倒的なものに包まれた気がした。
余すことなくすべてが。

この遊戯のような人生は、底知れない辛さや悲嘆に暮れる日々の重ねと、何の変哲もない日常にふと気づく美しさの積み重ねに感じる。
立ち上がれないほどの苦しみに押し潰されている たった今この瞬間さえ、自分の見る夢はこの星とまったくひとつなんだ。
言葉が現れない
この身も
心すらもない
ただここにある安らぎは、ただ形のない無限だと。


おまちどうさま、
ことん、と目の前にステーキ皿が置かれた。
香ばしく立ち上る湯気に包まれて、男は満足げに微笑んだ。






練乳いちごのかき氷を描いた。







ローソンのミニカレーパン4個入り。
熱々にして食べて、美味い♪




最近ハマってる、冷凍バナナ。
キンキンに冷やして甘~く癒される。



ここ、2、3日中の自分の運勢をタロットで占ってみた。ワンオラクル (一枚引き)。


杖(ワンド)の9。
準備は整えている。困難を凌ぐ。