ミームのようなものが私たちにもあり、生活の中で冗談として使うことが時々あります。

 

 例えばチェコ語の単語には~ovat(~する)という形の動詞があり、チェコ語+日本語「する」、あるいは日本語+チェコ語「ovat」で冗談を言ったりします。ルー語みたいなものになるんでしょうか。

 

 「食べる」ならtaberuなので食べrovat、「寝る」ならneruなので寝rovat、「頑張る」ならganbaruなので頑張rovatといった感じで、ここから人称変化もします。単にチェコ語だけで言えば日本語よりはるかに短く簡潔に言える(日本語だけで言ってもまだ短く済む)ところが逆に長くなっているあたりが冗談です。

 

 ちなみにれっきとした一般的なチェコ語のzplutovatというものがおもしろい動詞で、冥王星Plutoと-ovatがくっついた動詞です。冥王星が太陽系から外されたことからできた動詞で、冥王星のように誰かや何かをグループから外してしまうというような意味で使えます。

 

 これをお手本に「ブルノする」という冗談の動詞が私たちの間でできてしまい(アンチ(?)ではありません、念のため)、私たちは「迂回する」という意味で使っています。本来の「迂回する、避ける」は例えばvyhnout seです。

 

 これは当時大統領だったトランプ氏を乗せたアメリカの大統領専用機がチェコ上空を飛んだ際、ブルノを避けて通った飛行ルートの画像がインターネット上にアップロードされたことから、ちょっとしたジョークニュースやミームになっていました(迂回した理由は強風など天候の問題だったようです)。

 

 

 画像検索の結果。

 

(ブルノのジョークTシャツはお土産屋さんにあるのでしょうか……。)

 

 実はまだブルノやオロモウツといったモラヴィアの街に旅行したことがないので、いつか行けたらいいなと思っています。