15-af165au が持ち込まれ、「データを抜いて、部品交換し少しでも快適にしてくれ!」
…という依頼だった。

 

初心者でもできるパワーアップ…を目指す内容のつもり

 

今回のメニュー
【1】.文書等データのバックアップ
【2】.分解
【3】.メモリー追加 と SSD換装

 

見てみると、手前左にひび割れと欠けがあったので、多分落としたのだろう。

[キズ]

という事はWindows自体が立ち上がらない可能性もあるね。
このPCの詳細が知りたかったので、HewlettPackard のサイトを探してみたが載ってないんだよね。ガーン
ありゃりゃ? いつの製品? CPUは何? SSDの専用ソケットってあるの?
そもそもBIOSへの入り方が分らんはてなマーク (。´・ω・)?

とりあえず起動してみる。サインイン画面でパスワードを尋ねてきた。
「パスワード何?」 と聞くと、「わからん!」 ですと。 マジか!?

このままハードディスクを取り外して、別のPCにUSBで接続しても、パスワード掛けてあるなら[User]フォルダの中に入ることはできない。つまりデータのサルベージは出来んのだよ。

という事で、手持ちのUSBメモリーの中から Ubuntu が入っいるのを取り出して、Linux上でデータを抜く事にした。

サイト⇒    https://www.ubuntulinux.jp/home
メディア作成⇒    https://japan.zdnet.com/article/35186206/

 

 

【1】データのコピーをとる 

Ubuntu のUSBメモリーをUSBポートに差し込んで、Power ON !!
すかさず [ESC]~[F12]のどれかを連打すればメニューが出てくるはず…(;^ω^)

まず Boot Device の選択画面(起動選択画面)はどのキーを押せば出せるのか?
NEC や 富士通 なら [F12]キーなんだけど、このPCの場合は
[F12]だとスルーされてWindowsが出た。
ならばBIOS画面で、起動順番をUSBに替えれば良いではないか!
と[F2]を連打… あれ? 何か違うメニューが出ちまった(;^_^A

結局、Boot選択は[F11]で、BIOS変更は[F10]だった。

[BIOS]

・カレンダーは半年ほど狂っていたので修正しておいた。

・このPCは2016年の製品なのかな?
・CPUが AMD E2-6110 というAPUで 4コア/4スレッド (IntelのCore-i5に相当するみたい)
しかし周波数が1500MHz と低いので、ちょっとダメっぽいww メモリーは4GB だった。
・起動順番をUSBを1番に変えておいた。… [ESC]で保存終了しておいたのは言うまでもないww

 

※ハードディスクやUSBメモリーを Ubuntu 上で認識させ、データをコピーするのは
写真撮るの忘れましたので割愛! すんまそん(;'∀')

 

 

【2】分解 

ひっくり返して、ネジを抜く。

[背面1]

赤丸の8本。… しかし、バッテリー付近に何もないのは実に怪しい!

[背面2]

バッテリーを抜くと、赤〇のネジ2本を発見。しかし端っこに無いのはもっと怪しい!
で! 黄色矢印の「ゴムの足(両面テープ固定)」をめくってみると、やはり中に(赤〇)1本ずつ、計2本が出てきた。
つまり、 先の8本+隠しネジ4本で、合計12本のネジで固定されていた。

 

[DVD] [表]

ネジの次はDVDドライブを引き抜く。

表にひっくり返して、黒い背面カバーと白い天板(?)との隙間にギターピックとかプラスチック板とかを差し込みながら内部のツメから剥がしていく。

※金属の部品はがしを使うと傷をつけてしまいがちなのでプラスチック製のを使った方が良い。
ぐるっと一周ツメを剥がしたら、またひっくり返して、背面カバーを剥がしていく。

モニター側はツメがはがれていない事が多いので十分注意して剥がす。

剥がれましたね(^▽^)/

内部構造はこの様になっている。

[PC内部]

今回は赤四角で囲った部位のメモリー追加ハードディスクをSSDに換装します。
 

【3】メモリー追加とSSD換装 

 [メモリー] 

メモリーは調べてみると PC3L-12800S となっていたので、同じ規格の4GBを用意しました。
TIMETECのDDR3L-1600 4GB なんですが、元のKingstonのメモリーは4チップ! 対してTIMETECのは8チップの製品なので、ひょっとすると相性で認識しないかも知れないガーン
※メモリーチェックしたところ問題なしでした。もしダメなら4チップのを探さないとてへぺろ
※いつも思うけど、DDR3とかPC3とかの表記を統一してほしいよね。

  PC3L-12800 = DDR3L-1600
※メモリーの差し込み方は今まで何回も書いてるので割愛('◇')ゞ

次、ハードディスクを抜く。

 [ハードディスク] 

ネジは赤〇の3本。

ネジは小さいので無くさないように注意!
 

ハードディスクに繋がっているフレキシブルケーブルを抜く為に
青矢印にある黒いロックを爪とかに引っかけて

90度回転させるようにして立て、ロックを外す

ケーブルを引き抜く。青いところは触っていいので直接指で触ってよし。

※但し、端っこや裏面の金色部分は触らない !!
黒いロック部分は間違って破損しないように、元のように畳んでおいた方が良いかも。

 

[HDD]

ハードディスクを取り外すとこんな感じ

[HDD]

そのマウンタ周りの赤〇の4本のネジを外します。

[HDとマウンタ]

この取り外したマウンターとネジは無くさないように注意!
青矢印の部分からSATAのコネクタを引き抜きます。
 

(;^_^A
ここで思ったんだけど口笛、上記のケーブルのロックを外すところで、ケーブル付けたままでこのSATAコネクタを外した方が手間が無かったのではないだろうか? (⌒▽⌒)アハハ!

ケーブルが短いので粗相がないようにとてへぺろ、敢えてロックを外してケーブルを抜いたんだけどね。
 

ハードディスクから抜いたSATAコネクタをSSDに繋ぎ直します。
元のようにマウンタを当てがって、ネジを締めて固定します。
写真のようにマウンタが固定されているのを確認します。
この状態を覚えていないと、「あれ?マウンタの向きは?上下は?」としばらく迷う事になります。えーん

SSDをハードディスクがあった位置に戻して固定します。

[SSD固定]

+の突起がマウンタの穴に入るように、位置を合わせて固定します。

[マウンタ固定]
小さなネジをマウンタの穴に入れて3本ともネジ留めします。

 

フレキシブルケーブルを青い所をもって、その端っこをロックの下に潜り込ませます。
もしロックを下げていた場合は、また解除しておかないとケーブルが固定できません!
[3030]
 [ケーブル留め] 

青矢印位置の黒い線」がロックの部分と平行なるようにケーブルを差し込みます。
ちゃんと平行になっていれば、ロックした時に、青矢印の位置の「黒い線」が完全にロックの下に隠れます。もし黒い線が見えていたら、平行になっていないという事なので、やり直しです。

※ここはちゃんとやっておかないと、SSDが認識されなかったり、データが正しくやり取りできなかったりする可能性があるので注意する点です。

 

【4】終わり 

黒い背面カバーを元のように本体に被せます。


分解とは逆の手順で戻した方が良いので、モニター側から被せます。
ネジ穴の位置やツメの位置を確認しながら被せてください。
[3035][3036]
 [背面カバーの取付] 

全周を押さえつけていくと、パチン!パチン!という音と共に固定されていくはずです。
目に見える範囲(バッテリー部やDVD部)のツメがはまっているのを確認します。

 [背面カバーの固定] 
浮いているようなら押さえつけてパチン!と入るのを確認してください。

[3039]
 [浮きのチェック] 

白い天板は、横から見ると浮いている事がよくあります。
ぐいっ!と押して、完全に 面が揃っている のを確認しましょう!

最後にDVDドライブを差し込み、全てのネジを固定して、ゴム足を被せたら終わりです。
ゴム足の両面テープが役に立たないようなら、市販の両面テープで固定してくださいね。
足が取れてしまうとバランスが取れなくなって、文字に有力する度にガタガタ動くので使いにくいです。

メモリーが倍になって、ハードディスクからSSDになった事で、かなり快適に使えるようになりました。ただCPUの周波数が2GHz未満なので、Windowsの更新(アップデート)やセキュリティチェックやデフラグしている時なんかは重くなるのは否めませんが(;^_^A

 

 

今回は買ったままのSSDを取り付けたので、Windows10Home64bit をクリーンインストールしました。ハードディスクにシークエラーの痕跡があったので物理フォーマットすれば再利用も可能だけど、重要データの保存には向かない。

普通に使えてパスワードも覚えているなら、ハードディスクを丸ごとSSDにクローンすれば手間が省けます。

 

… 以上