2022/3/15 「納品した40台の内、1台だけ起動に15分かかる!」と販売店からSOSが来たので調べてみた。
型番は NEC Mate RL36L
電源コードをコンセントに挿すとスイッチを入れてないのに通電、起動し始めた。
しかしなるほど15分くらい経ってやっとパスワードを入れる画面が出てきた。
この段階でまだハードディスクのアクセスランプは点きっぱなし!
パスワードを入れても、なかなか反応せず、気付けばまたパスワード入力画面に戻っている。
そこでアクセスランプが消えるのを待ってパスワードを入れることにした。
するとやっとまともにログインすることができた。
…が、流石お役所!ログインできるのは一般ID。管理者権限をもつIDとパスワードは教えられていない(笑)
これではメンテナンスする事出来ないっすよww
という事で、時間のかかりようからハードディスクに問題あり
と判断したので、分解! 行ってみよう!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
先ずはサイドカバー、オープン!
背面の2本のデカいネジを外す。
サイドカバーの取っ手を持って引き抜く。
これでカバーを外すことができます。
中が見えたので確認。
ハードディスクは見えるところにあるが、このままでは外せそうにない。
いや工夫すれば外せるだろうが、初見のPCなのでドライブベイを外して中身を確認したい衝動が走った。(;^ω^)
先ずはお決まりの前カバーの3本の爪を外す。
(思いっきりやるとパキッと折れるので注意ww)
カバーの下側には別のツメがあるので下ツメをテコの中心にする感じで
カバー上側を前に倒すように開ける。
以前の作りとは違ってた(単に最近のMATEを扱った事が無いだけ?(;^_^A))
ので、どうやってドライブベイを外せるのか迷ったが
とりあえず、前か後ろへ立てて配線ケーブルを外さないといけない。
よく見ると、全面の中央付近に、金属の出っ張り(赤い印)があるのに気づく。
この出っ張りを外すと、ドライブベイが動かせるようになった。
前に倒してみると、当たり前だがSATAケーブルと電源ケーブルが
固定具に収めてあるんだが、これどうやって外せるの? (;^_^A
ケーブル固定具の端を押し込むと開くことができた。
ハードディスクからSATAケーブルと電源ケーブルを引き抜く。
この時SATAケーブルによってはツメで留めてあるので、そのツメを押し込んでから引き抜くようにする。DVDドライブにはこのツメがある。
ケーブルが外せたら、ドライブベイを本体から分離させる。
さて、やっとハードディスクをこのドライブベイから外す!
… はずす … (;^_^A どうやって外すの?
ネジあるの?
無いね(;^ω^)
よく見ると留め金(ストッパー?)に見える部分があるので、少しスライドさせてから中央のふくらみに指入れて回転させるように引き上げる。
で、このドライブガード(?)みたいな黒いプラスチックが硬い!
ノートパソコンのようにゴムにしてくれないかなぁ(;^_^A
なかなかハードディスクのネジ穴からピンが外れない(;^ω^)
「もう折れてもいいや」な感じでグイっとひっべがえす
※ついでだから中身を拝見!
■メモリー
2スロットあります。
入っていたのはSamsungのPC4-3200の8GBが1本
ひょっとしてここにM.2のSSDをつけるの?
しかしどう見てもSSDを固定するネジ穴が無いんですけど?
拡大してみると
ちゃんと M2_WIFI と M2_SSD とシルクプリントしてありますがな(;'∀')
手持ちのSSDを差し込んでみました。
しっかりはまりますが、ホント!どうやって固定するの?
ひょっとして type2242 を使うのかな?
2242って流通しているの?
どっちにしても固定具が必要なんじゃないかな?
※話を戻して
取り出したハードディスクをUSB変換して手持ちのサブPCに繋いでチェック
Crystal Disk Info で見てみると、あー、やっぱり黄色信号が灯ってましたね。
リードエラーレートがしきい値に限りなく近づき自己修復でやや持ち直している。
…というところでしょうか。
代替処理保留中のセクタ数 のところが200 から 199 になって黄色信号なので、これから代替処理を始めるよ!って感じかなぁ。
しかし驚いたのは、HDの性能
こんな状態なのに、CrystalDiskMark での転送速度チェックではとても高速です。
なんで 196MB/s も出てるの? 壊れかけだから?ww
という事で、返品交換となりました。
ちゃんちゃん!(*^▽^*)
※終わりに
PCを元に戻してサイドカバーを取り付けるとき、たまに無理やり押さえつけて留め具を変形させる人がいるみたいで、(;^_^A
この機種の閉め方はこう。
M.2SSDが使えればこのハードディスクをデータ保存用として使える。
ではM.2が使えない場合、2.5インチSSDを起動ディスクとして追加して使えるって点。
但し電源ケーブルに余裕が無い為に、分岐ケーブルを用意する必要あり。
更に2.5"SSDを固定するためのスペースが必要。
案としては、
①PCI-e x1 スロットが空いているので、拡張スロット用の2.5"SSD固定具を使う。
②2.5"ハードディスクを用意して、3.5"ハードディスクと交換し、2段式のディスクホルダーと2.5"-3.5"変換マウンターの2点を使う。
③PCI-e x16にM.2SSD-PCIe変換器(?)を使う
高速起動が可能な③がいい案だと思う。電源ケーブルもSATAケーブルも用意する必要なしだから。でもPCIe-x16 はグラフィックボード用だから、場合によっては画面が映らなくなるというケースがあり得る。
よって①の案が無難でいいかなぁ。