前回分解までやった NEC-VN370cs6w の続きです
今回は【部品交換編 その1 CPU交換】です。
一応、初心者向けに書き込みますので、経験者は笑って最後に飛んでください。
赤丸で囲った部分が CPU とそれにかぶさっているヒートシンクとクーラーになります。
【写真PCinside1】

[1].ヒートシンクとCPUクーラーはつながっているため、7つのネジと電源ケーブルを抜きます。
(もしクーラーの清掃のみが目的の場合は赤丸のネジだけ外します。)
【写真PCinside2】

ネジより先に電源ケーブルを抜いておいた方がいいかも(^_^;)
指またはラジオペンチで挟んで少しずつずらしながら引き抜きます。間違ってもケーブルを引っ張らないでくださいまし。ヽ(´o`;
[2].赤丸のクーラーを留めている3本のネジを外し、クーラーを脇へどけます。
清掃目的ならここでホコリ取りができます。
【写真Cooler】

分解する前にホコリは取っておいたのですが、いざクーラーをどけてみると…
あらっ!( ̄▽ ̄;) 金属フィンにはごろっとホコリの塊がぁ~
[3].水色のヒートシンクを留めている4本のネジを対角線の順に数回移動して少しずつ外します。一気に1本ずつ外さない方がいいでしょう(気持ち的に(;^ω^))
こうやってヒートシンクをどけると、下からCPUが出てきました。
【写真CPU_Celeron】

白いCPUソケットにはCPUのピンを固定するための仕掛けがあるので、マイナスドライバーを溝にあてがって、黒いでっぱりが反対側のポッチ(ストッパー)の所に来るまでドライバーを回します。すると固定が解除されるので指でつまんで外してください。CPUピンには触らないように注意しましょう。
さて、CPU外しますと、穴がいっぱい空いている白いソケットが見えます。
【写真CPU_change】

このパソコンに積んであるCPUはカタログで見れば、
Intel Celeron ProcessorP4600 ( 2MBのCacheメモリーを積んだデュアルコアの2.0GHz)
ソケットはPGA988 (ノートパソコン用)で、チップセットはMobile Intel HM55 Express
という事で、これに対応するCPUで、できるだけ高性能で、TDP3.5W以下のやつを探しました。3.5W以上だと冷却できずにオーバーヒートしちゃう心配があるからね。
で!探してオークションにて仕入れました。
そ・れ・は…
Intel Core i7-620M (4MBのCacheメモリーを積んだデュアルコアの2.66GHz)
ハイパースレッヂングでスレッド4コアになります。ターボブーストで最大3.33GHzになります。
しかし、なんですね、コア i7でデュアルコアの製品ってあったんですね。てっきりi7はクワッドコアかと思ってましたよ。(^_^;)
ちなみに、同じ Core i7 でもソケットが違うものがあるので注意して買ってね。
↓インテルの HM55チップセット用CPU
型番にUやLがついているものはソケットが違うので装着できません。
[4].さて交換CPUの取り付けです。
CPUの角にある三角印をソケットの穴が1つ無い処に来るように位置を調整してソケットにはめ込みます。スポッとなっ(@^▽^@)
スポッと入るまで位置を微調整してね。無理に入れるとピンが曲がって使えなくなります。
【写真CPU_i7install】

うまく入ったら、セレロンを抜いた時の逆の要領で、溝にマイナスドライバーを入れ、黒いでっぱりが反対側のストッパーに来るまで右に回します。
これでCPUは固定されました。
取り外したセレロンのCPUとヒートシンクには白いグリスがついていますので、落としておきましょう。私はアイネックスの「2ステップグリスクリーナー」を使いました。
そういえば20年くらい昔はティッシュでグリスを拭い取り「ワッペンはがし」を使ってグリス取りをしてたなぁ。(;^ω^)
[5].さて次の工程は、CPUにグリスを塗ります。
【写真Grease】

CPUの出っ張っている2つの四角いダイの表面に米粒大のグリスを載せて、ヒートシンクをかぶせてグリグリ押し付け、グリスを薄く伸ばし密着させるようにします。
私はグリスを盛った後にヘラで伸ばしてみました。またヒートシンクの方にも金属表面の微細なキズ・穴をふさぐ意味で薄く塗りつけていますが、今回はちょっと塗りすぎたかも知れません。(^_^;)
空気がグリス内に入り込まないようにするって難しいですね。
今回は普通の白いグリスを塗りましたが、冷却能力を高めたいならシルバーグリスとかを使えばいいですね。
[6].CPUにヒートシンクを密着出来たら、ネジ留めです。
【写真CPU_driver】

対角線順に少しずつネジ込んでいきます。(黄色い〇からスタートしてますが、どこからでもOK)
最後の締め付け具合は、指2本でドライバーを回し切るところまで力を入れましょう。
指3本以上で回すと力が入りすぎてネジを壊してしまうかもです。力加減に注意です。
あとは元のようにクーラーを取り付けて、電源ケーブルを差し込んだら終わりです。
本体に背面パネルを取り付けて完了!
※ハードディスクも交換の場合は、次の【部品交換編 その2 HDD/SSD交換】へ
さて、CPUを取り付けたので、ちゃんと機能してくれるかが問題です。
【写真BIOS】

BIOSを見ると、相変わらずセレロンと表示されています。
しかしCPU Speed を見ると、2660MHz と表示されています。
つまり… BIOSがCeleron で固定されてしまっているが、周波数は実CPUのそれになっているという事。 2.0GHzから2.66GHzになったのだからちっとはマシになったという事でしょうか?
実際立ち上げてみるとですね(^_^;)
【写真Device】

デバイス情報では、赤枠で囲った通り、ちゃんと
CPU Intel Core i7-M620
Thread 4core 2.66GHz
となっており、見た目は正常に動作しています。
見た目というのは、ベンチマークしてみたら、ほとんど性能UPしてなかった
という意味です。4コアの内2コアは保留になったりします。
ドラクエXのベンチマークではセレロンの時と同様に『重い!』結果でした。
グラフィック性能がUPしてないからかな?
まっ、ノートパソコンの部品を積んだ一体型PCを買った時点で失敗してますからね。
では、次は、【部品交換編 その2 HDD/SSD交換】へ
※追記
Device情報では、Windows 7 のインストール直後は、不明なデバイスが残ってたり、グラフィックが標準VGAになってたりでしたが、Windows Update を繰り返す内にちゃんと当たりました!。 Ietel HD グラフィック とかになってましたもん。