チベットのラサ、バナクショウホテル。

4人ドミで2人っきり

という状況だった。



共にナムチョ湖に行った。

マニ車を一緒に買いにいった。



一回、

彼を含めたフランス人3人と

夕食に行った。

彼は私に気を使い、

「マサキがいるから、今日は

      英語で話そう」

と、提案してくれた。



そして、部屋では毎晩

一緒にお酒を飲んだ。

そう、彼は酒好きだったのだ。



そして、別れが来た。

カトマンドゥに、向かう日が来たのだ。

残念なことに、私はパーミットなしで、

そしてヒッチで行く予定だったので、

あまりに中国人と顔かたちの違う彼では、

無理な行程だったのである。



ジェンムー。

チベットとネパールのボーダーの街。

偶然にも、再会した。

彼は、ダイレクトバスで

ここまで来たのだ。



共にカトマンドゥへ。

タメルのハイランダーGHに。

部屋をシェアし、

また、毎晩飲みにいった。

よくブッダバーというバーへ行った。



誕生日にはプレゼントもくれた。





彼の名は

アントニー。





フランスのノルマンディーの近くに

住んでいるという。

フランスのワインは、

最高にうまいらしい。

ビールはベルギーが世界一らしい。

ジャパニーズサケも

好きだと言っていた。



この旅で多くの欧米人にあったが、

一番気の合うヤツであった。



彼は覚えていた。

私がもしユーロに行くのであれば、

7月か8月であることを。



覚えていて、先日メールをくれた。

「もしユーロにいるのならば、

    連絡して欲しい。

       私が力になろう」

と。



私は無性に彼に会いたくなった。

共に、

最高に美味しいワインを

飲みたくなった。

世界一のビールを

飲みたくなった。



でも、

ユーロには行きません。

残念です。

行きません。