上の写真は僕の部屋に掛けてある時計。
コンビニの店内
に掛けてある
あの時計です。
まだ、働いていたころ
僕はあるお店の
閉店作業に
担当SVとして
従事していました。
レジが運ばれ
ゴンドラが片付けられ
総合警備が防犯カメラを
取り外す。
そして
僕は自分が手配した業者が
皆来ているか
確認をしている時
ふと、あの時計が
目に入りました。
あの時計は
このままでは捨てられてしまう
お前も頑張った
お客様の為に
よく働いてくれた
と思い、
脚立に乗って
彼を壁から
外しました。
そして
我が家で
時を知らせるのだ
と使ってきました。
例えるならば
パトラッシュとネロ
の関係です。
今日、日本に帰ってきて
自分の部屋に入ると
あの時計が一番最初に
目に入ってきました。
6畳の僕の部屋には
やや大きすぎる時計。
お前、久しぶりだな。
と彼に問いかけながら
時間を見ました。
ぜんぜん違う時間でした。
バカヤロウ
止まっているんじゃ
ねえか
恩知らずが。
なんと薄情なやつでしょう。
ご恩を忘れたのか。
まぁ、いいさ
我が手下は
お前だけではないさ
僕はテレビの電源を入れました。
写りませんでした。
コードが抜かれていました。
コイツもか
調子に乗るなよ
テレビはお前だけではないのだぞ
そうです。
僕のパソコンは
テレビも見れるのです。
パソコンの電源を
入れました。
立ち上がりませんでした。
コードが抜けてました。
もう
だめだ
あれほど忠実な
奴らだったのに
みんな
俺を待ってなかったのか
寂しさに包まれました。
やがて
トイレに行きたくなり、
トイレに行きました。
便座に座ると
ちょっどよいわ
このぬくさが
たまりませんな
なんと、彼は
木下藤吉郎が
信長のわらじを
暖めていたように
我が主人を
便座を暖めて
待っていました。
そして
便座から
立ち上がると
勝手に水が
流れました。
なんて
おりこうさん
なんでしょう
お前だけだね
俺を待っていたのは
お前だけだったのか
便座くん
ありがとう
便座くんに
最大の感謝をしました。
これで
日本に帰ってきた
甲斐があった
でも
テレビやパソコンに
話しかける
我が息子を見て
両親は
悲しげでした。