その女性は御茶ノ水から乗り込んだ。

列車の中はがらがらで、適当な席に座った。

僕も彼女の正面に腰を下ろした。

彼女に興味を持った理由は単行本を読んでいたのだ。

沢木の深夜特急。

既に3巻まで進んでいた。

バッグには無印の茉莉花茶が、あった。

一口飲んだか飲まないかぐらい残っている。