桐野が自分の心情を語るセリフは劇中では一切ない。そのため、稲垣は役作りに苦労したというが、入江悠監督はその演技を称賛する。「桐野という人物が抱える独特の居心地の悪さ、どっちつかずの葛藤みたいなものを、稲垣さんが絶妙に体現してくれました。シーンによっては無表情で、何を考えているのか見えにくいこともある。でもトータルの芝居には何とも言えない揺れが滲むんです。見事だと思いました」

 
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