3人でスケートボードに乗る「buttboard」のジャケット画像について、稲垣さんが「スケボー。3人の画が」と話すと、グローバーさんは「吾郎さんはローラースケートの方ですよね」と返答。振られた稲垣さんは「僕はスケボーの方ですよ。だって元々はスケートボーイズっていう名前、SMAPは最初そういう感じ」とSMAPの前身・スケートボーイズの話を出します。続けて、稲垣さんは「スケボーを結構ちゃんと練習してたんですよ。三軒茶屋にあるスケートボードのスタジオで」と当時の記憶を回顧。グローバーさんが「今でも乗れますか?」と尋ねると、稲垣さんは「今でも乗れはすると思う。スラロームとかパワースライドとか、オーリーとかジャンプするのは出来ないから、僕も3人で仲良くこうやって」と画像と同じで3人で「buttboard」をやりたいと宣言したのでした。今回の放送にはネット上で「もとはスケートボーイズのSMAP吾郎さん」「SMAPは元々スケートボーイズ三茶のスタジオで練習してた!吾郎店長いまでも乗れる!?」「吾郎さんは元スケートボーイズ。三軒茶屋で一生懸命練習してたと」などのコメントが上がっています。

 

 

吉田さんが番組を卒業することもあり、稲垣さんははなむけの曲をセレクト。色々探した中で、稲垣さんは「『ずっと忘れない』という曲とか良かった」とSMAPの曲の名前を出します。吉田さんが稲垣さんと初対面したのはTBSアナウンサー時代のこと。そんな吉田さんは「当時のTBSは音楽番組もいっぱいあったので、年始の『COUNT DOWN TV』をやらせてもらったんですけど、そこで初めて吾郎さんに会ったんですよ私」と稲垣さんとの初対面した時の思い出を語ります。すると、稲垣さんも「(SMAPが)『紅白歌合戦』に出場した後に赤坂まで行って、『COUNT DOWN TV』で鏡割りをして、中居(正広)さんが司会をしていた時のアシスタント」と当時の記憶を回顧。また、吉田さんが「スタジオの入り口でSMAPの皆さんにご挨拶させてもらって、皆さんが『よろしくお願いします!』って流れていったんですけど、吾郎さんとはほぼ目が合わなかったですね終始ね」と話すと、稲垣さんは「無愛想な感じで」と自虐。吉田さんは「全然無愛想じゃないですよ。でも、オーラがやっぱすごくて、それから数年後に吾郎さんとこうやって2人でラジオやってるなんて当時の自分では考えられない感激でした、初めてのSMAPさんと」とSMAPのメンバーのオーラに圧倒されたことを明かします。また、稲垣さんは「僕は生放送っていう経験がほとんどない、この番組が始まってからなんだよ。あんまりレギュラーとか帯とかやったことがなかった。ほんと吉田さんにずっと助けられながら今日までやってきた」と番組を支えてくれた吉田さんに感謝します。番組のエンディング、吉田さんを送り出すために稲垣さんが選んだ曲はSMAPの「ありがとう」。曲が流れ涙ぐみながら吉田さんは「笑顔で卒業したかったんですけど、4年半本当に長い間お世話になりました」と謝辞を述べます。続けて、吉田さんは「吾郎さんとこんなに仲良くさせていただけるとは思わなかったので、初めてお会いした時は全然目が合わなくて私も緊張しちゃったんですけども。本当に吾郎さんは話せば話すほど優しくて素敵な人柄、そんな吾郎さんを応援してるファンの皆さんも本当に優しくて、たくさんの方に救われました。ありがとうございます」と番組を通じて稲垣さんやファンの優しさに救われたことを明かします。また、稲垣は「吉田さんの明るさとユーモアと気遣いに僕も助けられて今までやってきたので」と吉田さんを労います。最後、稲垣さんは「吉田さん、ありがとう!ありがとう〜」と曲を口ずさむと、吉田さんは「あっ歌ってくれた」と大喜びします。今回の放送にはネット上で「吉田店員を送り出すBGMはSMAPのありがとう」「ありがとう~吾郎さん一瞬歌ってくれたのも嬉しかった」「CDTVで紅白歌合戦から移動して来たSMAPと一緒に鏡割りで共演してからTHETRADで司会をやるなんて何かの縁だよね。そして『ずっと忘れない』を卒業ソングに提案したり「中居さんが司会をやられた」って言っちゃったり…『ありがとう』を少し口ずさむ吾郎ちゃん泣く」などのコメントが上がっています。

 

★JCWside★

 

 

 

 

爆音と共にテープを発射するキャノン砲、上下左右に配置された巨大ビジョン、そして6人編成の分厚いバンドサウンド。演出は派手で華やかだが、主役はあくまで歌だ。チ・チャンウクの歌声は、俳優としての確かな表現力で、大人っぽい低音から柔らかいファルセットまでを使い分ける独特の魅力あるもの。特に日本語で歌うオリジナル曲「僕がいたこと」「Spring Is You」の2曲は、正確な発音で歌詞の意味を噛みしめるように伝える。その裏側にある努力と人柄が透けて見えるようだ。「ツアーが始まる前は心配もしていたんですが、みなさんのおかげで最後までたどり着くことができました。心から感謝しています」1曲ごとに日本語の通訳を入れながら、コミュニケーションをとっていくのがチ・チャンウクのスタイル。曲の解説をしたり、ツアー中の思い出を語ったり、突然「今日の私、かっこいいですか?(笑)」と問いかけてみたり。真面目な中に茶目っ気を感じる愛らしいキャラクターに、場内はあたたかい歓声と笑顔に包まれる。「春にまつわるエピソード」と題したコーナーで、事前にファンから募ったエピソードを紹介しながら、ファンと直接会話して交流を深めるという嬉しい企画もあった。楽しいおしゃべりと歌で、時間が経つのがあっという間だ。『アンナラスマラ-魔法の旋律-』オリジナルサウンドトラックからの「あなたは魔法を信じますか?」は、幻想的な遊園地の映像に、ロマンチックなメロディがよく似合う曲。『奇皇后』からの「蝶へ」は、イントロの静かなピアノの響きからクライマックスの熱唱へ、ぐんぐんとテンションを上げてゆくエモーショナルなバラード。すごい迫力だ。短いブレイクをはさみ、シックな黒の衣装に着替えたあとの2曲は、より大人っぽくムーディーに。高いビルに見立てたセットの上で、満月をバックに歌う「君に会いたい夜」と、豪華な宮殿のような背景の前で歌う「愛が過ぎたら」。ここは日替わりメニューで、大阪公演では「君が好きな101の理由」を、福岡公演では「星晴(ソンチョン)」を歌ったとのこと。そして『サムダルリへようこそ』からの「夢」は、ビジョンに映る美しい海の風景を見ながら、どこまでも伸び伸びと爽やかに。さっきまでの大人の歌声が、急に少年のような透明感ある歌声に変わる。手拍子が大きくリズムを刻み、キャッチーなメロディを盛り上げる。(中略)ご存知の方はぜひ一緒に歌ってくださいーー。そう呼びかけて歌ったカバー曲は德永英明「レイニーブルー」、そして米津玄「Lemon」。彼にとって日本語は外国語、しかも時代も曲調も違う2曲をここまでエモーションを込めて歌えることに感動せずにはいられない。特に「レイニー ブルー」のクライマックス、魂震わす歌いぶりは圧巻の一言だ。そして、ミュージカル『その日々』からのバラードの名曲「愛していたけど」の美しいメロディに合わせ、客席で無数のペンライトが揺れ、ビジョンの中では静かに雨が降る。映像美をたっぷり散りばめたドラマチックな盛り上がりを経て、いよいよ残すは1曲。「このツアーの中で多くのみなさんに会うことができました。僕にとってとても大切な思い出になりましたし、本当にあたたかい春になりました」心を込めた挨拶からのラストソングは、『ヒーラー~最高の恋人~』からの「守ってあげる」。包容力満点、大らかなミドルバラードのサビの歌詞はみんな歌える。大きな手振りが一体感を生む。しかしもっと聴きたい。歌い終えた主役におくられる拍手と歓声は、すぐにアンコールの手拍子に変わった。「最後の公演なので、盛り上がって歌いたいと思います。みんなで一緒に歌ってください」アンコールに残していたのは、やはりこの2曲。日本デビューシングル「あなたがいてくれた」と、セカンドシングル「The Wind Of Spring」だ。「あなたがいてくれた」は最初のフレーズから大合唱になり、「The Wind Of Spring」はお揃いの振付で盛り上がる。最後のサビでもう一回、キャノン砲をぶっぱなしてテープの雨が降る。ツアーグッズのフードパーカーに着替えたチ・チャンウクが、満面の笑顔で客席にマイクを向ける。ハンディカメラで客席を映し、自撮りしてはしゃいでる。ビジョンに映る春の花たちがとても美しい。心あたたまる楽しいフィナーレ。しかしまだ終わらない。熱烈なアンコールに引き戻されてもう一度「Kissing you」を歌い、メンバーと手を繋いで挨拶、そして記念撮影。去り際の最後の瞬間まで、笑顔で手を振る主役に向けておくられる惜しみない拍手。そしてビジョンに映る、映画のようなエンドロールの余韻。終わってみればたっぷり2時間を超えるボリュームの中に、様々なドラマを秘めた歌たちと、楽しいトークを散りばめ、アクター&シンガーとしてのチ・チャンウクのキャリアを一望するようなコンサートだった。このツアーを観た観客は必ず次のツアーにも来るだろう。次に会う時はきっと新曲も増えて、新しいチ・チャンウクの姿が見られるだろう。3月の爽やかな風の中で、新たな季節の訪れを近くに感じる素敵なコンサートだった。