ぽつねんとしたこの子が、妙に気になるのです。

童子像……。

 

 

とあるお寺の裏山に、いつも、ひとり。

もしかしたら存在さえ知られていないのではと、

つい思ってしまうほど…。

このお山に登ったときは、私はひとりでも必ず会いに行きます。

なぜこの子だけ、ここにいるのだろうと思いつつ。

この日は写真を撮らせてねと、

枯草をどけて周りをきれいにしてからパチリ。

 

で、この子をモデルにして生まれたのが

光背に見立てた蓮華の蕾を背負っている、

現代版童子像「蓮華」

です。

 

 

蕾は、

夢と希望と明日の光…。

 

凛ちゃんと名付けたこの子の蓮座の中が、

私の最期の、一部の居場所。

そして残りは、桜の樹の下で土に帰る……。

 

 

そんな理想を掲げて、

ぽつねんと(?)生きてる私だからかしらね、

お寺の裏山にひとり佇むあの子が、妙に気になるのは……。

 

 

 

 

 

この一輪も、また……。