北陸日本海ツーリング編 1日目 ~晴れからのゲリラ豪雨で押し戻される~ | たびじん

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大阪のおっさん・元イタリアンシェフのひとり言

9月4日6時起床。いよいよ出発の日がやって来た。四国お遍路ツーリングから数えると、第4期ということになる。

今回は荷物類を大幅に見直して整理した。そして積載には、とにかく防水を最重要として考えた。私も70日ほど旅を経験して(四国お遍路編を含む)装備も完成に近づいた感がある。まだ減らせる気もするが、今回はこれで行こう。

今回引退した数々。モトフィズのバッグ類は、大きくて収納能力は高いが、やはり雨には弱い。いつ雨が降るかわからない長旅には向かないと判断した。靴は防水ライディングシューズを履くのでこの2足が1つにまとまった。バイクを降りた時に履くスリッパのような軽いカジュアルシューズを1足入れた。

今回一番迷ったのはキャンプ道具をどうするか?だ。これまで、ほとんどテント泊はしていない。「もうキャンプ道具は必要ないやろ?」旅の間、何度もそう考えた。しかし、だ。気持ち的にはキャンプがしたいのだ。自炊だってやりたいのだ。また使わないかもしれないが、やはり持っていく事にした。ただ装備は大幅に見直して、調理用品や調味料などを減らしたり小型化してコンパクトにした。ケース類がずいぶん減らせた。

この薄型クーラーバッグもクッション性があるので、電気製品小物やパソコンなどを入れるブリーフケース代わりに重宝したが、今回は引退させた。

 

さて、第3期を終えてから、それまでの旅日記ブログを全部読み返してみた。率直な感想は、「ブログ経験が浅いということを差し引いてもあまり上手いとは言い難い」それなりに面白い時もあるのだが、日によって熱量がかなりバラついている。2、3日分をまとめて書いた時は、書き始めの日と比較して、終わりの日では明らかに手抜きになっていることも目立った。

だいたいのフォーマットを決めて、それに沿って書けば、毎日苦労せずに書けるのではないだろうか?と思い、しばらくパターンを探しながら書いて行こうと思う。使う写真も、枚数を決めてしまえば書くのが楽になるかも知れない。とにかく試行錯誤します。

では、今日の写真解説を始めます。

復活したタンクバッグ。

ツーリングマップルを導入したが、ハンディタイプなので文字が小さくて読みにくいのがやや心配。

気管孔のカバーエプロン。ワッフル生地なので、息を吸った時に気管孔に貼り付くことが無い。

ビラボーンのシャツも導入。サーファーが着るものは、UV対策が高級レベルで施されている(たぶん)。まぁ、そうでなくても肌触りがとてもいいので気に入っている。

今回は大型バッグをやめて、トップケースをマウントしてフルパニア仕様だ。プラス3つの防水バッグで、雨から荷物を完全に守る。

積載姿はこんな感じ。

旅立ちは、ガレージの仲良し三羽スズメが見送ってくれた。この三羽はいつも一緒に遊んでいる仲良しスズメだ。頭も良く、新しい装備などを見ると興味を示して見にやってくるのだ。(いや、ホントですよ)

気温・湿度・天気予報・高度・方位などを測定する時計も導入。しかし野外では明るすぎて液晶画面が見えにくい。使わなくなる予感が、、、。

とにかく福井駅が今日の最終目的地です。2時間14分と出ているのは、最初の目的地であるポイントAまでの時間。

天気雨が降る。空はこんなに明るいのに、けっこう大粒の雨が強めに降った。

ファミリーマートで充電を兼ねて雨宿りする。電源のあるイートインスペースが多いファミリーマートは神コンビニだ。他社ではほぼ無い。

9号線と27号線の分岐点にある道の駅(ドライブイン?)丹波の里やまがた屋。その敷地内にあるこのコンビニは、いつも客で溢れかえっていたのに閉店していた。なぜだ?

舞鶴まで来て再びコンビニ休憩。雲に隠れている向こうの双峰は青葉山という霊峰だ。中腹には、西国33か所霊場の第29番札所の松尾寺がある。その寺の和尚が書かれた何冊かの本を読み、私は巡礼に目覚めた。

松尾寺駅で駅シャ。寺には何度も行っているが、駅へ来たのは初めてだ。

ぼかし効果が強過ぎて、駅名が読めない

いきなり山門だが、ここに着くまでは、けっこうキツイ山道を上ってこないといけない。

久しぶりの松尾寺だが、いつ来ても、この年季の入った佇まいを見ると背筋が伸びる気がする。

渡り廊下の向こうに見える霊峰・青葉山への登山口。一度登ったが、私にはなかなかキツい登山だった。しかし地元では小学生が遠足などで登るらしい。

登り始めはこんな感じだが、もう少し登ると未舗装の登山道になる。

山門の天井。

ご本尊は馬頭観音で、馬好き達(競馬好き)の参拝者も多いと聞いた。

本堂は決して大きくはないのだが、開基1300年の歴史の重みで大きく感じる。(本堂は1730年に修復されたもの)

駐車場は山門のすぐ下にある。お参りを済ませて山を下り、福井県に向かう。国道27号線に戻ると、すぐに青葉トンネルがあり、抜けると福井県高浜町だ。

これから高浜の原子力発電所へ向かう。存在はもちろん知っていたが、これまで行った事は無かった。今日は「原発銀座」と呼ばれる若狭湾にある、いくつかの原子力発電所を見学していこうと思う。高浜原電、大飯原電、敦賀原電を巡るつもりだ。(原発とは言わず原電と言うようだ)

しかし、高浜原電入り口付近に着くと、そこにはバイクを停めて写真を撮れるようなスペースは無かった。厳重な警備がされており「ちょっと写真撮らせてください」など全く言えない空気感が漂っている。そのそも私が話すためには、バイクを停めてヘルメットを外し、電気式人工咽頭器を持って警備員の傍まで行って話さなくては相手に声が聞こえない。とてもそんな事ができるような雰囲気ではなかった。厳重に閉ざされた門の前を通り過ぎ、原電見物は諦めるしかなかった。

仕方なく先へ進んで行くと、どんよりとした低い雨雲が見え始め、こちらに迫って来た。そして辺りが霧に包まれると雨が降り出した。そんなに強くはなかったが、向かう先の福井方面は真っ暗な闇に包まれており、すでに強い雨が降っているのは間違いない。どうするか一瞬迷ったが、強行せずに引き返すことにした。

舞鶴で宿を探すためコンビニで休憩。この時はまだ小雨だったが雨宿りを兼ねた。イートインではなく入り口の横にベンチがある店で、ベンチの上には屋根も付いていた。早速アゴダで宿を調べたが、舞鶴では「条件に合うホテルは無い」と表示される。どのホテルも予約で満室になった時はこういう表示が出る。

さてどうしたもんか、と悩んでいると、いきなりバケツをひっくり返した様な土砂降りが来た。ほんとにいきなりだった。

雨の強さがこの写真で伝わるだろうか?こんな強い降りでは、いくら私でも動けない。雨宿りをしながら夕食をここで済ますことに決めた。そして少し範囲を広げて宿を探してみた。

おにぎりとから揚げとパンが今日の夕食になりました。

 

隣町の宮津市で宿が取れた。あとは雨が止むのを待つだけだ。おにぎりとから揚げをゆっくりと食べながら、雨が上がるよう祈った。しかしなかなか雨は上がらない。こんなに強く降っているのに止まないとは凄まじい水量だ。30分以上経ってようやく雨が上がった。その時は日が暮れて辺りはかなり暗くなっていた。

私はナイトランは苦手だ。老眼のせいなのかどうか解らないが、夜になると「全く見えない」と言ってもいいほど視力が落ちる。おまけに今日は激し雨で路面には水溜まりや流れができている。いつもより慎重に走らねばならない。この辺りはよく知る道なので、普段なら1時間もかからないのだが、1時間以上かけてゆっくりと走る。

なんとか「オーベルジュ天橋立」に到着。知恩寺の近くだったので記念写真を撮るが暗くて見えない。

チェックインした部屋はフロアにベッドが2つとロフトにベッドが1つあり3人部屋だった。洗面台は部屋にあるが、トイレとシャワーが無かった。トイレはフロアごとに共同で、風呂は隣の「天橋立ホテル」の大浴場が無料で使えるという。かなり迷ったが、やはり汗は流したい。大浴場にチャレンジすることにした。行ってみると時間が遅いせいか、お客は私以外に一人しか居なかった。その人も私と入れ替わりに上がったので、貸し切りとなった。一人だと安心して湯舟にも浸かれる。他の人がいると、水面が揺れるので呼吸孔にお湯が入りそうで怖いのだ。シャンプーをして体を洗い、ずいぶん久しぶりに湯に浸かった。2年ぶりではないだろうか?

部屋に戻り、スマホ写真のパソコンへの移動と整理をしてブログ書きを始める。しかし、冒頭で書いたようなフォーマットは思い付かず、このような長いダラダラとした文章になってしまう。まぁぼちぼち行こう。

さて明日の天気だが、向かう先には晴れ予報が出ている。しかし最近では、今日のように突然のゲリラ雨などがあるので、もはや天気予報では予測できない。どうなることやら。皆さんは私が雨に濡れることを期待されていると思うが(笑)、今回は雨が降っても濡れないように用心深く行きたいと思う。せっかく荷物は濡れる心配が無くなったのだから、身体も濡らしたくないのだ。

本日のマップ(バイク193km)

さて、もう2時だ。遅くなってしまった。また明日の日記で会いましょう。ではおやすみなさい。