昨日のシンのことです。

朝、シンが必死に体を起こしていました。


でも体はフラフラ🌀でペタンと床に座っています。

日が経つ毎に、歩くこともままならないですが
転倒しても、立ち上がり歩こうとします。


水も自力で飲めず、体を支え時間を見て水を飲ませます。

一時期は昨年春は3.4kgあった体重は

今は2.0kg。背骨は曲がり、後ろ足をついて歩けず転倒してしまうのです。


今日は豚肉を3欠片食べましたが、その後は何も口にはしませんでした。

栄養不足によるビタミン欠乏で震え、ふらつくシン。

シリンジで何とかちゃんちゅーるを摂取。

目安は7本ですが今日は5本摂取しました。頑張ってくれていますが



シンは腎臓の薬の活性炭が嫌いで

飲ませると嫌がって唸り、顔を何度も振ります。
こんな薬いらない、と言っているのか。

口が黒くなってしまうシン。しんどいよね、ごめんね。

こういう時

シンに対してしていることは私達のエゴなのか、と苦しくなります。


でも、つぶの時のように気がつかなかった、ということ何も出来ず抱き締めるだけという思いは

もう二度としたくありません。

シンの笑顔。つぶが亡くなり、体調を壊した後何とか命を繋いだシン。

その次の日再び行った病院帰りの高速道路で、

笑いながら私の顔中を舐めてくれたのが今のところシンが笑った、

最後の時でした。

あれから笑う顔は見ていません。

15年間、幸せな時も辛い時も
私を支え共に生きてくれたシンに対し出来ることは全てして、

簡単に、寿命だし諦めてしまえとはどうしてもなれない。

でもそれも、私達のエゴなのか。

色々な感情がめちゃくちゃになっています。

でも確かなのは今共に過ごし、向き合う時間は

けして、無駄ではないということだけです。



震えが止まらず、全身に力が入らないシンは散歩の同行は出来ず午前中はすぐ眠りました。

しじみ、摩周丸は近所の川原で遊びました。
雪が溶け、ようやく走り回れるように。




昨年の春、シンもつぶもここで遊んだ。

四匹揃うことはもうない。

姉は摩周丸のボール投げをしながら、

『去年はみんなで遊んだね。
今は二匹だけで寂しいね。シンは誕生日の秋まで持つのかなあ』

はしゃぐ二匹を見て私達は笑いもしましたが

(舌が変だよしじみ!)

私達は昨年まで毎年変わらずあった光景が懐かしく、悲しく

改めて当たり前と思う気持ちの恐ろしさを、

突きつけられた気がしました。


自宅に帰ってしばらくして、友人宅に行っていた弟が三日ぶりに帰って来ました。

4月には遠方へ転勤することが決まり、我が家を離れる弟。
シン達とは当分会えません。



シンを含め三匹みんな予感しているのか、弟に甘えていました。弟は転びながらも自分に寄るシンを抱き締めていました。

つぶが亡くなった日、弟が仕事から戻った時は既につぶは亡くなっており
弟は看取ることはできず

使い慣れたクッションで永遠の眠りにつくつぶの額にキスをし、声を殺し泣いていました。

棺を用意したのは弟で、段ボールでは貧相だと

材料をかき集めて自分で組み立て、綺麗な棺を作ってくれた弟。
つぶは喜んでいた筈です。


『俺が帰るまでは生きててね、シン』

飼った時シンを選んだのは、幼い私と弟でした。

弟の為にも、もう少し頑張ろうシン。
もう十分すぎるくらい頑張ってくれているけど


弟が二階に上がり、いなくなった後

しじみがシンにキスをしていました。
つぶもよくシンにやっていましたが

(キスの瞬間はとれず…誠に残念)

亡くなる前のつぶ母さんに
臆病な旦那で、老いていくシンのことを

しじみは頼まれていたのかもしれません。

午後は大半を寝たまま過ごしたシン。たまに足をバタつかせていました。

起き上がろうとしたのか、大好きだったかけっこをする夢を見たのか。

シンとの明日が、また明日もありますように!