宇田麻衣子/魚住りえ | アナウンス研究コピペ保管庫

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宇田麻衣子/魚住りえ

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90年代の終わり、世紀末は一般のアナウンスファン
には「女子アナに大物が不在」と言われていた時期だが、当時
私が個人的に注目していた二人のアナを今日は紹介する。二人は
所属局は別々で年齢も違うが、慶應・リリコ・小柄という三要素で
共通している。
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宇田麻衣子(画像左)

97年フジテレビ入社。同期の女子に春日由実・深沢里奈がいる。
90年代の中期は各局に新人アナが入ってくると必ず火曜発売の
写真週刊誌「FLASH」にキー局新人アナ紹介特集が組まれるのが
恒例だったが、97年の6月あたりに入社してまもない宇田麻衣子
写真をFLASHで見た瞬間「これは可愛いゾーッ」(宇田は年上だが)。
動く映像を見ないうちからファンになったのは後にも先にもこの
宇田麻衣子だけである。もちろんテレビに出るようになってからの
宇田を見てますますファンになったことは言うまでもない。
声質は中音からやや低めのリリコタイプでかなりソフト
な声ではあるものの弱々しくはない、美声の部類である。

プロ野球ニュースで故・パンチョ伊東に「まいこ!」などと呼ばれて
可愛がられていたのも印象的だが、私が一番よく見てたのは
「めざまし天気」。今でいう「めざにゅ~」の時間帯に放送していた
めざましテレビの姉妹番組で、男子アナとしては業界最高の
リリコボイスを持つ牧原俊幸とのデュエットは秀逸だった。宇田の
強みは声質と顔立ちの柔和なところが非常によく調和していて
癒されること。何をしゃべっていてもホンワカした気分にさせて
くれる人だった。
めざにゅ~の杉崎美香も基本は癒し系だがスピント系の杉崎の
アナウンスは「視聴者の目覚めをよくしてくれる」効果がある。
これに対して宇田のアナウンスは「視聴者が二度寝したくなる」
フンワリとした心地よさが感じられたもの。
めざまし天気で今でも少し覚えているのは宇田がNHK気象予報士
平井信行の大ファンだと言ってたこと。平井といえば現在も
NHKの夜の番組に登場していて池田達郎青山祐子らと
共演している名物予報士だが、宇田は「めざまし天気」で草野球か
何かの番組企画で平井に会って握手までしてもらっていた。このとき
私が平井に嫉妬したのは言うまでもない。

ところで宇田は01年に突然結婚を発表。そして半年後に
そのままフジを退社してしまった。なんとも早すぎる退社に
ガックリきた私だが、結婚相手が競艇でおなじみ笹川一族の
御曹司と聞き、「宇田が競艇界に進出か?」と少し期待感を
覚えたのも一方で事実である。しかし宇田がそんな方向に進むわけ
はなく、なんとスタンフォード大でMBAを取得。投信のアナリスト
を現在はされているようだ。見かけによらず「エリートな人」
だったのかと正直驚いている。
彼女はアナウンサーとしての活動期間は短く、アナヲタたちの
印象にはあまり残らなかった人だが、個人的には大変思い出に
残るアナ。今でもフジテレビで史上最も好きなアナを1名だけ
選べと言われたら梅津でも八木でも石本でもなく私は宇田を選ぶ。
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魚住りえ(画像右)

95年日本テレビ入社。宇田と同じく「FLASH」ではじめて顔を見た人。
確かFLASHの記事では彼女は自ら「体は小さいけど力強いです!」
みたいなことを述べていたように思う。かなり小柄ながら非常に端正
でキリっとした顔立ちの美人。声質も抜群で、リリコボイスに加え
NFPA声法(日テレファミリーピッキング声法=語感が跳ねるような
躍動感のある読み)を駆使する実力派としてもアナウンス界を席巻した。

宇田とは対照的に目つきが常に力強く、バラエティによく出演して
いたが女優やタレントと並んでも容姿でインパクト負けしない。
所ジョージがMCをつとめる科学番組でも如才ないアシストぶり
を見せ、さらに天気ニュースを読んでも、ナレーションを担当しても
常にパーフェクトに仕事を裁いていた。何をやっても持ち前の
度胸とアナウンスの確かさで魅了する彼女は「小さな大横綱」と
呼んでもいい、日テレ史上最高のエースだと思う。

魚住は04年に結婚退社しフリーに転身。その相手は同局の6歳も下の
男子アナ森圭介。私は宇田の結婚のときは(なぜか)何も感じなかった
が、魚住の場合、相手が私よりも年下の男子アナだったということで
非常に驚いた。森圭介はたまに日テレで見ることがあるが歳の割に
態度がでかい奴だと思う。そんなキャラの彼だから、歳がかなり上で
しかも気の強そうな魚住のハートを射止めることができたんだなと
勝手に私は分析している。
しかしこの両者は数年後(05年)に離婚。魚住はフリーアナウンサー
として引き続き今も活躍している。最近の魚住はテレ東の「ソロモン流」
でナレーターを務めていてあのテレ東の最強女子アナ軍団をさしおいて
ナレーションを担当しているのだから魚住がルックスだけでなく
アナウンス面でも高く評価されていることがよくわかる。日テレ入社時に
FLASHで述べた「小さくても強い」というのはここまでを振り返って全く
偽りのない言葉だったということが証明されていると思う。
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数年前に亡くなった私の祖母に亡くなる5年ほど前に会ったとき、祖母は
直前に見たものをすぐ忘れてしまうような頭の状態だったのだが、一緒に
テレビを見ていて魚住りえが出てきたときに「この人見たよ前に」と祖母が
突然指摘したことがある(本当の話)。このとき私は魚住のインパクトは
相当なものなんだなと感心した。
最近の私はNHKやtvkを比較的じっくり見るが、宇田や魚住の全盛期の頃
はいろんな面で忙しくテレビそのものを見る時間がなかった。それなのに
今でもこれだけ多くを語れるのは彼女たちのパフォーマンスの印象がとても
強かった、インパクトがあったからに他ならない。個人的にはアナウンス史を
語るに外せない二人なのである。


youtubeより。90年代末期といえばミリオンヒット
「ひだまりの詩」(ルクプル)が忘れられない。
※なぜか日テレの大神いずみが少し映ります
なんとこの二人は最近離婚したらしい。笑える話ではないはずだが
何となく笑ってしまうのは私だけだろうか。ルクプルっていうのが
カップル=夫婦を意味する言葉なだけに、なんだかなと。



私の記憶ではルクプルは確か旦那が凄く面白い人だった。