ＮＨＫは、守本・江崎のようなシャープでスタイリッシュなアナウンスを
展開する「さすがＮＨＫ」といえるアナウンサーが沢山いる一方、
肝心の番組はというと、首を捻るものが増えてきた。
例えばプロジェクトＸや、プロフェッショナルとかいう番組。
国民・社会のために活躍する職人、ビジネスマン等を取り上げる
番組だが、いささか演出がＮＨＫにしては大仰すぎないだろうか。
立派な仕事人を紹介するなら、松村正代あたりが職場などを取材して
「りっぱな施設ですね～」とか「これが新しい技術なんですね！」などと
淡々と紹介すればいい。それがＮＨＫだと思う。なのに、一連の番組は
たいした話ではないところをＢＧＭで盛り上げてシンミリさせたり、
社長や職人の顔を無意味に大写しにしたりする。最近ＮＨＫのディレクター
は「受け狙い」に頑張りすぎ。
紅白歌合戦も、最近は民放のノリに迎合しているからダメだ。
アホな振りをしてカネを稼ぐ「羞恥心」とかいう民放の醜悪な商売
に天下のＮＨＫが加担する必要はないと思う。あんなのを出すのではなく
都はるみや八代亜紀みたいなグレートシンガーを出してほしいと
３０代前半の私でも思います。
ところで首藤奈知子という２００３年入社のアナウンサー。
かなり小柄で赤ちゃんみたいな風貌、清楚な雰囲気なのだがＮＨＫに
しては何か色物的な受けを狙っている人材登用のような気がしなくもない。
今年の３月まで「おはよう日本」の７時台コンビは松尾剛と首藤だったが
二人とも私は好感を持ってはいるものの、どこか漫才コンビさながらというか
ＮＨＫはニュース番組も少しふざけ始めたのかなという懸念を覚えてしまった。
松尾剛はじっとしてても笑いがとれる芸能人的資質を持ったスゴい奴だが
首藤とのコンビはインパクトがありすぎ。高島彩と大塚範一のフジのコンビ
のほうが保守的なものに見えてくるところが不思議だ。
アナヲタのなかでは首藤の声質が良くないという意見をよく見かけるが
私はそんなに悪いとは思えない。少し声が寝ていてネチャっとした感じ
はするが、民放の連中よりはどう見てもちゃんとしたアナウンスである。
私は個人的には同期の一柳亜矢子よりも首藤のほうがアナウンスは好き。
声だけを聴くと、色物感はあまりないはずなのだが、ただどうしてもルックスとの
バランスが変な印象がある。というのは首藤は清楚でカワイらしいのは
確かだが、どことなく顔立ちがオッサンみたいなところがあって、
アナウンスがノーマルなだけに、声と見た目のバランスが悪いと
いうか、気になるというか、笑えてくるのだ。（上手く説明できなくて
すみません）。
今年の春に結婚したらしいのだが、その件についてのマスコミ報道が傑作。
「首藤アナ、結婚！」ではなく「首藤アナ、結婚していた！」
これはＮＨＫが女子アナのプライベートをあまり公開しないから結婚の事実が
事後的に発覚したというだけの話だが、「結婚していた！」という見出しが
あまりにも拍子ぬけというか。笑ってしまった。「なっち」などと呼んでいた
ファンは怒りが爆発。清純派アナが結婚するとファンがアンチに変わり
やすいが、これは典型的な現象といえる。
youtubeの動画で首藤を発見したのだが（以下）これがまたホノカに笑える。
首藤が英語を話しているのだが、物凄く自信マンマンな割には、
どこか発音がイマイチというか。いや、きちんと通じる英語だと思うが
天下のＮＨＫを代表して公開するような英語の発音ではない気はしている。
１年後輩の守本奈実や１年先輩の江崎史恵のような芸術の域に達した
アナウンスの持ち主と比べれば、首藤は色物感は強い。
しかし、不真面目には見えないしお調子ものでもない、性格もおそらく茫洋と
していて、愛想もいいところは凄く評価できる。、
ただ、首藤のこのような個性を、冒頭で述べたようなＮＨＫの演出過剰の番組
に利用されなければ良いとは思う。