モリタミユキ2世 内藤裕子 | アナウンス研究コピペ保管庫

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モリタミユキ2世 内藤裕子


naito


NHK99年入社の内藤裕子はスケールの大きさと、優しさと温もりの美声で

魅了する、同社を代表するスターアナの一人である。現在32歳。


彼女を一見すると、やはりどうしても身体の大きさに目を奪われてしまう。
男性共演者と並んでも明らかに彼女のほうが大きいケースが多い。目鼻立ち

はくっきりとしていてしっとりとした古風なタイプの美人である。愛嬌は非常に

あって、真面目な顔をしていてもどことなく表情が明るい。


しかし、内藤の良さは身体や表情よりもその美声にあると私は思う。
中音域のリリコボイスで音質は非常に温もりと優しさを感じるもの。いわゆる
「ささやき系」とは異なり、柔らかくも芯はしっかりしている。きちんとした訓練を
積んで練り上げられた”NHKリリコ”の持ち主。滑舌もしっかりしていて、
守本奈実と同じく語尾や語感がはっきりとしていて聴きやすい。


ところで読者の方は、「森田美由紀」というNHKアナをご存知だろう。90年代

に長きにわたって、全国放送の夜のニュース番組を担当したまさに

「レジェンド・アナウンサー」であり、癒し系の母性を感じるルックスと包み込む

ようなリリコボイスの持ち主だった。(現在、札幌放送局勤務)。

海外から日本に帰国するときに成田に向かう飛行機に乗ったこと
のある人は知っているだろうが、必ずといっていいほど前日の日本のNHKの
夜のニュースが機内で放送される。90年代の日本人は成田行きの機内に乗り

込むや否や森田美由紀らの暖かいニュース読みを聴き、

「あ~日本に帰れるんだ」と実感できたものである。実は、それと同時に、

外国人旅行者がはじめて目にする「日本のアナウンサー」が森田美由紀だった

りしたわけである。外国人はヘッドフォンで吹き替えを聴くことには結局なるの

だが、わずかにでも聞こえてくる森田の声は日本語が分からない者がはじめて

聴く日本人によるプロのナレーションであり、言葉がわからない分その声質の

柔らかさやリズムがより一層、彼ら外国人の耳には印象付けられることになる

だろう。
私は特にナショナリストという程ではないし、殊更に愛国心を強調するような

スタンスではないが、外国人に見せても問題がない、日本のアナウンサーは

素晴らしいと思われるような人にNHKの夜間のニュースは読んでもらいたいな

と思うし、森田美由紀の暖かいリリコボイスはまさに、これから日本にを訪問

しようという外国人たちに安心して聴かせられるものだったと思う。


その森田に、内藤は実は近いものを持っている。声質もルックスも世界の人々

を優しく包み込むような性質をもっているところが、森田と内藤は共通している。
悲しいニュースや深刻な話題を伝えるときも、無表情になりすぎずイヤミのない
柔らかい表情で読む姿に視聴者は癒しを感じる。我々アナヲタは内藤を

「モリタミユキ2世」に指名しても良いのではないか。


もちろん守本や江崎、久保田のスピントボイスも良いが、彼女たちの声は刺激と
興奮を与える「攻めの美声」。夜間のニュースは「守りの美声」の持ち主である
内藤に向いていると思う。髙橋美鈴も声質的には似たところはあるが、髙橋の声

はスピントがかっていて、エレガントにキメていく髙橋よりも内藤のほうがやさしめ

で無難だと私は思う。


大河ドラマ篤姫のエンディングでナレーションを務めている。ドラマの後の締め

にはピッタリの人選であり、この仕事ぶりはまさにグッジョブだと思う。将来的に

は、守本・江崎・久保田とともにNHKを支えるBIGネームとして、

また「モリタミユキ2世」としてアナウンス界に名を轟かせてほしいと願っている。