息子高校1年 秋季大会 敗退 その➀悔しいという気持ち | 波太の日々精進 (サーファーだった人)

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備忘録。

 

さて、以前より書いている開催中の秋季大会。


死のブロックと表現されたトーナメントは進み、ブロック最大の注目の一戦となった。

 

前回投げている息子は後半に投げる予定としてスタンバイ。

 

相手は今夏甲子園に出た全国に名の知れた学校だ。

今夏の準決勝では延長タイブレークで先輩方は惜敗。

過去の対戦が全てロースコアだ。

 

相手高の先発は何と息子の同郷出身で仲も良く連絡し合う同じ1年の子。

 

思い出すなー

中学3年の秋に息子達が全国大会を控え、その相手に彼がマウンドに立っていた。

彼らはシニアだったがうちの為に県内シニア選抜チームを特別に組んで対戦してくれた。

単独チームVS選抜チームだったが息子も打たせず抑え、チームも打撃全開で勝ってたな。


あの試合が終わった後に息子と彼は2人で話し込んでいた。

その時にはお互いに同じ県に行くと知っていたから、色々な話しをしてたそうだ。

 

さて、試合は開始された。

 

中学ん時と同じスタイルだったがストレートには力があった。

 

は先頭バッターからまさにデータ通りのワンパターンの配球。


それは初球は緩めのカーブから入り、スライダー、ストレートと言うパターン。


この試合の攻撃のキモはこの初球のカーブを右バッターがいかに積極的に、いかに躊躇せず振りにいけるかがゲームを左右するポイントだと思っていた。

 

案の定息子のチームは初球の緩いキ甘いカーブに手を出さなかった。

セカンドストライクを取りにくる厳しいコースのストレートとスライダーを無理やり振りに行き、凡打もしくは連打とならなかっらた。

 

うちの先発は先輩エース。

事前の情報では甲子園経験者のキーマンが数人いるなかでも、要注意バッターが肉離れで前試合で出てないから今回も出ないと思われてるいたが強行出場してきた。


相手チームの名将は出し惜しみする事なく、うちへの試合に一戦必勝で臨んできたのだ。

 

その時点で相手チームがこの試合にかけるプライドが普通ではない事気づくべきだった。

 

試合は相手チームのスクイズの1点やタイムリーなどで3-0と中盤までリードされる展開。


息子のチームもチャンスを作るが、再三のチャンスで1本が出なかった。

しかしなんとか終盤に3点追加し同点に追いついた。

3-3の同点で8回へ入る。

 

この時点で勢いはあったので1アウト満塁を作った。

しかしスクイズの失敗で2アウト満塁。

更に次のバッターも内野フライでチャンスを活かせず攻撃終了。


結果、その裏に痛恨のパスボールで勝ち越され3-4で敗退となってしまった。

 

達観して見ていたがチャンスが生まれる打順は決まっていた。


チャンスで見逃し三振を2連ちゃんでしてしまったのは初球から積極的に振りにいかないから。

他のチャンスでは2アウト3塁ながら内野ゴロになったが、悪送球となりしっかり走っていれば安打の可能性があったが、緩慢な走塁によりアウト。


あっさりタッグアウトされていたが、それを避けようとも何としてでも出ようという気概が感じれなかった。

まぁこの日だけのプレーかもしれないが、この日はあっちゃいけないプレーだった。


守備面を買われてなんだろうが、果たしてこのプレーをしていたら来夏に勝てるのかな?と感じた。

 

試合が終わって息子にLINEを入れた。

 

"お疲れ様、悔しいな

勝ちが見えてた試合だけにな„

 

すると

"悔しい…本当に„

と返信があった。

 

既に帰路についていた俺は金がもったいないのと、時間もあったので途中から高速を降りて下道で走っていた。

 

すると息子から着信が入った。

 

電話先では悔しいと先ずは開口一番。

まぁそうだよな。

 

実は試合中に何度か息子がブルペンに行っては肩を作っていたのは知っていた。

 

7回以降に先輩エースの球が行かなくなっていたのは明らかで、決勝点となったパスボールも疲労により体の開きが早くなってしまい、普段より曲がりが早すぎて長年バッテリーを組んでいる先輩捕手が後逸してしまうほどだった。

 

その内幕を聞きたくて

『何度もブルペン行って疲れたよね、でも投げなくて良かったじゃんこんな重い試合でさ』

 

と俺が吐露してしまった気持ちに息子は意外な答えを返してきた。

 

『志願したんだよ?肩は出来てるからって』

 

 

 

つづく