今回は この記事 の続きです。




口論は繰り返され彼は腕を組み続けた。



ある雨の日、口論から取っ組み合いになった。



もうわたしは逃げたい一心だった。



でもその逃げたいという気持ちは彼からだけでなく



自分からも逃げたくなっていた。



今の結婚、束縛された生活、自由にならないお金、暴力。



そして てんかん、心因反応、左足の障害。。。



何もかも自分には受け入れがたいものばかりだった。





こうなるともう考えるのは【死】ということばかりになっていた。





口論の挙句わたしは玄関から飛び出た。



彼は追いかけて来たがわたしはマンションの屋上にまで逃げた。



まだ来る彼から逃げる為にわたしは給水塔にまでよじ登った。



【あそこから飛び降りれば自由になれる !? 】



不自由な足を引きずりマンションの最上部へ。



そして雨に打たれていた。



【さようなら。嫌いな両親。



サヨウナラ。。旦那。。



さようなら。。。さようなら。。。



もういいでしょ ? 頑張らなくて。



もういいでしょ ? 死んでも。



もう疲れたし頑張れないよ。。。



こんなわたしでゴメンナサイ。。。】







そして下を見た。





















小さなミニカーが走っていた。






世界ってこんなにちっぽけなものなんだ。




?











こんなちっぽけなものの為にわたしは死ぬの ?









?








。。。。。













それから当分雨に打たれていた。



彼がいない事を確認して給水塔から降りてビールを家に取りに行った。




そして改めて給水塔の上で飲んでいた。




【もしさっき飛び降りていたらこのビールは飲めなかったのかも】



とか思いつつ雨に濡れながら。




雨の匂いは何かを思い出させた。



こういう場所から飛び降りて死んだシンナー中毒の彼女。。。



シンナー中毒の彼女が好きだったレベッカの『真夏の雨』と言う曲も。。。



だから今でも雨が降り出してコンクリートの匂いがすると思い出す。





その後、【あなた何かに負けない】という決意を胸に



ビールを飲み干してから旦那のいる家に帰った。





そこから先の話はまた。。。










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シンナー中毒の彼女へ追悼の意を込めて。。。










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