北区議会議員の吉岡けいたです。日本維新の会(東京維新の会)所属。

 

 本日、午前10時より開催された「北区政治倫理審査会」を傍聴しました。

 

 「東京都北区議会議員の政治倫理に関する条例」に基づき年1回開催されている(審査請求があれば、年1回以上開催される)会であり、条例自体は23区で初めての倫理審査会に関する条例。平成11年施行。

 

 政治倫理に関する事項を審査するために開催される審査会であり、8名が議員、5人が区民と識見者。公開が原則。委員は職務上知り得た秘密は漏らしてはならない。

 

  課題点です。

 

1.本日(今年度)の審査会ですが審査対象が無いという理由で、審査会自体が5分で終了となりました。 

 びっくりです。

 

  審査対象が無い理由は、区民から「政治倫理に関する審査請求」が無かったため。

  しかし、この審査請求を行うには選挙民500人の連署が必要。ハードルが高すぎます。

 

  条例施行以来、一回でも審査請求があったことがあったのでしょうか?また、審査請求は議員が8分の1以上連署でも行うことが出来ますが、そうした取り組み、提案も無し。また、審査請求が無くても、議題を設けて審議すること自体は可能ではと考えますが、審査請求を審議する場となっているようであり、広く政治倫理について討議を行うという趣旨ではないように感じました。

 

2.勉強会開催でも報酬発生?

 

  審査請求が無いため審査会は5分で終了しましたが、その後、地方自治や区議会議員の地域活動、政務活動費などについてなど公募委員との意見交換、勉強会が100分程度開催されました。

 

 傍聴していて、単なる区民と区議会議員の意見交換の場と感じましたが、それでも審査会委員の方には報酬が発生するのではないでしょうか?こうした事自体が政治倫理上、問題とならないのかとても不思議です。

 

3.公開原則なのに一般傍聴者1名のみ

 

  結論を言えば、本日審査会の一般傍聴者は当方のみでした。当方が傍聴しなければ、何のための公開原則と条例に記載があるのかわからない状況でした。

 

 理由は、「審査会開催について行政が北区ニュース、区議会だより、ホームページで開催日時を一切公表していない」ためです。これでは傍聴者が来るはずがありません。

 

 多くの課題点は感じますが、すくなくとも情報発信、課題について提言を行います。

 

 これも区議会議員の仕事。まず、こうした状況をご理解いただき、問題解決に取り組みます。

 

 地方議会改革を進めるためには、状況把握が重要です。