北区議会議員の吉岡けいたです。日本維新の会(東京維新の会)所属。

 

本日のテーマは、北区議会の改革状況について。

 

まず去年の北区議会検討委員会の状況についておさらいを。

 

第7期 議会改革検討会 平成27年度

  平成28年3月23日 報告書から

 

  1. 東京維新の会・提出項目(私、吉岡けいたが提案した4項目)

    1. 議員定数の削減

    2. 議員同士の討論の場を設定する事

    3. 議会改革検討会の討議内容を公表する事

    4. 議会改革に関する区民アンケートの実施

 

<結果>結論を言えば上記4つとも全て実現に至りませんでした。当方が提案した以外の事項についても、改革項目として実現されたことは無く、何のための改革検討委員会であったのか?とても残念かつ疑問に感じました。

 

 特に、「議会改革検討会」について討議内容を情報公開する事がされていない事実、さらに当たり前と思われる改善案が採択されない結果について、そもそも改革検討をしたくないのでは?と感じざるを得ません。

 

 当方が去年度の北区議会改革検討会について感じた問題点は以下の通り。

 

<問題点>

  1. 議会改革検討会自体が検討項目に対して参加委員が意見を言うだけ。いろんな意見がでるが、集約はされず、まとまった見解とならない。 

  2. 提案者が口頭で提案理由を説明できるが、データなどをプレゼンテーションとして説明できる方式になっていない。そのため、根拠は口頭で説明しなければならない。

  3. 検討会が多数決で会としての方針を決定しない。意見を言わない委員もおり、そもそも検討項目について賛成か反対かが不明確。積極的に賛成意見を述べなければ、検討会として改革対象とされるのかどうかがわからない。

  4. 議会基本条例策定、討議内容の公表など、特に検討会の中で反対意見がほとんど出ないテーマがあっても賛成反対の採決をとらず、いろんな意見を委員が述べるだけで会議が終わる。しかし、最終的に議長判断で改革対象と選定されなければ、反対意見が無かったテーマであっても改革対象として採択されない。

  5. 検討会の位置づけが「議長の私的諮問委員会」であり、議長判断で開催し、議長に検討会討議内容が報告され、議長が最終的に改正・改革をするか決める。結局、委員の多様な意見を集めても最終的に改革案として採択されるかどうかが議長判断で決まってしまうため、議長が前向きに取り組む判断をしなければ改革実現とならない。

  6. 討議内容、議会改革検討会の日程、存在、報告内容が情報公開されない。北区議会だより、ホームページにおいて報告がされない。区民が知らない所で、いつの間にか行われ、討議され、結論が出されている。有権者無視ではないのか。

  7. 政務活動費の情報公開と領収書公開について議会改革検討会テーマ議題として平成27年度に提案したが、それは「政務活動費経理担当者意見交換会」において審議するという理由でテーマ討論として取り上げられなかった。

 

  なお、今年度(平成28年度)の状況についても早速、疑問を感じる状況となっています。

 

 

 第8期(H28年度)議会改革検討会の設置について。検討事項は、「これまでの検討会において今後も検討が必要とされた事項」「その他議長が議会改革のため検討が必要と認める事項の中から議長が諮問した事項」とされています。しかし、平成28年8月24日に示された検討事項として、各会派等から提案された事項は維新が7件、社民党が2件のみ。他会派、議長、事務局からの提案事項は無し。また、去年度は事前に各会派に「テーマ提案の提出について」期限を設けて提出するよう事務局から連絡がありましたが、今年度は委員の選定のみ連絡するであったため、各会派からのテーマ提案募集は限定的となった状況です。

 

 日本維新の会(無会派・吉岡)は事務局が特にテーマ提案を提出依頼をしない中で、去年の経験から主体的に事務局にテーマ提案の提出を個人判断で行った(依頼が無かったにも関わらず)ため、検討会に伝えることができました。もし、事務局から受けた文書の指示通り、参加委員についてのみしか連絡していなければ、各会派・各委員から誰も検討項目があがらない。さらに、議長と事務局(行政)からの検討項目があげられていないため、参加委員は15人以上集まり、何の検討項目も無い状況となっていました。これは、そもそも議会改革をやる気があるのか本当に疑問です。北区民の方がこうした現状に北区議会がある事を知ったら、区民の方はどのように思われるのか?残念としか言えません。

 

 今年度、第2回議会改革検討会は11月9日午前10時に開催されます。本来であれば、オープンにし、区民、マスコミ機関、関心がある人が傍聴できる事が当たり前だと当方は感じますが、現実は非公開。そもそも、この議会改革検討会が開かれていて、存在している事実はこのブログで情報発信されなければ北区民及び都民は知る由もない状況。結果についても同じです。

 

 今月のテーマは、「議員報酬の削減・議員定数の削減」他。この身を切る改革は当方が提出した7つの項目のうちの一つ。賛成、賛同していただける委員が一人でもいらっしゃれば嬉しいのですが。あるいは前向きに考えていただけるだけでも。