北区議会議員の吉岡けいたです。東京維新の会(おおさか維新の会東京総支部)所属。

 

北区の政務活動費についてお伝えします。

 

交付対象は会派、交付金額は議員1名に15万円を乗じた額。来月から一人会派は会派でなくなるため、今後、1人無会派議員が政務活動費を受領できるためには、条例改正が行われることとなります。ここはまだ決定されていない事。

 

交付方法は、年4回、四半期ごとに15万円×議員数×3か月が会派に支給されます。

 

<問題点は?>

情報公開が不明瞭なことです。今、北区議会では事務局において政務活動費年度収支報告書を公開しているため、情報公開していない事ではありません。去年10月28日に開催された「経理責任者意見交換会」で、以下の案が出されました。

 

 上記「政務活動費年度収支報告書を北区議会ホームページでも公開する」案が示されました。早ければ今年の6月か7月に平成27年度の各会派収支報告書が公開される見込みがありますが、正式決定の通知はまだありません。あくまでも見込みです。

 

 問題点ですが、上記の収支報告書は会派ごとの内容であり、個別議員の支出内訳が全くわからない情報です。ざっぱくに言うと、収入が〇千〇百〇千円あり、会派として調査研究費が4百万、資料作成が370万円かかりましたという内容です。これでは、具体的にどう使用したのかわかりません。

 

  去年、当方は議会改革検討会で「政務活動費の個別議員ごとの詳細公表」を求めましたが、検討は「経理責任者意見交換会で行ってください」と言われました。その交換会でも提案しましたが、採択されませんでした。理由は「政務活動費は個人でなく、会派に支給しているから」というためです。

 

  上記理由であれば、個人でなくても会派として具体的に何を購入し、何枚の区政報告レポートを作成したのか詳細に公表すべきです。

 

  今後も、北区議会で政務活動費の改革を提言していきます。私としては、是非、民進党(北区での会派名は現時点でまだ民主区民クラブ)会派に期待します。

 

 なぜか?民進党のサイトを見ましたが、サイトの政策を開き、2016年3月30日の基本的政策合意を見ると「身を切る改革」を主要制約として掲げています。以下の通りです。

 

6.身を切る改革

  • 既得権益を排し、「官権政治」から「民権政治」へ転換する。
  • 国民との約束である議員定数の削減を断行する。
  • 透明性向上の観点から、文書通信交通滞在費の使途を公開する法律と、国会議員関係政治団体の収支報告書を名寄せし、インターネットにより一括掲載することを義務付ける法律の制定を図る。
  • 職員団体等との協議と合意を前提としつつ、国家公務員総人件費の2割を目標に、その削減を目指す。

→平成27年度の北区民主区民クラブの議会改革に対する態度

・議員定数削減について → 当方の削減提案(改革検討会)に対して賛成無

・透明性の確保 → 政務活動費について会派として個別に情報公開をしている情報は無

・公務員人件費削減 → 北区職員と区議会議員の報酬議案についていずれも賛成

 

 上記はあくまでも平成27年度の事実であり、今は状況が違います。民進党の正式マニュフェストがどう発表されるのか、北区民主区民クラブという会派が民進党の会派になるのか、このあたりは今年夏の選挙前までには具体的に判断できる状況になるはずです。

 

 それでも、「身を切る改革」を政策にあげている点は「維新の会」と同じであり、本当にそうした政策を行う覚悟があるのであれば、平成28年度は北区議会においても「情報公開」「報酬削減」「透明性の確保」を訴える会派が当方以外に生じるという事です。

 

 逆に、党の政策で「身を切る改革」を訴えていながら、地方議会では「与党よりで、整合性の合わない態度を示す」「政治的判断で他会派他政党との調整・関係づくりが重要」という事があれば、そこはしっかりと指摘させていただきます。今後の状況の確定を見守り、適切なご報告をしていきます。