北区議会議員吉岡けいたです


 本日で7日間にわたる決算特別委員会の開催について終了しました。


 決算特別委員会について簡単に説明します。略して決特と呼ばれます。


 北区の場合、審査日数は今年度7日間午前10時から午後5時までびっしりと行われます。途中、昼休憩の他、一回のみの休憩であり、時間内は議員と行政管理職職員により質疑応答があります。


 日程として、初日に各会派の総括質疑があり、以降は日によって歳出各款の個別質疑です。


 とは、歳入歳出におけるテーマごとの大きな分類です。北区歳出の場合、「議会費」「総務費」「公債費」「諸支出金」「予備費」「福祉費」「衛生費」「環境費」「産業経済費」「土木費」「教育費」となっています。


 出席議員は、総議員の半数である20人が決特委員となります。年度には決特の他、年度末に予算特別委員会があるため、今回委員とならなかった20人がその委員会(予特と略されます)に出席する方向になっているようです(必ずしもそうではない会派もあります)。


 最終日のみ、午前中で終わります。最終日は、補足質疑、討論(決算に対する賛成か反対かの態度表明とその理由を述べる)、採決


 当方は7日間、毎日傍聴しました(今回は委員ではなかったため)。


 感想です。息がつまりそうな会場で、朝から日が暮れるまで北区の事業についての質疑があり、大変中身が濃いです。傍聴すると以下の事がわかります。


1.各会派の組織政治活動としての方向性、重要としている事、目指しているが本当にわかります。質疑内容から、政党(議員)としてこれがやりたいという事がストレートに伝わります。よって、委員でなくても傍聴する価値はあります。他の会派、議員の考えと方向性、基本的価値観と政策をよく知る事は自身の政治活動に深く関係するためです。知っていれば連携が可能ですし、

知らなければ提携も話し合いも成り立ちません。


2.最新情報が本当に入ります。地域のこと、行政の計画、行政との過去の交渉経緯など、ここは議事録を読むより生で傍聴した方がよく伝わります。今回の7日間でも、北区の最新区政について事業名、仕組み、実情、効果、課題点がよくわかりました。

 「駐輪場問題」「有料である場所と無料の自転車置き場(2時間まで)」「自然エネルギーの今年度予算が多い理由」「学校教師の過酷な勤務状況」「銭湯利用料補助事業(50円から100円に値上げ高齢者」など・・・。北区ニュースや各種資料を読めばわかる話もありますが、この情報の膨大さは7日間毎日傍聴して、リアル北区政の現状がわかりました。


3.行政側の対応がわかります。答弁する部局や職員により、こういう要望をすると行政はこう対応してくるのか・・という事は議員として理解しておく必要があります。対応を想定したうえでないと次の手が打てない事情もあります。


 結論。この7日間の質疑は重要であり、会派として行政の在り方、決算内容について課題点がどこかしっかりと確認し、改善に向けた要望を行うことがどれだけできるかです。お金の使われ方、これは区民代表である議員がしっかりと審査し、その上でどのように区民に還元する仕組みを求めるのかを考える事。これを行政との質疑を通して、しっかりと対応をしてもらう関係を構築すること。行政が、議会(各会派)からの指摘が本当にその通りという理解をした場合には、すぐに対応して、事業改善に向かうことを行います。逆に、きちんとした指摘が出来ない、甘い、解決策が見えないという指摘であれば、結果として事業に反映されません。一人会派の場合、人数的に交渉が難しい状況もありますが、本当に中身があり、かつ行政側が必要と判断する指摘と質疑、交渉が出来れば、施策に反映していただけることがわかりました。


 また、7日間、傍聴した上で、行政職員の方は本当に大変だと率直に感じました。混みこみ、詰め詰めの状況で対応して配置されるため、途中、体調が悪くなっても外出もままなりません。議員は自由にトイレ休憩もできますが、職員の方は、いつ質問が来るかわからないため席も外しにくいです。当方が心配する問題ではないですが、効率的で行政職員の負担軽減できる運営が必と個人的には感じました。もう少し、行政職員が出入りしやすいようなテーブル配置にできないでしょうか?当方が事務局にお願いするのもなんなので、北区課長さん部長様で「吉岡議員の言うとおり。配慮を求めたい」という事があれば当方にご連絡ください。議長にお願いしてみます(^_^.)


 情報はたくさん得られたので、自分自身でも地域活動に役立てていきます。


 委員の皆様、理事の方、職員のみなさん、お疲れ様でした。