北区議会議員吉岡けいたです



 北区議会改革検討委員会が始まりました。報告が遅れましたが、第一回が7月24日金曜日に開催されました。



 この検討会については非公開であり、内容公表がされていないため、出席議員の発言などの詳細については記載いたしません。但し、おおまかな内容と当方の提案事項、発言内容についてはご報告させていただきます。



 検討会メンバーの区議は12名各会派から1人から2人の参加です。



 1か月に1回程度の開催で、回数についてはまだ未定。今後の審議次第で決まります。去年度は4回開催されました。



 各会派から新たに提案された事項は全部で18事項です。どの会派からどのような提案があったかについての詳細は書きません。



 当方(維新の党議員団幹事長として)が提案した事項は、下記の5つ。

①議員定数の削減について

②政務活動費の情報公開について

③議員同士の討論の場の設定について

④議会改革検討会の討議内容の公表について

⑤議会改革に関する区民アンケートの実施について



 今回は、各会から提出された提案について、各会派代表が提案趣旨を短く説明しただけで終了。具体的な審議については次回以降で行われます。



 今回の検討会に参加して気が付いたことを大きく二点ご報告いたします



.議会基本条例を提案した会派が多いが、各会派の改革に関する方向性が見えない



 維新の党議員団(一人会派です)は、上記条例の制定を提案しませんでした。理由は必要がないからでは無く、他の会派が提案することを見込んで、あえて提案しなかったためです。実際に、他4会派から議会基本条例について提案が行われました。北区議会は7会派のため過半数を超えた会派から提案があった事になります。



 この基本条例制定については第一回検討会(平成21年)より継続して提案があるため、かなりの時間をかけて審議されてきたはず。しかし、今回の検討会では「検討項目一覧」として事項名のみの記載しかされておらず、各会派がどのような議会基本条例を求めているのかわかりません。



 次回で審議しようにも、せめて各会派が求める議会基本条例の目的、制定内容について比較一覧を資料として示していただけないと、会議での審議準備ができません。



2.提案事項名だけの表記では、具体的な改革内容が伝わらない



 上記1の議会改革基本条例でも同じことですが、提案事項名だけが出席メンバーに伝わっても、提案内容の目的、内容、改革方法について伝えられません。



 例えば、当方(維新の党議員団)が提案した「議員定数削減について」も、何名削減なのか、どうして削減する必要があるのか、削減した場合に見込まれる効果は何か、他の市区ではどうなっているのか・・・・といった事が伝えられません。当方は書式で、簡単な目的、提案理由、他区状況、効果も記載して事務局に提出していますが、そうした内容は一切書面では伝えられませんでした。ここは内容につていすべてを口頭で説明しなければならないとなれば、簡潔明瞭で時間制限がある中では難しいです。



 民間企業で考えても、一つの企画を通すには詳細な資料を作成し、費用対効果を調査したうえでプレゼンを行います。今回、まだ初回だけの出席ですが、改革検討会ではこうした資料の提示やプレゼンルールの説明がされていません。



 しかし、北区議会には議会改革検討会があるから、まだ進んでいるのかもしれません。他市区の議会にこうした検討会さえ無いこともあると聞いています。意見表明と事案提出ができる事だけでも開かれた議会と言えるのかも知れません。



 次回開催は8月31日月曜日。議会改革は区政改革と並んで重要な改革政策の一つ。どこまで改革実現をできるか取り組むと同時に、区議会改革について調査した内容、検討した事を随時報告いたします。