北区議会議員の吉岡けいたです。


 当方は社会福祉士であり、高齢者福祉が政策において専門分野の一つです。


 昨日は、東京都北区で唯一の市民後見人組織「市民後見☆北ネット」

→ http://kitanet.shiminkouken.org/   の定例会に出席しました。



 成年後見人とは、判断能力が充分でない人をサポートする業務をします。

市民後見人とは、成年後見人のなかでも、専門職(弁護士や司法書士、社会福祉士など)でない一般市民が、成年後見人の知識を学び、成年後見支援を行う人を言います。


 北区の市民後見人団体は「市民後見☆北ネット」だけですが、他区にも市民後見人組織がNPOの形で多く活動しています。


 しかし、結論を言えば、まだ市民後見人の活動は認知度が高くないこと現状です。


 利用する側の高齢者と家族も、後見人と介護支援サービスの区別を理解されていない方も多く、「後見人は月に数回しか来てもらえないなら、ゴミ出しや洗濯、買い物が頼めないね」と不満を話す高齢者の方もいらっしゃると聞きます。


 北区では「地域見守り・支え合い活動」事業により、高齢者が孤立しないように、「一人暮らし定期訪問」を行い、また、地域サロンを開いて高齢者が相談できる環境づくりをしています。


 また、北区では今年度から、「地域のきずな推進」の検討に入り、区内の福祉・介護・町会・企業と言った各団体が協働して地域づくりを強化する事業を最優先課題として取り組んでいます。


 その各事業の一つとして、「市民後見人活動」の充実があるはずですが、現状は、まだ市民後見人団体と行政の協働関係ができておらず、成年後見人への業務依頼もスムーズに行われていないことが状況です。


 課題としては、「市民後見人の人材育成」「市民後見人活動への行政支援」「後見人養成講座の開設」といった事が必須と考えます。


 今月の北区議会本会議において、当方は市民後見人と行政の関係強化については質問は行わない予定です。


 しかし、介護サービスと地域の見守りで解決する高齢者支援ばかりでは無い事は明らかです。このテーマについて、今後、他市区における状況を調査し、行政の関係者との連携を密にして、具体的な解決策を考えていきます。