本日の常任委員会「区民生活委員会」出席について可能な限りで「区議会の可視化」を試みます。


 本日、午前10時から2時間弱で開催され、当方は初めて出席しました。


 議会委員会室に、議員と行政側(区長・副区長・担当部長)が向かい合って座り、さらにすぐ横のテーブルには、区民生活部所属のの管理職職員(課長)がずらりと揃います。


 入室して初めて席の配置がわかりましたが、適度な緊張感が感じられます(^-^)。


 管理職職員(課長)は、議員から質問があってもすぐに対応できるよう答弁内容を事前準備しているようです。議員質問に対し、考えたり躊躇することなく、すぐに答弁があります。ただし、質問の趣旨や本質とは微妙に違う答弁も一部ありました。


 最初に今年度の所管課における「事務事業の概要と現況」(事業の種類と内容、主な事業の状況)について説明があります。これに対して、議員が質疑を行うという形式です。


 質問回数、制限時間などはありません。しかし、質問テーマについて討議を掘り下げ、事業の課題点を明確にしていくという方向での質疑ではなく、「質問→答弁→再質問→最初の答弁に沿ったコメント付け足しの答弁」といったような簡潔なやり取りが多い状況です。


 当方が質問したのは下記の4つ。


去年度まであった「放射線対策の調査事業」が今年度なくなった理由は?


②地域美化について、「空き家対策」の事業が生活環境部で事業化されていない理由について


北赤羽駅浮間口改札前の環境が悪い(夜に空き缶、たばこ吸殻ゴミが多く汚い)という訴えを受けているが、対策として区が行っていることがあるか


商店街環境整備事業が、前年度1億200万円から2700万円程度に予算  

 が減っているが、年によって対象商店街の環境整備対象が違うことで、予算に差異が大きくなるものなのか?また、対象商店街の差異により、予算が数千万円変わってしまうことで部の事業予算設定が不安定にならないのか?


 行政からの答弁は以下の通り(簡潔に一言でまとめています。実際は、もっと答弁発言はありました)


① 3年調査を行い、特に問題は発見されず、放射能被害リスクは事業化として調査の必要性小と判断。


② 空き家対策の重要性は認識している。問い合わせもあった。関係部課と調する。


③ その苦情は来ているが、以前より北赤羽浮間口改札前の環境美化を進めている。よくなっている。


④ 去年は赤羽スズラン通りの放送設備改修など大規模改修があった。今年度は規模が少ない見込み。


 質疑した当方側の感想。


 まず、切込み視点と質問内容のセンスは悪くなかったと自己評価します。


 放射線対策の事業については近隣区の豊島区でも高い測定値が検出された事件が報道されたばかり。商店街環境整備事業の予算規模の大きな変動に着目できた点も、方向性としては悪くないはずです。


 失敗と感じた点。


 ②の空き家対策は、環境課ではなく建設委員会の所管となる旨を議員運営側から指摘されたこと。

 実際、他区でも「空き家対策事業」は担当部課が環境課のほか、建設課、危機管理課という所管課になる場合があり、当方の事前確認が甘かったこと。こうした管轄外の質問を常任委員会で質問すると、調査の甘さを指摘されます。要は、的外れな質問となってしまいます。ここは、今日一番の反省点。


 今日は、自分が疑問に思った点を質問できたことは良かった。しかし、実際に感じたのは、質問して答弁をいただいた後で、さらに政治家としての課題認識の表明をしっかり行う必要があることです。


 基本的に、行政は「当たり障りのない形式的な答弁」をスタイルとして行うことは行政経験者の当方には想定済み。その中で、質疑応答とは、議員が何に関心を持っているか、その課題解決に向けて区の姿勢を確認する強い意志を伝えること、自身の政治的スタンスをしっかりと行政に伝えることが重要な内容となると実感しました。今日は質問まではしたけれど、答弁を受けた後の議員としての態度表明ができませんでした。

 

 また、改めて感じたのは、多少、行政から「うるさくて細かい議員」と思われても、本当に区政改革に必要な視点で、区民が望む効率化・適正化のためには、行政から嫌がられても質問・交渉すべきことはしっかりとすることが基本ということです。


 今後も、議会活動の実務を通して自己修正を進め、情報公開と区政改革への挑戦を続けます