こんにちは。日々、地域活動を実践し、区民の皆様と意見交流を重ねている吉岡けいたです。


 区民の皆様からもっとも多く聞かれる質問が、「どうして安定した公務員を辞めて政治を志しているのですか?」です。改めて、わかりやすい言葉で再度お答えいたします。


 安定性、収入、生活面だけを考えるなら、政治家より公務員のほうが魅力があります。毎月、給料(区職員時代では毎月15日)が振り込まれ、福利厚生もしっかりしており、年に3回賞与がいただけます。年収だけでいえば、平均年収より多く、倒産と解雇の心配もありません。さらに、地方転勤は無く、社会保障も加入でき、比較的安い保険料で計算されます。そのうえ、勤め上げれば多額の退職金と国民年金より高額の共済年金が得られます。金融機関・カード会社からの信用があり、世間体は良いイメージです。退職してまで、政治に挑戦するという人は珍しいと思われることは無理がありません。


 それでも退職して、区議を目指す理由。政治でなければ解決できない、改革できないことがあるとハッキリわかったからです。


 昨今、ニュースとなった「いじめ殺人事件」だけでなく、生活保護の不条理、市民後見人育成の自治体間によるバラツキ・・・あらゆる社会課題が日々、発生していますが、こうした問題解決は最終的には政治的に法律と制度を変えていくことが必要となります。一人の政治家では解決できない問題が多いとしても、一公務員よりは一政治家のほうが社会課題を提言し、行政と協議し、市民に説明し、改革ができる可能性が高いことは事実です。


 公務員の良いところ、素晴らしい点は多くあります。しかし、その一方で、「形式主義」「申請主義」「前例踏襲主義」「縦割り行政」といった、学生時代に行政学で習った公務員制度のデメリットは、どうしても感じることが多かった。


 公務員を退職した理由を一言でいえば、「改革」という仕事をしたかった、そのために公務員よりは政治家のほうが改革を行うことができる魅力を感じた。これが一番大きな理由です。そもそも、ルールに決められた通りの事務をこなすことが要求される組織で、組織が要求しない社会課題の解決を優先して考えること自体、当方が公務員という組織には向いていなかった面があったことは事実です。


 それでは、その改革をどうやって実現するか。また、後日、お話しします。