日本維新の会から分党した二つのグループが1日に、それぞれ新党結成の届け出を行いました。


 次世代の党(石原慎太郎さんグループ)→平沼衆議院議員を党首に。最高顧問が石原氏、総務会長に藤井孝男衆議院議員、幹事長が山田宏衆議院議員、政調会長に桜内文城衆議院議員。役員は藤井氏を除き、ベテラン議員で固めています。また、外交・安全保障面で自民党に近い政策。みんなの党と同じく、やや自民党寄りの立場を鮮明にし、実際に総会挨拶後に平沼氏はすぐに自民党を訪問しています。


 橋下グループは、今後、結の党との合流があるとみられ、合流後は新党名称決定と代表権限が決まる予定。党名がどうなるのか、党本部が大阪になるのか、現在協議中。明日に新党設立準備会が発足し、9月7日新党発足を目指します。課題は東京と大阪の二重構造とガバナンスの統一性が保たれるか。


 上記ソースは、ここ数日の新聞記事で確認しました。各社、表現について若干ニュアンスが違いますが、8月から9月に第三政局の動きが一気に激しくなることは確かです。


 当方は退職後、こうした第三局政党関係で政治を学ぶ機会を得ました。世間的には、発足しては消える第三政局に対する厳しい評価があることを認識しています。党首がワンマンであったり、不透明な政治資金の管理で信用が無くなったり、スローガンだけ掲げて実際は実務が全くできない政党が過去にあった事も市民からの信用が得られない事の要因です。


 しかし、当方が維新関係の塾で勉強をしたのは以下の理由です。

 維新の会では、明確に「地方自治体の独立」「統治機構のリセット」「教育委員会制度の改善」「社会保障制度の適正化」をスローガンに挙げただけでは無く、実績を関西を中心に出してきています。<一部ネット情報を参照>


 橋下維新の既得権縮小の実績の一部

・公共事業からの暴力団排除という独自規定を盛り込んだ「大阪府暴力団排除条例」を制定
・弁護士の能力を生かし自ら草稿を書いた貧困ビジネス規制条例を制定(全国初)
・・街頭防犯カメラ1700台・LED防犯灯1940器を設置、警察車両カメラシステム導入、捜査活動資器材の強化、青色防犯パトロール推進事業、
 府庁「青少年・地域安全室」の新設など、様々な治安対策を実施
・教員に君が代の起立斉唱を義務づける条例を制定(全国初)。
・警察OBを使って生活保護の不正受給者の摘発
・大阪市の環境局や交通局などの勤怠不良職員274人を分限免職検討を指示→同和職員の聖域介入
・大阪市交通局の人件費42億円削減 管理職の給与は一律20%削減→同和利権の一つ
・日本の政治家ではじめて特別永住外国人制度の廃止に言及

 上記はネットで調べた情報の一部をあげましたが、実際に「道州制導入」に向けて法律改正までもっていったという実績が他に在ります。

 もっとも維新の会は成功例だけではなく、社会福祉に関する洞察不足から発達障害関係条例の策定ができない、校長民営化制度が一部機能しなかったなど失敗面も生じています。しかし、既得権益を打破するために今までしてこなかった事にチャレンジしている事は事実であり、当然に失敗例も全くゼロという事は無いとも考えられます。


 当方は、維新の会関係で政治を学んだ事があるため、今後、分党で再出発する二つの政党には期待したい気持ちです。ただし、現在当方は無所属の立場であり、フラットな視野をもって地域を回り、政策を考え、自分の足で活動をしていきます。


 ひとつだけ確実に言える事。政治活動を行うにあたり、一番大切なのは自分自身の理念を掲げ、何のために地域の代表になりたいか、何をして社会を変えたいか、なぜ政治を志すのかについて自分自身の考えを明確に説明でき、自分の責任で地域活動を行っている実績を出す事です。政治は一人だけで全てを行う事はできませんが、まず自分が掲げる政策を上げた理由を明確にし、それを実現するための具体的方法を提示し、そのために毎日何をしているのかしっかりと示す事。ここさえしっかりできれば、無所属であろうと、どこかで他の同志と一緒になることがあろうと、道を誤ることは無いはずです。