KATO C11が入線しました | 趣味のNゲージと鉄道写真

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「趣味のNゲージ鉄道模型」という名称で続けてきましたが、鉄道写真の記事を載せる機会が増えたことからブログ名を変更しました。
内容は自分への備忘記録が中心で、旧型車両の話題に偏る傾向があります。拙い内容ですが、ご覧頂ければ幸いです。

こんにちは。

 

先日、楽しみにしていたホビーセンター京都店限定「C622梅小路機関区」の通信販売の予約を入れていないことに気付きました・・・。京都店HPを見たところ、通信販売の予約受付分は既にいっぱい・・・。店頭受取分はまだ予約可能とのことですが・・・。ん~、困りました・・・。(((゜д゜;)))

話は変わって、TOMIXからC57135の再生産の発表がありましたね。このC57135が発売になった頃、私はNゲージを休止中でしたので、今回の再生産はとても有難いです。(^O^)/

 

さて、予約しておいたKATOのC11が入線しました。とても素晴らしい出来栄えです。早速、見ていくことにしましょう。なお、写真はすべて入線整備後のものです。

 

C11235 KATO 配属H29.4.14

C11は全国で活躍した客貨両用のタンク式蒸気機関車で、S7~S22年にかけて381両が製造されました。民間向けも20両製造されています。用途は、旅客列車、貨物列車の牽引から構内での入換えまで多岐にわたりました。中でも佐世保線における20系ブルートレイン「さくら」の牽引は有名ですね。現在も大井川鐡道、真岡鉄道などで動態保存されており、現代のファンにとってはとても馴染みのある蒸気機関車と思います。JR北海道から東武鉄道に移った二つ目171号機の復活運転も楽しみですね。

※訂正⇒171号機ではなく207号機でしたね。ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m

 

 

C11235 KATO 配属H29.4.14

プロトタイプは3次形で、前照灯はLP42、先輪と縦輪はスポーク、ATS発電機装備、増炭改造なし、回転式火の粉止めなし、デフに点検窓なし、CP排気管・マフラーは煙突後部に搭載という、 S40年代半ば以降によく見られた形態を模型化しています。なお、C12用のスノープロウが取り付け可能です。

 

 

C11235 KATO 配属H29.4.14

C11は1~4次形に分類されます。それぞれの外観上の大まかな特徴について載せておきます。

1次形      1~ 23 ボイラー側面にある水タンクの下辺とキャブ床面が一直線。(水タンクが3・4次形に比

            べて細く見える) キャブ後ろの炭庫の上辺が斜め。

2次形    24~140 砂箱と蒸気ドームの位置が入れ替わる。

3次形   141~246 ボイラー側面の水タンクが大型化したため、水タンクの下辺がキャブ床面より低くな

            る。キャブ後ろにある炭庫の上辺が水平になる。

4次形   247~381 戦時型。砂箱と蒸気ドームは角形(カマボコ形)。後に3次形までと同様に改装された

            ものも多い。デビュー当時はデフが木製であった。

なお1・2次形は当初、重見式給水加熱装置を搭載していましたが、戦後間もない頃までに撤去されています。

 

 

C11235 KATO 配属H29.4.14

コアレスモーター及びFW搭載の動力ユニットに加えて、先輪と縦輪からも集電しているので、滑らかにとても良く走ります。(ただしコアレス機に共通して言えることかも知れませんが、走り出しはTOMIXのパワーパックに対して敏感な様です。この傾向は小型のコアレス機に強く表れる様にも思えます) 音は静かなレベルと思います。また好みの分かれる所ですが、良く過走します。ヘッドライトは前後とも進行方向側が点灯、明るさも良い感じと思います。なお、個体差と思いますが、この個体は走行中に若干キャブを振る癖があります。でも、気にならない程度です。

なお、パワーパックはN-1001-CLを使用、個体差や私の主観もありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでお願いします。

 

 

C11235 KATO 配属H29.4.14 公式側

とてもいいプロポーションをしています。ディティールについても、現代のKATOの水準に仕上がっています。この位置から見ると動輪のスポークが抜けていない様に見えてしまいますが、実際はきちんと抜けていますのでご安心下さい。またキャブの窓は開いており、運転席やバックプレートを覗くことができます。ファン心理をくすぐりますね。

 

 

     

左写真:正面より。つかみ棒・ステップ・解放テコ等は一体パーツになっています。

右写真:後ろより。バック運転を想定して、ハシゴと解放テコが一体パーツとして取り付けられています。

      カプラーは台車マウントになっており、付属のナックルカプラーに取り替えてあります。

 

     

ボイラーの様子。左写真が公式側、右写真が非公式側。タービン発電機やATS発電機からキャブ屋根に延びる配管が精密感を醸し出しますね。

 

     

左写真:縦輪のスポークも抜けていて、見る角度によってはとても実感的です。キャブ下の配管類のディ

      ティールも充実していますね。

右写真:付属品類です。ナンバープレートは174、193、223、235の4種類です。

 

【実車データ】 ※備考については、時期により異なる場合があるかも知れません。

番号 メーカー   新製年月 新製配置 最終配置 廃車年月 備考(写真等で確認できたこと)

174  川崎車輌  S15.7   竜華     熊本    S48.8    白ライン、サイドタンク揺止、点検窓

193  川崎車輌  S15.9   西唐津    早岐    S46.12   未確認

223  日本車輌  S16.8   大湊     青森    S46.10   未確認

235  日本車輌  S17.10   仙台     会津若松  S46.5    正面ヘッドライトはシールドビーム

 

 

終わりに・・・

C11を用いた変わり種編成

現在は651系が使用されている特急「草津」ですが、準急時代には面白い列車として走っていたことでも知られています。S35年6月に臨時準急「草津」が上野-長野原間で運行を開始しました。この準急「草津」、当初は車両に80系を使用し上野-渋川間は上越線準急に併結して自力走行、非電化であった長野原線(現在の吾妻線)内はC11やC58が牽引というものでした。このとき自動連結器と密着連結器のアダプター役を兼ねた電源車には、戦災復旧のオハユニ71が使用されました。蒸機+オハユニ+電車という、ファンには堪らない編成ですね。また、同様に153系を使用した準急「上越いでゆ」もありました。以前に拙ブログ記事で取り上げたDD13重連による準急「白浜」と同様、とても興味深い列車と思います。

なお、写真は準急「草津」のイメージで、電源車はオハユニ61で代用しています。

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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