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昨夜の満月、雲の晴れ間にかろうじて会えることができました🌕
雨の朝になりましたのでラッキーでした。
絵画展が迫ってきておりますが、
額の周りの装飾に悪戦苦闘しております。
搬入まであと四日、なんとか間に合わせなければ![グー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/116.png)
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のつづきです。
楽天モバイルの立役者
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楽天が携帯電話へ参入したきっかけは、
第2次安倍政権の官房長官・菅義偉による「官製値下げ」だ。
「携帯電話料金は4割程度下げる余地がある」
との発言を受けて、
楽天は価格破壊を旗印に大手3社の寡占状態にある市場へ
打って出た。
その結果、総務省の発表をベースにすると、
国民負担は年間で8790億円も軽減されたこととなる。
楽天が携帯電話に参入した立役者の一人が、タレック・アミンだ。
三木谷と出会ったのは2018年のことである。
三木谷は、
インド屈指の財閥が設立した新興通信会社「リライアンス・ジオ・インフォコム」(以下ジオ)
との接点を熱望していた。
同社は2016年から携帯電話市場に進出し、
わずか4年で加入者は4億人を超えるまでに成長した。
三木谷はインドで最後発の同社がどう大手を出し抜き、
設備投資を抑えたのか参考にするつもりだったという。
その場でモバイル通信の仮想化を提唱し、
三木谷の興味を引いたのがタレック・アミンだった。
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後日、アミンは
これまで多くの通信大手企業を渡り歩いていたことが判明する。
ジオでは、インドの通信インフラが古く、基地局・アンテナを
1から作らなければならないことが課題だった。
また、インド人が携帯電話に支払えるのは、月1ドル。
大規模な設備投資をすれば、高価なサービスになってしまう。
そこでアミンは仮想化に可能性を見出し、
まずはWi-Fiの仮想化に着手した。
ハードウエアの価格を相場の3分の1程度まで圧縮したことで、
またたく間にユーザーを増やしていった。
アミンは当時のジオの方針にストレスを感じており、
それを知った楽天モバイル事業を統括する平井康文の手引きで、
アミンは三木谷に会いに日本へ渡った。
そこで
通信業界の常識をひっくり返すような仮想化のプランをぶつけた。
三木谷は大いに賛同し、実現性の検討を進めて行く。
2018年、ついにアミンは楽天に移籍し、
携帯電話の完全仮想化に着手することになる。
その後、2021年から2年連続で楽天モバイルは、
モバイル・ワールド・コングレスの携帯電話事業で
最も革新的な事業を成し遂げた企業へ贈られる賞を受賞。
(2023年8月にアミンは楽天モバイルの代表取締役共同CEOを退任)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240225/15/tubame-anhanasaraken/de/b9/j/o0810108015405837969.jpg?caw=800)
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三木谷も地道な地上戦を好む。
楽天モバイルでは毎朝、
幹部を集めて1時間のミーティングをしていた。
シリコンバレーで成功して莫大な資産を得た起業家は、
投資家や社会活動家に転じていく。
2021年にアマゾン・ドット・コムのCEOを退任したジェフ・べゾス、
2019年にグーグルのCEOを退任したグーグル創業者のラリー・ペイジ
などは記憶に新しい。
一方で、三木谷は事業家であり続けている。
日々ミーティング漬けで、
携帯電話がつながりにくいとき、
野球やサッカーチームが負けたときも、
すべて「三木谷のせい」となる。
それでも三木谷は次のように語っている。
「気がついたら、みんな一線を退いちゃてったんだよなぁ~。
残ったのはイーロン(・マスク)と俺くらいか」。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240225/15/tubame-anhanasaraken/3c/c9/j/o1080081015405837977.jpg?caw=800)
もう1つの大挑戦
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三木谷は、
携帯ネットワークの仮想化という難題に挑んでいたのと同時期に、
もう一つの大勝負に挑んでいた。
新たながんの治療法の確立だ。
2012年に三木谷の父・良一をすい臓がんが襲い、
三木谷は世界の研究者や医者に会いに行った。
そんなとき、楽天市場初期から出店していた経営者の連絡で、
アメリカで最先端のがん研究をしている研究者の存在を知った。
先端医療研究の総本山であるアメリカ国立衛生研究所の研究員だ。
その研究者に会うためすぐに渡米し、
切除をせず抗がん剤も放射線も使わない治療法を知る。
アルミノックス治療法と言い、
がん細胞に集積する特殊な薬剤を投与し、
そこに光りを当ててがん細胞を破壊するというものだ。
研究者自身も、これまでにない治療法であることから
支援者を得られず苦労していた。
しかし三木谷は、
これまでの経験や知識をもとに研究者の話を聞き、
支援を決める。
その後、実用化に向けた研究に個人で167億円の支援を行い、
研究は加速していった。
臨床試験の段階までこぎつけられれば、
父を被験者にできる。
そう考えた三木谷だったが、良一は2013年に亡くなってしまう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240225/15/tubame-anhanasaraken/15/c7/j/o0810108015405837980.jpg?caw=800)
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2019年には、マッキンゼーから引き抜いた、
原子力研究の第一人者である虎石貴を社長に据え、
楽天メディカルジャパンを設立。
その後2020年には、
がん細胞にだけ集積して光に反応する薬品や、
そこに光りを当てるための医療機器レーザー装置が、
世界に先駆けて日本で厚労省の製造販売承認を取得した。
これらを用いたアルミノックス治療を
頭頚部がん患者へ提供する施設は、
2021年8月下旬時点で38施設、
さらに治療医は97人に達している。
また、食道がん・胃がんでも2019年から初期の治験が開始している。
これまでがん治療は切除・化学療法・放射線療法の3種類だった。
しかし、今世紀に入り「第4の治療法」とも呼べる免疫療法が誕生した。
光免疫療法はそこに次ぐ第5の治療法といえるだろう。
三木谷は父の因縁もあり、
がん撲滅をライフワークと捉えている。
「海賊」らしい、途方もない野望といえるだろう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240225/15/tubame-anhanasaraken/ad/a3/j/o1080081015405837984.jpg?caw=800)
三木谷さんは「がん撲滅」の挑戦も続けておられます。
がんサバイバーのわたしは、
私財を投じて世界を駆けまわっている姿に励まされています。
「海賊」は「英雄」になってほしいと切に願います。
では、また明日^^