人は、なぜさみしさに苦しむのか?➁ | ふーちゃんのブログ

ふーちゃんのブログ

ご訪問ありがとうございます。
私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわひらめき

 

 

 

 

岡山県北では今日がとんどの日。

お隣さんのお飾りなどと一緒に畑で燃やしました。

朝は氷点下6℃と冷え込みましたが、

どんどん晴れ間が広がって気持ちのいい一日になりました。

大学入学共通テストの問題が朝刊に出ていたので、

国語はできるかもはてなマークとトライを始めましたが、文字に小ささに数分で挫折アセアセ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のつづきです。

 

 

 

 

さみしさを不快に感じる理由

ベルネガティブな感情は脳の防御メカニズム

さみしさの底にあるネガティブな感情は、

ポジティブな感情に比べてとても強いものだ。

人がネガティブな感情に支配されやすいのは、

ポジティブな感情は生死にかかわないからだと考えられる。

 

 

たとえば、獲物にありついたチーターにとっての「嬉しい」

というポジティブな感情が、

「ライオンが来た!危ない!」というネガティブな気持ちよりも強かったら、

危険を回避する行動を取れないかもしれない。

 

 

人間で考えても、

好きな人と豪華なディナーを食べているときに大地震が来たら、

「幸せだからこのままここにいたい」というポジティブな感情より、

「危ない!すぐに逃げなければ!」というネガティブな感情が上回るはずだ。

 

 

危険を察知したときは、

副腎にある副腎髄質からアドレナリンという脳内ホルモンが分泌され、

体と脳が戦闘モードに切り替わり、

「逃げろ!」もしくは「戦え!」という指令が出された状態になる。

ネガティブな感情は不快ではあるが、

脳に必要な防御メカニズムなのである。

それを発動することによって、

冷静に対処するための

気持ちのベースづくりができているのだと理解しよう。

 

 

 

ベル「ぼっち」でもつながっている

最近は「ひとり焼肉」「ソロキャンプ」といった「ソロ活動」が

市民権を得てポジティブに受け止められる一方で、

「ぼっち」にはネガティブなイメージがつきまとう。

ソロ活動は積極的にひとりになることを選んでいるのに対して、

ぼっちは「気づいたらそういう状況になってしまった」という、

望ましくない状況がイメージされる。

 

 

ふと誰かと話したいときに、

誰もいないと「ぼっちでさみしい」と思うことがあるだろう。

そんな強いさみしさを感じる場合、

脳が「集団から排除されるかもしれない」というアラートを作動させ、

ストレスを与えているのかもしれない。

人の進化において、

集団から排除されないことは重要なファクターであったため、

社会脳(脳の前頭葉にある、他人とのコミュニケーションを司る機能)

が正常に働いているとも言い換えられる。

 

 

しばらく会えなかったからといって、

人とのつながりが消えてしまったわけではない。

「自分はぼっちなのではないか?」と不安になったときは、

「つながりは簡単には消えない」と自分自身に言い聞かせよう。

 

 

 

 

脳や心の発達とさみしさの関係

ベル若者だけが感じているさみしさ

人の一生のなかで、その年齢に特有のさみしいという感情が現れる。

 

まだ発達しきっていない未成年の脳は、

大人と比べてストレスに弱く、ささいなことでさみしさや不安を抱えやすい。

また、程度の差はあるが、

思春期の子どもの多くは自己嫌悪を抱えて生きている。

自分のことが過剰に気になり、小さな失敗を大げさに捉えたり、

他人とも比較して自分を卑下したりすることも多い。

 

 

若者がさみしさを強く感じ、自己嫌悪に陥るのは、

成長するために必要な仕組みでもある。

「こんな自分がイヤだ」

「あの人のようになりたい」

という気持ちが高まると、学習速度が速くなる。

さみしさのために「他人より劣っていると思い込んでいる部分」が、

「もっと成長したい」と努力する原動力になるのだ。

 

 

若者本人にとってはつらい時期だが、

さみしさには人を成長に向かわせる力があるということも

覚えておきたい。

ただし、本人がそのつらさに耐えかねて、

衝動的な行動に向ってしまう危うさがあることには注意が必要だ。

 

 

子どもや若者に関わる人は、

「いま感じているさみしさは一生続くものではなく、

成長するために必要な要素だ」

と伝えてあげるといいだろう。

 

 

 

 

ベル「平凡な人生」へのさみしさ

成人を迎える18歳から30歳くらいまでには、

脳の前頭前皮質がしっかり発達し、

社会とのかかわりのなかでより成熟し完成されていく。

 

 

高校卒業後は、ライフステージの変化で

それまで親しかった人と別の道を歩き出すことが増え、

さみしさを感じることも多くなる。

 

 

また30歳ごろになると、不安を助長する感情の回路は、

不安を抑える方向に働き出す。

ここ頃には多少の失敗では動揺しなくなり、

仲間や友人と距離ができても、

新しい人間関係を築けることが経験からわかってくる。

 

 

 

前頭前皮質の発達により、

長期的な視点でものごとを見られるようになると、

別のさみしさが現れるようになる。

現在だけではなく未来のことが気がかりになり、

現状に不満がなくとも

何かもの足りないさみしさを感じるようになるのである。

 

 

25歳から35歳くらいでは、

起業をしたり恋人と別れて外国へ行ったりと、

思い切った行動に出てくる人が増えてくる。

「自分の人生が平凡なまま終わってしまうかもしれない」

という「失われる予感」が、本能的なさみしさを刺激するのかもしれない。

 

 

 

 

さみしさとうまくつき合っていくために

ベルさみしさがもたらす危険性

近年の研究によると、

孤独は人間の健康に重大な悪影響を及ぼすという結果が出ている。

アメリカのブリガムヤング大学の研究によると、

「社会的つながりを持たない人」は、

「社会的つながりを持つ人」に比べて、

早期死亡リスクが1.5倍にあがる。

これは1日15本の喫煙と同等、過度な飲酒の2倍、

運動不足や肥満の3倍のリスクである。

 

 

孤独が健康リスクを増大させる一員として、

さみしさが与えるストレスの影響が挙げられる。

人がさみしさを感じるとき、

脳は体の痛みと同様にストレスを受けている。

ストレスによってストレスホルモンであるノルアドレナリンが分泌され、

血圧は上昇し、心拍数は増加する。

そうして体の負担が増えた状態が長期に及ぶと、

脳卒中や心臓病など循環器系の健康リスクにつながっていく。

ストレスを紛らわすためのタバコやお酒、

過度の飲食なども健康に悪影響を及ぼす。

 

 

内閣府の調査によると、

日本は「家族以外との交流がない人」の割合が

他の国よりも高い傾向にあるようだ。

コロナ禍で人々の交流が少なくなり、

孤独問題は深刻さを増しているといえる。

 

 

 

 

ベルさみしさへの対処法

イギリスでは孤独を公衆衛生上の最重要課題だとみなして、

世界で初めて「孤独担当大臣」が任命され、

国をあげて孤独問題に取り組んでいる。

イギリスで行われている対策で、

特に男性の孤独感の解消に効果を生んでいるのが

「メンズ・シェッド=男たちの小屋」だ。

これは、定年後の男性が定期的に集まり、

大工仕事を一緒に行う日曜大工の施設である。

 

 

ここで作られたテーブルやベンチは、

公園の設備や学校の遊具として活用される。

地元コミュニティとのかかわりができて、

自分の行動が誰かの役に立ち、

感謝されることが孤独感の解消に大きく貢献しているようだ。

地域の中に趣味をとおしてつながる共同体があることは、

心身の健康に有益だといえる。

 

 

ひとりでいることの不安に対処するには、

「ひとりでいても大丈夫」と捉え方を変え、

自分の行動を制御する方法もある。

たとえば、大切な人を失って深く傷ついていたら、

そのさみしさを「誰か」や「なにか」に埋めてもらいたいと考えてしまう。

 

 

しかし、そう簡単に行かないのが常である。

そんなときは、

深く傷ついたという状態をそのまま受け入れる「マインドフルネス」

が有効だ。

感情を迅速に処理しようとするのではなく、

じっくりと向き合う。

さみしさに蓋をせず、その感情をどう捉え、

つき合っていくかという工夫が大切なのである。

 

 

 

 

ベルさみしさは克服しなくていい

さみしさという一見ネガティブな本能は、

人間が生き延びるために必要とされてきた感情だ。

だから、誰でもさみしさを感じることがあるし、

無理に克服する必要はない。

 

 

さみしさを感じたら、

この感情にも役割があるのだと認めてみよう。

さみしさはときに新しい繋がりを生み、

思いもよらない世界の扉を開いてくれる。

さみしさを糧に、自分にとって価値ある未来、

価値のあるつながりを見つけていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老いによるさみしさの部分は、

身につまされるものがありました。

放置されたさみしさは、人の心を蝕み、

ときには生きる気力を奪ったり、

暴力に結びついたりすることがあるのを

見守り支援のボランティアをしているなかで強く感じているところです。

 

 

わたしがさみしそうにしてたら、

声をかけて下さいねてへぺろ

 

 

 

では、また明日^^

 

 

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな幸せのある暮らしへ
にほんブログ村