人間として一番大切なこと | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわ流れ星

 

 

 

 

ロボット誕生日を迎える孫に贈りものをしようと郵便局へ行きました。

何日か前に突然「郵便局」を名乗るLINEが入りましたので、

しっかりしてそうな人を選んで見せましたら、

「郵便局からLINEを送ることはありません!」ですってよ。

スクショしてここにその文言を貼り付けようと思ったのですが、

操作を間違えて消してしまいましたアセアセ

24時間以内に電話番号とか登録せよみたいなことと、

ポチッとせよと誘導する***印がありましたので、みなさんお気をつけくださいね。

 

 

 

「閉塞的な状況が社会を覆いつくしているのはなぜか?」

この問いに対して、

電子機器などを手掛ける京セラの創業者であり、

日本航空(JAL)の再生にも貢献された稲盛和夫さんは、

多くの人が生きる意味や価値を見出せず、

人生の指針を見失っているからと考えておられます。

仏門に入っている稲盛さんは、

魂を磨いていくことがこの世を生きる意味と考え、そのメッセージが詰まっている本、

稲盛和夫著『生き方』-2004年8月発行-から。

 

 

 

思いを実現させる

求めたものだけが手に入るという人生の法則

世の中は思うようにならない・・・

私たちは人生で起こってくるさまざまな出来事に対して、

ついそんなふうに見限ってしまうことがある。

しかしそれは、「思うとおりにならないのが人生だ」と考えているから、

その通りの結果を呼び寄せているだけのことで、

その限りでは、思うようにならない人生も、

じつはその人が思ったとおりになっているといえる。

 

 

不可能を可能に変えるには、

まず「狂」がつくほど強く思い、実現を信じて前向きに努力を重ねていくこと。

それが人生においても、また経営においても目標を達成させる唯一の方法である。

 

 

京セラが、IBMから初めて大量の部品製造の発注を受けた際、

その仕様は、寸法精度を測定する機器すら当社にはないほどの厳格さで、

開発は困難を極めた。

しかしこれは稲盛さんの常套手段で、

創業当時から、大手が断った高度な技術水準の仕事を

あえて引き受けることで仕事を取ってきた。

引き受けた時点では不可能だと思えることも、

最後は神が手を差し伸べてくれるまで必死の思いでやり続け、

ついに完成すれば、安請け合いという「嘘」は実績という真実を生んだことになる。

自分の能力は未来進行形で考えて仕事を行うべきだ。

 

 

夢を抱けない人には創造や成功がもたらされることはないし、

人間的な成長もない。

夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことで、

人格は磨かれていく。

そういう意味で、夢や思いというのは人生のジャンプ台である。

 

 

 

 

原理原則から考える

迷ったときの道しるべ「生きた哲学」

私たちはともすると、物事を複雑に考えすぎてしまう傾向にある。

しかし、物事の本質はじつは単純なもので、

いっけん複雑に見えるものでも、単純なものの組み合わせできている。

技術者出身の稲盛さんは、創業当時、会社経営の知識も経験もなかったが、

悩み、行き着いた答えが「原理原則」。

人間として正しいか正しくないか、よいことか悪いことか、

やっていいことかいけないことか。

そういう人間を律する道徳や倫理をそのまま経営の指針や判断基準にしたのだ。

 

 

たとえば、バブル景気の際、

京セラには多額の現預金があったため、

それを不動産投資に回さないかという提案がずいぶんあったが、

稲盛さんは

「土地を右から左へ動かすだけで多大な利益が発生するなんて、

そんなうまい話があるはずがない。

あるとすれば、それはあぶく銭であり、浮利にすぎない」として、すべて断った。

 

 

「額に汗して自分で稼いだお金だけが、ほんとうの『利益』なのだ」

という信念は、人間として正しいことを貫くという原理原則に基づいたものであった。

 

 

損をしてでも守るべき哲学、

苦を承知で引き受けられる覚悟、それが自分のなかにあるかどうか。

それこそが本物の生き方ができるかどうか、

成功の果実を得ることができるかどうかの分水嶺になるのではないだろうか。

 

 

 

 

心を磨き、高める

働く喜びは、この世に生きる最上の喜び

このごろ日本人が失ってしまった美徳の1つに「謙虚さ」がある。

生きていくのに、オレが、私が、という自己主張が必要なこともわかるが、

私たちがいま、謙虚さに代表される「美しい心」を忘れつつあるのは、

この国の社会にとって大きな損失である。

そして、そのことがこの国を住みにくくしている要因の一つであるように思える。

稲盛さんは、自分の有している能力や、果している役割は、

たまたま天から与えられたもの、いや借り物でしかないと考えている。

才能や手柄を私有、独占することなく、

それを人様や社会のために使うべきであり、

謙虚という美徳の本質はそこにあると考えている。

 

 

戦後の日本は経済成長至上主義を背景に、

人格というあいまいなものより、才覚という、成果に直結しやすい要素を重視して、

自分たちのリーダーを選ぶ傾向が強かった。

しかしながら、リーダーの器たり得ない人物がトップに据えられたことによって、

近年多発した組織の不祥事、もっと広く言えば、

いまの社会に巣くう道徳的退廃も、このことが根幹にあるように思える。

 

 

不祥事を起こした組織のリーダーが記者会見を行うことがあるが、

責任者としての真摯さや誠実さはほとんど伝わってこない。

あれが社会のリーダーと呼ばれる人たちの振舞いであるなら、

いまの子どもたちが大人を尊敬も信用もしないのも無理はない。

 

 

また物事を成就させ、

人生を充実させていくために必要不可欠なこととして「勤勉」がある。

懸命に働き、まじめに一生懸命仕事に打ち込むことによって、

精神的な豊かさや人格的な深みを獲得することができるのである。

 

 

人間がほんとうに心からの喜びを得られる対象というものは、

仕事のなかにこそある。

趣味や遊びの楽しさは一時的なものであり、

心からわき上がるような喜びを味わうことはできないはずだ。

遊んでいるときよりも働いているときに喜びを感じる精神性。

単純労働であっても、そこに創意工夫を働かせて仕事を楽しくする術。

他人から強制されて「働かされる」だけでなく、

自分が労働という行為の主体となって「働く」知恵。

そういうものかとかとかつては持っていたが、

いまではほとんど失ってしまった、

そういう日本人の労働観の意味するところを、あらためて考えてみるべきでろう。

 

 

 

 

利他の心で生きる

世のため人のためなら、すすんで損をしてみる

誰しも儲けたいと思う「欲」はあってよい。

しかしその欲を利己の範囲にのみとどまらせてはならない。

人にもよかれという「大欲」をもって公益を図ること。

その利他の精神がめぐりめぐって自分にも利をもたらし、

またその利を大きく広げもするのだ。

 

 

京セラがまだ中小企業だったころ

入社式のときに稲盛さんは大卒の新入社員に対して次のような話をした。

 

 

 

ーキミたちは、いままで両親や社会のさまざまな人たちのお世話になって生きてきた。

これからは社会人になるのだから、今度は社会に対してお返しをしていく番だ。

社会人になってまで、人から何かをしてもらおうという気持ちでいてはダメだ。

「してもらう」側から「してあげる」側へと、立場を180度変える必要があるのだー

 

 

 

他人から「してもらう」立場でいる人間は、

足りないことばかりが目につき、不平不満ばかりを口にする。

しかし社会人になったら、「してあげる」側に立って、

周囲に貢献していかなければならないのだ。

 

 

弱肉強食のビジネス業界においても利他という精神を大事にしなくてはならない。

利他という「徳」は、

困難を打ち破り、成功を呼ぶ強い原動力になるからだ。

 

 

 

1980年代半ばまで、

国営事業である電電公社が通信分野のビジネスを独占していたが、

諸外国に比べてひどく割高な通信料金を引き下げるべく自由化が決定された。

それに伴って電電公社はNTTへと民営化され、

同時に電気通信事業への新規参入も可能となったが、

巨像にアリの不利な戦いを挑む企業は現れてこなかった。

 

 

 

そこへ稲盛さんが手を挙げたのだ。

その思いは、会社や自分の利益を追い求めたり、

世間からの尊厳を集めたりしたいからという不純なものではなく、

国民の利益のために料金値下げを実現したいというものだった。

現に稲盛さんはDDI(現・KDDI)の株は一株も持っていない。

 

 

 

 

宇宙の流れと調和する

結果を焦るな、因果の帳尻はきちんと合う

人生には、それを大本で統御している「見えざる手」がある。

しかもそれは2つ。

 

 

①運命。

人はそれぞれ固有の運命を持ってこの世に生まれ、

それがどのようなものであるかを知ることができないまま、

運命に導かれ、あるいは促されて生きていく。

しかし、人間は運命の前でまったく無力なのではない。

 

 

②因果応報の法則。

よいことをすればよい結果が生じ、

悪いことをすれば悪い結果が生まれるという、

原因と結果をまっすぐに結びつける単純明快な「掟」のこと。

 

 

京セラが経営難に陥ったコピー機メーカー三田工業を支援し、

京セラミタを設立した際、その再建に携わった人物は、

以前京セラが救済した企業で工場長をしていた。

救われた人物が、救う側に回り、その感謝の思いから再建に尽力し、

今では京セラミタはグループの中核を担う柱の一つになっている。

因果が応報するには時間がかかるが、

このことを心して、結果を焦らず、

地道に善行を積み重ねるよう努めることが大切である。

 

 

私たちはその役割を認識し、人生において努めて魂を磨いていく義務がある。

生まれてきた時より、少でもきれいな魂になるために、

つねに精進を重ねていかなければならない。

それが、人間は何のために生きるかという問いに対する回答でもある。

 

 

一生懸命働くこと、感謝の心を忘れないこと、

善き思い、正しい行いに努めること、

素直な反省心でいつも自分を律すること、

日々の暮しの中で心を磨き、人格を高めつづけること。

すなわち、そのような当たり前のことを一生懸命行っていくことに、

まさに生きる義務があるし、

それ以外に人間としての「生き方」の向こうには、

かならず光り輝く黎明の時を迎えることができる。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

若い人には通じないかもしれませんが、

稲盛さんのご活躍を肌で感じた時代を生きた者として、

あの頃の時代の流れを懐かしみながら読みました。

こちらに帰って来て大企業の新人研修の時期に

講師として招かれる方に出逢いました。

京セラにも行かれていて稲盛さんとも懇意だとか。

やはりすごい方らしいです。

精神的な高潔さが、

これからの日本の政治のトップにも欠かせない資質のような気がします。

 

 

 

では、また明日^^

 

 

 

 

 

 

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言葉の一つひとつに重量感があって、

利他の精神の大切さが伝わってきます。