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夏越の祓




~朝茶~
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半年の罪・穢れを祓い、無病息災を願う日本人の心が集う日です。


今年は導かれるように茅で作った茅の輪をくぐる機会
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魔除けの赤い人型をたくさんもとめて周りに配り代表して今宮神社さんにお送り致しました。
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神官が祓を行って川や海に流します。

今年はそれに加えてお庭のススキを切って人型を作り
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「水無月の夏越の祓する人は千年の命のぶというなり」


を三度唱えて身体に当て息を吹きかけて水に流しました。
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こちらは陶芸家加藤素規さんのお母様にお誘いいただき
素規さんのお宅でお仲間にまぜていただきました。

素規さんが今もこうして呼んでくださり嬉しいですし
素規さんのお蔭でご縁が続いております。


さて、やりたいことが全て含まれた大人の遊び
朝茶(茶道のお茶事のひとつ)
夏だけ行われる早朝の涼やかなうちに行うお茶事です。


まずはまわり花をして、一人ずつ風炉先にお花をいれていきます。
半夏生が主役ですね。
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そしてススキで今作ったばかりの人型でお祓いをして水に流しました。
硯に墨を擦り梶の葉に一句うたを詠みました。
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それを読んで笹の葉につるします。


そして象鼻杯です。大きな蓮の葉に針で穴を開けお酒を入れて吸います。
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この時期朝茶の懐石に学ぶのは医食同源です。

早朝の胃を思い中国では「点心」という軽い食事をいただきますが

その代表がおかゆです。
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消化の良いおかゆは健康食です。
それに旅館の朝食のような軽いおかずを手作りで持ち寄り
手作りの紫蘇シューズ、甘酒、漬物、全てこの時期昔からいただいていた健康食です。
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甘酒は夏の飲み物で滋養の落ちるこの時期にのむ点滴として昔からいただかれていた知恵です。

その後、西湖をいただきその包んである笹の葉で笹舟を作って水に浮かべました。image1.JPG

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葉蓋の水指、名水点て、お花の風炉先という贅沢なしつらえの中
一服点てさせていただきました。
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ご一緒した皆さまは70歳以上の女性たちで知恵者の方ばかりでした。
60年お茶を教えられている先生や全てできる方たちばかりなのに
誰も角を立てずただただ優しくお迎えくださいました。


個性があっても
皆で楽しむというゴールが変わらないと
まとまるものです。


私達はこれからお嫁に行くわけじゃないのだから
楽しくやりたいのよ
とこれだけ完璧にご準備されるのにお遊びお遊びといって軽く流す謙虚さに大きな学びと目標をいただきました。
知恵を惜しみなく教えてくださるお姿
日本の女性の美しさを改めて目の当たりにしました。
こんな遊びを未来生徒さんたちや次世代の子供たちと紡いでいきたいです。
感謝感謝の夏越の祓となりました。

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明日も早朝より朝茶です。

明日は末客を務めるので

これから予習致します。


「椿の会」はじめての茶道@名古屋