「椿の会」のブログにお越しくださりありがとうございます。


椿の会茶道教室の生徒さんに向けた資料を


このblogでも連載しております。(あくまで個人的意見です)


ご興味のある方はご覧くださいませ。


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12、 審美眼を養う



私は自宅でお稽古をしている身なので生徒さんのイキイキした目に触れて生活しておりますが、一歩外に出るとそうでもないようです。



目に精魂がないといいますか、目がキラキラしていないように感じます。


目は心を映す鏡とも言われていますが、朝鏡を見たり

夕方鏡で自分の顔を映すことがあると目の輝きで自分の調子もわかるくらいです。




目を美しくキラキラ輝かせるには、美しいもの、本物、愛しいものをたくさん目に映すことです。


日常の暮らしの中でも「美しいものへの追及」を楽しんで、身の回りに美しくて愛のあるものをたくさん置いて欲しいのです。




そして、私の思う美しさとは見た目の綺麗さ以上に心の綺麗さを感じ取りなさいということ。



例えば、私の例でいうと帝王切開で身動きが取れないときに嫌な顔一つせず下の世話をしてくださる看護師さんの姿や術後頭痛が酷くて嘔吐してしまった袋を平気な顔で片づけてくれた看護師さんの姿が今はすぐに思い出されます。


そういう例はほかにもたくさんあるわけですが、その美しさを感じ取れる自分でありたいと思うのです。


美しいものを求めることは神をもとめることなんですよ



その言葉をある本で見つけたとき、なぜだか涙が出てきました。


美しいものには神が宿っているのです。


美しい行為にも神は宿っていると思います。


茶道はお茶をいただくと同時に素晴らしいお道具の拝見の時間があります。本物、作家さんの魂のこもったもの、代々継がれてきたものをただじっと凝視する時間は日常では珍しいと思います。


日に日に目が肥えていく実感が面白いものです。子育てをしながら子供と道端に咲くたんぽぽをみたり、蕾がふくらんでいく様子を観察したり、風の匂いまで感じたり、毎日の一瞬に恋して生きていきたいです。


次回は 13、人生教科書通りにはいきません です。