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椿の会茶道教室の生徒さんに向けた資料を


このブログでも連載しております。(あくまで個人的意見です)


ご興味のある方はご覧くださいませ。



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8、 茶事こそ茶道のゴールです。



茶道を習われたことがない方は、茶事とは全く聞いたこともない言葉かもしれません。


茶道を習う目的が茶事だとは誰も思ってはじめるわけではないけれど家元さまも茶道のゴールはお茶事を開けるかどうかですと言っておられます。


「お呼ばれ乞食」良い言葉ではありませんが、お呼ばればかりしていても人を招いたことがない人には本当のおもてなしの心が分らないと師匠は仰います。


見ているのと実際自分がやってみるのでは見えてくる世界が変わります。



お茶事とは、約4時間かけて客をもてなすすべてをいうのですが元来はたった一人のお客さまのために亭主がどこまで尽くせるかが勝負だと言います。


たった一人のお客のために、道具を取り合わせ、部屋をしつらえ、夜明けに汲んだ「陽」の気が宿る水を入れ、炭をついで火を起こし、庭の葉っぱ一枚一枚を雑巾で拭き究極の美味しい一服でもてなすのです。目に見えないところにこそ心をこめて掃除して迎えます。


その教えは目の前の人をどれだけ大切にできるかということなのです。


究極のこだわりは目の前の人への思いやり、それがお茶のゴールだとするとやはり学ぶべきものは愛のほかにないのです。


お茶事とまではいかなくてもまずは自宅に人を招いてみるところからはじめてみると良いかもしれません。



次回は9、 先祖に手を合わせる  です。