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椿の会茶道教室の生徒さんに向けた資料を


このblogでも連載中です。(あくまで個人的意見です)


ご興味のある方はご覧くださいませ。


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師匠から学んだ心得 



1、自分以外は皆師匠



「朱に交われば赤に染まる」という言葉もあるように、


運の良い人、明るい人だけ選んで付き合う風潮が世の中に流れました。


私も努めて、「プラスのオーラを発する人、マイナスの発言をしない人、持ち上げてくれる元気な人」を選んでお付き合いしておりました。



けれど師匠は全く違いました。


どちらかというと、プラスの話をする人より自分の悩みを切に聞いてほしいという人が毎日のように集うお宅でした。


師匠は自分にとって利があるのはどの人で、どの人がないのかの基準ではなく、訪ねてきてくれた人すべてに同じもてなしをしておられました。


よくそんな付き合い方ができるものだと不思議だったのですが、


「喫茶去」まあお茶でもあがっていきなさいと茶道のお軸にもあるように

誰にでも同じお茶を差し上げていました。




椿:「師匠、なぜそんな付き合い方ができるのですか。

人の不幸話ばかり聞いていたら自分が落ち込んじゃいませんか。」



  師:「人を上から見下ろしたら何の成長もないよ。どんな人も下から見上げてごらんなさい。そしたら赤ちゃんからもお年寄りからも自分以外すべての人から教わるところがあるから。

 自分には出来ない経験を一緒にさせていただけることに感謝して話を聞いていたら自然に涙が出るわよ。苦労のない人間に本当に優しい人間はいません。

一緒に苦を経験させていただくことこそ自分のためなのですよ。」



  人を選んで接するということは、実はとても狭いこと

  縁した人全てに自分の精一杯で接することが大切なのだと今は思うのです。