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2012年 最後にご縁を与えていただきました表千家の先生より


初釜のお招きのお手紙をいただきました。



願っても思ってもみないことで


幸せすぎてふたつ返事で主人と参りました。



ワクワクワクワクあふれ出すような気持ちで参りました。



前回は6畳の広間にお通しいただいたのですが、


今回は4畳半の裏千家家元茶室写しの小間席にご案内いただきました。


迎えつけ

にじり口から席入りし


自席についたのですが


とにかく全てが本物すぎて


まるで重要文化財、美術館の立ち入り禁止のお部屋の中でお茶をいただけるような


贅沢を味わうことができました。



本物の力ってすさまじいですね。


日本文化、職人技の極み、魂


その全てがたった4畳半に集約されているのです。



そこに座らせていただいて感じたのは緊張なんかではありません。


安堵といいますか、誰かに抱かれているような空気感でした。



そう、はじめて思いました。


母のお腹にいる胎児のような気持ち良さなんじゃないのか。


宇宙に味方されている地球のような


とにかく暖かい空気感なのでした。



見えない世界を信じるかどうかは別として


見えない世界を感じずにはいられないのです。



お庭の苔も富貴草も青々と元気なのは、


毎日人が


「あら、あなた元気ね 」と見てくれるからなのではないのかと思うのです。



見られていると人も植物もお道具さえも生が宿ると思うのです。




聚楽壁が左官職人の技で婉曲している様


障子紙の1ミリの誤差もない正確さ


網代を削って組む仕上がりの美しさ


息を飲みます。




そして、炉縁が虫食いの柿の木でところどころに穴が開いていて


江戸時代からの釜の風情にピッタリなのです。




信楽の水指の迫力


輪島の艶やかさ、軽さ


今年誂えたばかりの土田夕湖さんの袱紗の手触り


品の良いお道具ばかりです。




きりがないほど美しい。





茶室は一切撮影禁止でお見せできなくて残念ですが、


6歳から67歳までお茶一筋だとおっしゃる先生と出逢い


その義理のお兄様、義理のお父様が茶の先生であられたという環境で


ようやくこの本物の空間が誕生したようです。




ご両親が声を荒げたところは23歳で嫁いでから一度もみたことがなく


大らかで優しくて平和な方たちだったと言います。


もちろん先生ご自身も仏のような慈悲に満ちた心が溢れている感じの方です。



茶道を導くに相応しい方たちだと心底思いますね。


お茶によって人間形成されるとこんなに棘のない愛に満ちた表情になるものなのかと。


その人間に触れているだけで、一番の学びがあります。



嶋台でお濃茶を点ててくださり


その水のように流れる所作をうっとり眺めておりました。



そう、大きな大きな福が訪れますようにと


ビッグな苺大福とともに。



そのあと、一献どうぞと杯が運ばれ


三献いただきました。

(山のもの 栗  海のもの 塩昆布)



最後にお福引きをいたします。


ということで、結び紙をひかせていただきました。



主人は立夏 私は立春


と書かれていたので



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そのお懐紙をいただき



そしてこの茶室を建てた棟梁が10本だけ削ったといわれる


貴重な茶杓をくださいました。



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一番左が今日いただいた棟梁作の茶杓です。



ここの茶室をきっと訪れたいだろうという方の顔が何人も思い浮かびました。


けれど、全国から(人の紹介のみ)口こみだけで毎日来られている様で


お席の空きがない状況のようです。



けれど、きっと空きがでましたら一番にご連絡いたしますと仰ってくださったので


その折りには順番に同席できるようにお誘いいたしますね。



ちょっとお待ちくださいね。


そんなお忙しい中初釜にお招きくださったことへ


心から感謝いたしますとともに


私たちを紹介くださったSさんにも手を合わせたいような気持ちです。


さあこれから椿の会のお稽古です。


このお話もシェアできるのが楽しみです。




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「椿の会」はじめての茶道3回完結教室

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