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続、夫の茶道日記でございます。
茶道と戦国時代に興味があったら是非手にとって欲しい漫画!がある。
ちなみに、私が真剣に漫画を読んだのは、あのスラムダンク以来で
普段、漫画には全く興味が無い性分。
それが…
へうげるとは「ふざける」「とぼける」という意で
その言葉の通り、群雄割拠の戦国時代をへうげの精神で
巧みに生き抜いた武将茶人、古田織部が主人公。
いつ命をとられるか分からない血生臭い動乱の世を
「独自の美的センス」と「笑い」で乗り越えた織部。
独特な劇画タッチとリズミカルなストーリーでかなり面白い
しかも、漫画とは思えぬ鋭い時代考査と実在する名茶器が登場し
下手な歴史本や写真集なんかより、数段上をいっている。
全12巻大人買いしても6千円ほどなので是非、お買い求めを。
この漫画にも出てくる…
最近、岐阜のセラミックパーク美濃に通っている。
この巨大な現代デザイン建築施設。一見、税金を大投入した無駄なハコモノにも見えるが
ココが結構面白い。様々な陶芸作品展が開かれていて、先日は高級デパートなどで
厳重なセキュリティーガラスに囲われ目視オンリーの茶碗(値段は高級車1台分)に
自由に触れたりも出来た(笑)
「織部焼き」は様々な種類があるが、いま作っているのは写真のような茶碗。
丸いはずの茶碗をぐにゃあ~と歪ませ、○□△など幾何学的な模様をしたもの。
古田織部が指南した、まさに「ザ・織部」という茶碗。
作ってみて感じたが、やはりきれいな丸型の茶碗をワザと歪ませ、
その表面に幾何学的な紋様を描くのはかなり斬新で前衛的。
この黒織部には、さまざまなメッセージが込められている。
師を仰ぎながら伝統を壊す斬新な発想力…
死と隣り合わせの武家茶道を貫く勇気…
そして、
面白きモノに新たな価値を見出す
遊びのある人間力…
ロクロを回しながら、いつも確信する。
「オリベイズムは現代にも通じるよ」
歴史小説読むより、大河ドラマ観るより感じる
古き日本の道の世界。
触れれば必ず何かのヒントが得られるはず。
皆さん、まだの人は是非早めに作陶体験を!!
「椿の会」はじめての茶道3回完結教室
IN 名古屋