初めて読む作家さんでしたが凄く好きな話でした🥰🥰
若者に絶大な人気を誇る、小説家のミマサカリオリが亡くなった
シリーズの途中で、最新作でヒロインを殺してしまった展開が炎上して、それを苦に自殺したとみられている
ミマサカリオリの熱狂的ファンの16歳の中里純恋(すみれ)が4階から飛び降りたものケヤキの木に引っかかって奇跡的に助かった
そしてミマサカリオリの小説の舞台になった山奥の廃校に、ミマサカリオリの熱狂的ファンの男女7人が、自給自足生活をする事になった
その中には自殺未遂した純恋もいます
皆ミマサカリオリのファンだし、小説の舞台になった場所だし最初はテンション高い7人
でも実際に暮らしてみて、魚は釣れないわ猪は捕れないわ、風呂に入るだけで川から水を汲んで大変だわで、結局食材は片道2時間かかるスーパーで買ってくる有様
皆なにかしらやってるのに佐藤という女性は全く何もしない、そして文句ばっかり
佐藤の暴言に疲れて1人、また1人と脱落者が出ます
そして佐藤と純恋だけが残りました
純恋は自分が1人になってもここで暮らすと言います
この佐藤こそが実はミマサカリオリ本人だったんです
ミマサカリオリは人を全く信用できない人間で常にエゴサーチして、好きだと書いてても信じられない人間
編集部も手をやいてたけど売れっ子だから甘くしてたら、死んでないのに自分が死んだと嘘をつき小説から逃げたんです
君のファンはこんなにいるんだぞと佐藤をファンの生活に入れたんです
純恋は佐藤がミマサカリオリだと分かってました
純恋にとってミマサカリオリは生きがいそのものです
佐藤は純恋の熱意に打たれてシリーズの最終巻を書くと約束します
そしてミマサカリオリの新作が出ました、純恋は夢中で読みました
そして読み終わったら死ぬつもりでいました
あとがきを読んで純恋はビックリします
私はいつも死にたいと思って生きてきた
でも、あなたに人生を変えられた
また小説を書くから死なないで下さい
と純恋に向けてのあとがきでした
私も新刊が出たら必ず購入している大好きな作家がいます
暁佳奈さんと、高田郁さんです、二人とも神さまだと思っています
私に小説という生きがいを与えてくれる神さまだと思っています
だから熱狂的に好きな小説家が亡くなってショックな気持ちはとても良く分かります
ミマサカリオリは亡くなってないのに、亡くなったと言った問題児ですが、そうした気持ちもなんとなく分かります
追い詰められてたんでしょうね
熱狂的ファンの純恋を見て心を取り戻すのも良かったですね
綾崎隼さん、初めて読む作家さんですが他の作品も読みたくなりました🥰🥰
最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m