ブラ紐と柔肌 | 文藝PIERROT

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サブカルに光あれ

真夏に近付くにつれ女性の服装はどんどん露に衣替えされていくものだ。
露出が高ければ萌えるというわけではなく低いところからのチラリズムにこそ真の萌えはあるべきだが露出に関する萌えのみにいえることである。

さて、“ブラ紐と柔肌”とのタイトルからブラチラリズムに関する萌え論議かとお集まりいただいた方々には申し訳ないのだが今回はそうではない。
ブラ紐が柔肌に食い込んでいるのを見ると萌えるということだ。
何もサディスト嗜好全開で行こうとしているわけではない。
ただそのブラ紐が締付けているところだけが血がせき止められほんのりと紅みがかっている。
そこに三次元萌えを感じるという話なのだ。

此の世には貧乳萌えというものがあり少し大きめのブラを買いブカブカなのが見た目にわかると頑張ってるのだなと萌えを感じる。
そのベクトルを真逆に突っ走らせれば今回の萌え要素に辿り着けるはずだ。
もち肌萌えというべきこの萌え要素。
どこに萌えるのかと言えば何故肌が紅く染まるほど締付けるブラ紐をつけているのか、その背景に萌えるのだ。

きっと彼女はもち肌であり日に日に円熟味を増す体に嫌気がさしているはずだ。
バストも当然日に日に大きくなっていく。
しかし乳房が大きくなり過ぎと可愛いブラが無くなってしまうのだ。
それに肩も凝るという。
豊胸で得することなんてひとつもないと考えた彼女はおっぱいが膨らんだとしてもかたくなにブラのサイズを合わせない。
そうすることで胸の成長を止めようとしているのだろう。
なんと健気ではないか。
これは萌えざるをえない。

コンプレックスと闘う女性の姿に萌えるということは多いのではないだろうか。
他にはチビッコ属性(背が低いことを指摘すると反発するバイト先の女子高生)、巨娘属性(GTOのクジー)のようにこの手の萌えは萌え対象者的にはマイナス要因と感じて気にしていることが萌え感染者から見ればプラス要因でしかないという図式が成り立ち、萌え感染者はその身体的特徴を褒めるものだから萌え対象者は戸惑いデレるということもありえる。
それはそれでまたひとつのコンプレックス萌えだと言えるだろう。