「撮影秘話」と、タイトルをつけたのはよいのだけれど「秘話」何かあるかな??そうそう、よく撮影用のお料理は味をつけていないように言われますが、雑誌の撮影などは98%がしっかりと味をつけて、レシピどおり作ります。そのお料理を食べてライターや編集者が記事を書きます。
たまに味なしなんて事もありますがそれは、例えば<調味料が足りなくなってしまった>とか<撮影時に調味料が入手できなかった>とかの理由があるとき。考えてみてください逆に味無しのお料理を作る方が難しいと思いませんか?
お料理家・スタイリスト・カメラマンに各アシスタントで撮影は進められますが(雑誌・単行本の場合でコマーシャルはまたスタッフが増えます)アシスタントはすごく気を使う仕事です。
先日NHK教育テレビの「一期一会」と言う番組をたまたま、見ました。スタイリストのアシスタントを1年半で辞めた人と最年少の女性ジャズサックス奏者が会って色々な話をする番組なのですが、スタイリストのアシスタントは師匠に怒られると「何で、私だけ怒られるの?」とか最終的には口答えをしたりしていたそう。サックスプレイヤーはやはり演奏がうまく行かなくて共演しているプレイヤーに怒られる事があるそうですが彼女をよく知っている人の話しによれば「次の演奏のとき必ず注意されたことを直している」とのこと。。この違い分かりますかぁ・・。
アシスタントって最初みんな右も左も分からない状態で仕事を始めるのだけれど、それこそ箸の上げ下ろしまで注意されるのです。。何でそこまでとお思いでしょうが、業界の常識と言うのがあるのですよ。それを教えているわけ。ある有名なヘアメイクの方がアシスタントの「靴が汚い」とすごく怒っている事があったのですが、それって「美意識を持ちなさい」と言う事を言っているのよ。わかるぅ??だから、口答えするなんて考えられない!
でも、どう考えても「ムカつく
」のであればその人と相性が悪いのかもしれないから別の人のアシスタントになればよいのかもね。
「撮影秘話」では無いのだけれど、業界には沢山のアシスタント、見習い、卵がいてみんな一人前になろうと頑張っています。何人も業界に生徒を送り込んでいますが、条件は「正直、誠実、素直、丈夫」です。人の見ていないところでもキチンと仕事をする。当たり前のようですが、会社でも居ませんか?人が見ているところだけ要領よく仕事をする人って、、誰も見ていないと仕事中平気でネットとかで遊んでいたり・・イヤですネェ「下品」ですねぇ。。こんな人って本当はみんな正体知っているのです。でも、誰も面倒なので何も言わないのですよ。
アシスタントが良いと師匠の評価も上がるのです。そして、アシスタントがフリーになる時には「コツコツ」と仕事をしている姿を見ていた色々なスタッフが、仕事を下さるのです。
Madam:T