『カシスウー論』 ~駒込の『岡桃』編~


 こんにちは イイダテツヤです。 
 第45回『カシスウー論』は、駒込にある『岡桃』編です。
 
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 駒込に詳しい人は「岡桃って、いったいどこだ?」と思うでしょうが、
 それもそのはず、『岡桃』というのはお店の名前ではありません。

 今回は、『カシスウー論』初の試みとして、個人のお宅を取り上げているので、
 駒込中を探しても、『岡桃』という店はありません。

 もしかしたら、偶然同じ名前のお店があるかもしれないが、 
 とにかく、このメルマガとは関係ないので、あしからず・・・・


 要するに、「岡桃さんの家で、カシスウーロンを飲んだ」ということです。
 
 このメルマガも45回を数えるのだが、
 自分自身の手でカシスウーロンをつくるのは、初めての経験だった。

 そんな大げさなことを言ってみても、
 グラスにロックアイスを入れて、カシスリキュールをトロトロっと流し込んで、
 その上にウーロン茶をドバドバっと入れればそれで完成なので、大したことはない。

 私の感覚で言うと、カシスリキュールはまあまあ多めに入れることがポイントです。
 
 「まあまあ、多めってどのくらいだよ!」と感じる人もいるかもしれないと思い、
 念のため、インターネットでつくりかたを調べてみると、
 カシスリキュール45mlに、ウーロン茶適量というのが、もっとも一般的なようだ。

 結局、ウーロン茶適量ってことになるんだから、「適当につくりなさい」ってことなのだろう。


 さて、岡桃宅では、映画関係の人が何人か来ていて、「アバター」の話で盛り上がった。

 CMで観る限り、鼻が潰れたデビルマンが出てくる3D映画という認識しかなかったが、
 それなりに話題になっているようなので、数日後にさっそく映画館へ観に行くことにした。
 
 観た後で最初に思うのは、とにかく疲れるということだ。

 3D映画で、ヘンテコなメガネを渡されることがわかっているのに、
 コンタクトレンズを入れず、メガネで出かけてしまった私にも責任はあるのだが、
 「メガネ on メガネ」はとにかく辛い。

 3Dメガネにも、劇場ごとにいろいろタイプがあるらしいが、
 私が観たTOHOシネマズのメガネは、特に巨大で、重いらしい。

 ミスターマリックやテレンス・リーでも、あんなでかいサングラスはかけないぞって言うくらい、
 大きなメガネを2時間40分もかけ続けるのだから、こっちの鼻が潰れてアバターになってしまうところだ。

 そんなわけで、目は疲れるは、鼻は痛いはで散々な目に遭った。

 映画を見終わった直後、私の横に座っていた二十歳くらいの若い男は、
 「もう一生3D映画は観ない!」と友人たちに大声で宣誓していたが、その気持ちは私にも痛いほど分かる。
 彼の宣誓に大きくうなずいていた観客も、少なくなかったに違いない。

 メガネなしで3Dが観られるようになるなら歓迎するが、基本的には2Dで十分だと私は思う。
 そのお金と労力は、もっと別の部分に費やすべきだろう。


 アバターそのものはと言うと、たしかに映像はすばらしくて、山や崖から空中を望む部分などは、
 吸い込まれるような奥行きがあって、相当な臨場感があった。

 ただし、褒められるのはそこまでだ。

 この先は、ややネタバレの部分もあるので、これからアバターを観ようと思っている人、
 特に楽しみにしている人は、見終わった後で読むことをオススメします。


 アバターを観た人のほとんどが、とにかくいろんなことを「ああだ、こうだ」と言っているが、
 その気持ちが本当によくわかった。

 いろんな意味で、「ああだ、こうだ」言いたくなる映画なのだ。
 アカデミー賞に「ああだ、こうだ言いたくなる部門」があれば、間違いなくアバターが受けるだろう。

 設定やストーリーは全体的にお粗末で、いろんな映画をパクって、切り貼りしたような出来栄えだ。

 映画に限らず、何かをつくるということは、結局は何かを真似ることなんだけど、
 それにしても、アバターの「パクリ感」はなかなかのものだ。

 「ジュラシックパーク」のようでもあり、「もののけ姫」や「ラピュタ」「ナウシカ」をパクっているようでもあり、
 「マトリックス」的な雰囲気をまとっているかと思えば、「猿の惑星」を思わせる展開でもある。
 
 悪者の感じは「スパイダーマン」で観たような気もするし、
 空中のシーンでは「ロード オブ ザ リング」や「ネバーエンディングストーリー」を思い出す。
 
 また、一人だけ違う動物に乗っているあたりは「シャア専用ザク」にしか見えない。
 
 チャーリー・シーンが主演した「ホットショット」というパロディ映画があったが、
 大げさに言えば、それに近い感じがする。

 さほど映画通でもない私ですらそう感じるのだから、
 本格的に映画が好きな人が観れば、その印象はさらに強まるだろう。

 設定についても、かなり都合良く組まれている部分が多くて、所々でけっこう気になった。

 言葉が通じないと思ったら、英語が話せるヤツがいたり、
 アバターはものすごく巨大だと思っていたら、シーンによって微妙にサイズが調整されている感じもしたし、
 凶暴だと思った動物たちが、意外にすんなりいいヤツになるなど、まあ、とにかくやりたい放題だ。


 そのあたりの整合性を、すべてきちんと取って欲しいというわけではないが、
 やりたい放題やるなら、わあ~と盛り上がって、1時間45分あたりですっきり終わる、
 軽妙な作品にして欲しかった。
 
 岡桃宅に来ていたMさんは「映画では最低一回は寝る」と話していたが、
 アバターは二、三回寝るくらいでちょうどいいだろう。

 私は昔「ガンジー」という三時間ちょっとの映画で、二時間五十分寝るという驚異の記録を持っているが、
 アバターなら、四十分はぐっすりいって構わない。

 と、まあ、けっこうボロクソに言っているのだが、
 そのボロクソ感も含めて、一度観ておきたい作品と言えなくもない。
 (何のフォローにもなってないけど・・・・)

 そのあたりがアカデミー賞「ああだ、こうだ言いたくなる部門」を受賞する本作の実力なのだ。

 だって、それだけでメルマガが一本書けちゃうっていうのも、なかなかのものでしょ・・・




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