『カシスウー論』 ~そんなところでウソついちゃうなんて・・・編~

 こんにちは イイダテツヤです。
 第105回『カシスウー論』は「そんなところでウソついちゃうなんて・・・編」です。

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 ギリシャがたいへんなことになっている。

 最初に断っておきますが、私は世界情勢にも、経済問題にも詳しいわけではないので、事実関係が間違っているかもしれないし、誤った解釈をしているかもしれません。

 そんな私のごく限られた認識によれば、ギリシャというのは笑えるくらい呑気で、いい加減な国だ。

 だってそうでしょ。

 そもそもユーロ加入には「財政赤字がGDP比で3%以下」という条件があるのに、どうしてもユーロに入りたかったギリシャは「うちは3%以下ですよ」とウソをついて、ちゃっかり加入してしまったのだ。

 実際は13%もあったというから、サバの読み方が半端じゃない。
 28歳だと思って結婚した相手が42歳だったくらいの衝撃だ。

そんなことが外交の現場で通用すること自体驚きだが、「え~い、ウソついちゃえ! ユーロに入ればこっちのもんだ」というギリシャの発想がすごい。
 まあ、騙された欧州諸国もある意味すごいが・・・・

 とはいえ実体は借金大国なので、当たり前のようにギリシャは経済破綻の危機を迎え、欧州諸国は腹を立てる。
 まあ当然の流れですね。

 すると当然、「なんだよオマエ、ウソついて仲間に入っておいて経済破綻するなんて、ふざけんな!」とみんな口々に文句を言うのだけれど、とはいえユーロ圏は経済的運命共同体なので放っておくわけにもいかない。

 そこで欧州諸国は仕方なく経済支援を決めるのだが、「ただ援助する」というのでは納得がいかない。
 そりゃそうだ。

 ギャンブルが大好きで、無駄遣いばっかりしている友達が「じつはオレ生活苦しくなったから、金くれよ」と言われても、すんなり金を渡す気になんてなれない。
 諸処の事情でお金を渡さなければならないとしても「オマエさあ、無駄遣いはやめて、倹約生活しろよ」くらいは当然言う。

 そんなわけで欧州諸国はギリシャに対し、公務員を減らす、あるいは給料を減らすなどの経済政策を強要する。
 せっかく経済援助をしても、その金を無駄にされて、挙げ句の果てに経済破綻ではシャレにならないからだ。

 そう言われたら、ギリシャ政府も「わかったよ」と言わざるを得ない。
 みんなに叱られたギリシャ政府は仕方なく、「まあ、そういうことなので、みんなで倹約しましょう」と発表するのだが、今度は国民が猛反発。

 倹約なんて冗談じゃねぇ!
 公務員を辞めさせるなんて、ふざけんじゃねぇ!
 俺たちの給料を減らすなんて、絶対ゆるさねぇ!

 と大騒ぎになったのだ。
 もともとギリシャは公務員の多い国で、国民全体の約2割にもなるらしい。
 しかも、その公務員たちを維持するのに国家予算の4割も使っているらしい

 そりゃまあ、たしかに使い過ぎだ。

 しかもギリシャは、欧州各国から「公務員を減らせ!」と言われるまで、公務員の数すら把握していなかったというからすごい。
 呑気というか、大らかというか、アホというか、何というか・・・

 とはいえ公務員が暴動を始めたからには、ギリシャ政府も放っておけない。
 諸外国からは「倹約しろ」と迫られ、国民からは「そんなことは認めねぇ」と反発される。

 そんな状況でありながら、ギリシャ国民の多くはユーロに留まりたいと思っている。
 ギリシャは観光立国だから、同じ通貨を使うことでの利便性が高く、それなりのメリットがあるらしいのだ。

 ユーロの仲間ではいたいが、無駄遣いは続けたい。
 ざっくり言うとそんな感じ。はっきり言って支離滅裂だ。

 そしてついにギリシャの首相はキレてしまった。
 「もう知らん! それならみんなで投票をして決めたらいい」と開き直ってしまったのだ。

 外国からの経済援助を受ける代わりに倹約するのか、
 倹約しないで、ユーロから離脱して、あとは勝手にやっていくのか、みんなで決めたらいいさっ!

 とまあ、事実上放り出そうとしたのだ。

 吉本新喜劇で言えば、みんなで一斉にずっこけるタイミングだ。

 国の大事なのだから、国民投票で決めるのも、それはそれで妥当なのかもしれないが、そんなモタモタやっていると本格的に経済破綻して、ヨーロッパ中が(ひいては世界中)が大混乱に陥るかもしれない。

 まして、国民が「倹約はノー」なんて結論を出して、そのまま経済破綻へまっしぐらなんてことになってもたいへんだ。
 ギリシャがユーロから離脱すればそれで問題解決というほど、単純ではないのだ。

そこで諸外国も、ギリシャ国内(野党など)も「おいおい、国民投票なんて無責任なこと言うな!」「首相なんだから、そんなふざけたことを言うな!」と猛反発。

 ギリシャの首相もなかなか辛い立場である。
 あっちへ行っては怒られて、こっちに戻っては反発され、やけを起こしたらさらに怒られる。
 本人の責任もあるのかもしれないが、トータルとして、じつに哀しい。

 しかし一国の首相として、沈みゆく夕陽を見ながら「首相というのもたいへんだなぁ」なんて、たそがれているわけにもいかない。
 地中海の景色はさぞや美しいだろうが、この際それは関係ない。

 結局、首相は仕方なく「そんなに言うなら国民投票はやめるよ。連立政権でも作って、みんなでなんとかしよう」と言い出したわけだ。

 私のような素人からすると、連立政権にして「何が、どう良くなるのか」まったくわからないのだが、国民投票をやるよりはずっとマシなのだろう。

 そうこうしているうちに、イタリアもヤバイ、スペインもポルトガルもヤバイなんて話になって、 「おいおいアメリカだってヤバイと言えばヤバイんだぜ」という状況で、 「俺たち日本も相当ヤバイんですけど・・・・」って、世界経済はしっちゃかめっちゃかになっている。

 ドリフのコントのエンディングテーマが流れ始めるみたいな状況なのだ。

 そんな状況なので、私だって呑気に「ギリシャって笑える~」なんて言っている場合ではないのだろうけど、それはそれとして、やっぱり「ギリシャの感じ」は滑稽としか言いようがない。

 ウソついてユーロに入っちゃうくらいだから、「TPPに参加するの? しないの?」「参加したら抜けられるの? 抜けられないの?」と始まる前からあれこれ心配している国民とは根本的に違うのだろう。

 どっちが良くて、どっちが悪いって話じゃないけど、世界にはいろんな人がいるってことなんだよねぇ・・・・・
 だって70億人もいるんだもん・・・・・


そんなまとめかいッ!