『カシスウー論』 ~御茶ノ水のハワイアンカフェ『Muu Muu Diner & 100% Kona Coffee』編~
こんにちは 菓子酢ウーロンです。
第16回「カシスウー論」は、御茶ノ水にあるハワイアンカフェ『Muu Muu Diner & 100% Kona Coffee』編です。
ちなみに、「ムウ ムウ ダイナー 100% コナ コーヒー」と読みます。
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御茶ノ水といっても、住所は神田小川町で、靖国通りまでほんの数分の場所。
三省堂書店の斜め前に、微妙な三角地帯みたいなところがあって、その角にマクドナルドがある。
その脇の道を入ってから、さらにもう一回右へ曲がると、『Muu Muu Diner 』が見えてくる。
ガラス張りの明るい店で、外から覗いても「おっ、ハワイアンカフェだな」とすぐにわかる雰囲気を醸し出している。
この周辺のことを、御茶ノ水と呼ぶ人もいれば、神田と言って譲らない人もいる。
なかには、神保町なんて言う人もいるから、実際のところ何て言えばいいのかわからないが、要するにその辺にあるハワイアンカフェです。
ハワイアンカフェというからには、ロコモコとか、スパムを使った料理など、誰が見ても、「まあ、これがハワイだよね」というメニューが並ぶ。
カシスウーロンを飲みながら、ワイワイやるには悪くないお店だし、多少音楽がうるさいことを我慢すれば、なかなか居心地もいい。
料理がめちゃくちゃおいしいというわけではないが、そもそもハワイアンの店に行って、料理をとやかく言うほうが間違っていると、個人的には思う。
ハワイと言えば、何年か前に私はホノルルマラソンを走ったことがある。
走ったと言うより、ほとんど歩いたわけだが、40キロ以上の距離をただひたすら進むという経験には、それなりのインパクトがあった。
走り始めは、風景を眺めたり、大会の雰囲気を満喫することもできるが、20キロを超えたあたりからは「とにかく、早く終わってくれ」という思いのほかには何もなくなる。
本当にそれしか考えられなくなるのだ。
「早く終われ」と考えるか、何も考えないかのどちらかである。
青い空も、緑の海も、乾いた風も関係ない。
ただ「終わり」のためだけに走る。
私にとっての初マラソンはまさにそんな印象だった。
完走したときは、「やった!」という達成感より、
「どんなに長いことも、いつかは本当に終わるんだな」と、ただ漫然と思った。
自分の足で42キロもの距離を移動すると、人は少なからず詩的になったり、哲学的になったりする。
とはいえ、人生観が変わることも、人間としてひと回り成長したなんてこともまったくなかった。
それでも、「あと何度かはフルマラソンを走ってもいいかな」と思えたので、そう悪い経験ではなかったのだろう。
(そういうことは、歩かずに、文字通り「完走」してから言え! と言われそうだが・・・)
マラソンどうこうとは別に、「はっきりした目的のある旅行」というのはなかなかいいものだ。
はっきりした目的がない場合、私のような旅行ビギナーはやたらとあっちこっちへ行こうとしてしまうからだ。
ヨーロッパへ行ったときも、ニューヨークへ行ったときも、
「今日はあそこ、明日はあそこ、最終日はフライトの時間までにあそこへ行けるな」なんて、弾丸ツアーみたいなスケジュールで移動しまくってしまった。
すると結局、「行くには行ったが、なんだかよくわからなかったなぁ・・・」ということになる。
といって、滅多に海外へ行かないもんだから、
「ここだけに決めて、あとはゆっくりする」なんて贅沢に過ごすことができない。
日本に戻ってから、スペインへ1週間行ってきたなんて話をすると、
「サグラダファミリアは行った?」「アンダルシア地方がいいんだよ」「バスク地方は?」「バレンシアは?」なんて、
いろいろ言われるもんだから、「とりあえず、いろいろ行っておこう」なんて貧乏根性が出てしまうのだ。
その点、「マラソンを走る」というはっきりした目標が一つあれば、身も心も大胆になれる。
マラソンのほかはすべてオマケなのだ。
実際、ハワイでは、ほとんどワイキキビーチにしか行ってない。
申し訳程度に、アラモアナセンターへは行ったが、買い物なんて一つもしなかったし、それ以外の観光地へは行こうとすら思わなかった。
ノースショアなんて行くわけないし、マラソンで走った部分を除けば、ダイヤモンドヘッドにも登っていない。
細長いゴザと、粗末な浮き袋をABCストアで買って、目の前のワイキキビーチで、ひたすらのんびり時間を過ごす。
腹が減ったら、その辺で適当なものを食べればいい。
「せっかくだから、地元のおいしいレストランへ行こう」なんて考え始めると、また忙しくなるから、
「いいの、いいの、どこだって。だってオレはおいしいものを食べるためにハワイに来たんじゃないんだから」と考え直す。
マラソン以外はすべてオマケ。
観光も、食事も、買い物も、すべてどうでもいい。
そう思うと一気に気持ちがゆったりしてきて、従来の私には考えられないほど、時間を贅沢に使えるようになる。
それでいて、マラソンを走るのだから、旅行としての満足度は高い。
これが、「ワンテーマ・トラベル」の魅力である。
屋久島で縄文杉を見るのもいいし、ニュージーランドあたりへ行って、川下りをするのもいい。
いずれにしても、二度と忙しい旅はしない。
テーマは一つ、残りはオマケ。
それが本当の贅沢ってものさ。
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こんにちは 菓子酢ウーロンです。
第16回「カシスウー論」は、御茶ノ水にあるハワイアンカフェ『Muu Muu Diner & 100% Kona Coffee』編です。
ちなみに、「ムウ ムウ ダイナー 100% コナ コーヒー」と読みます。
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御茶ノ水といっても、住所は神田小川町で、靖国通りまでほんの数分の場所。
三省堂書店の斜め前に、微妙な三角地帯みたいなところがあって、その角にマクドナルドがある。
その脇の道を入ってから、さらにもう一回右へ曲がると、『Muu Muu Diner 』が見えてくる。
ガラス張りの明るい店で、外から覗いても「おっ、ハワイアンカフェだな」とすぐにわかる雰囲気を醸し出している。
この周辺のことを、御茶ノ水と呼ぶ人もいれば、神田と言って譲らない人もいる。
なかには、神保町なんて言う人もいるから、実際のところ何て言えばいいのかわからないが、要するにその辺にあるハワイアンカフェです。
ハワイアンカフェというからには、ロコモコとか、スパムを使った料理など、誰が見ても、「まあ、これがハワイだよね」というメニューが並ぶ。
カシスウーロンを飲みながら、ワイワイやるには悪くないお店だし、多少音楽がうるさいことを我慢すれば、なかなか居心地もいい。
料理がめちゃくちゃおいしいというわけではないが、そもそもハワイアンの店に行って、料理をとやかく言うほうが間違っていると、個人的には思う。
ハワイと言えば、何年か前に私はホノルルマラソンを走ったことがある。
走ったと言うより、ほとんど歩いたわけだが、40キロ以上の距離をただひたすら進むという経験には、それなりのインパクトがあった。
走り始めは、風景を眺めたり、大会の雰囲気を満喫することもできるが、20キロを超えたあたりからは「とにかく、早く終わってくれ」という思いのほかには何もなくなる。
本当にそれしか考えられなくなるのだ。
「早く終われ」と考えるか、何も考えないかのどちらかである。
青い空も、緑の海も、乾いた風も関係ない。
ただ「終わり」のためだけに走る。
私にとっての初マラソンはまさにそんな印象だった。
完走したときは、「やった!」という達成感より、
「どんなに長いことも、いつかは本当に終わるんだな」と、ただ漫然と思った。
自分の足で42キロもの距離を移動すると、人は少なからず詩的になったり、哲学的になったりする。
とはいえ、人生観が変わることも、人間としてひと回り成長したなんてこともまったくなかった。
それでも、「あと何度かはフルマラソンを走ってもいいかな」と思えたので、そう悪い経験ではなかったのだろう。
(そういうことは、歩かずに、文字通り「完走」してから言え! と言われそうだが・・・)
マラソンどうこうとは別に、「はっきりした目的のある旅行」というのはなかなかいいものだ。
はっきりした目的がない場合、私のような旅行ビギナーはやたらとあっちこっちへ行こうとしてしまうからだ。
ヨーロッパへ行ったときも、ニューヨークへ行ったときも、
「今日はあそこ、明日はあそこ、最終日はフライトの時間までにあそこへ行けるな」なんて、弾丸ツアーみたいなスケジュールで移動しまくってしまった。
すると結局、「行くには行ったが、なんだかよくわからなかったなぁ・・・」ということになる。
といって、滅多に海外へ行かないもんだから、
「ここだけに決めて、あとはゆっくりする」なんて贅沢に過ごすことができない。
日本に戻ってから、スペインへ1週間行ってきたなんて話をすると、
「サグラダファミリアは行った?」「アンダルシア地方がいいんだよ」「バスク地方は?」「バレンシアは?」なんて、
いろいろ言われるもんだから、「とりあえず、いろいろ行っておこう」なんて貧乏根性が出てしまうのだ。
その点、「マラソンを走る」というはっきりした目標が一つあれば、身も心も大胆になれる。
マラソンのほかはすべてオマケなのだ。
実際、ハワイでは、ほとんどワイキキビーチにしか行ってない。
申し訳程度に、アラモアナセンターへは行ったが、買い物なんて一つもしなかったし、それ以外の観光地へは行こうとすら思わなかった。
ノースショアなんて行くわけないし、マラソンで走った部分を除けば、ダイヤモンドヘッドにも登っていない。
細長いゴザと、粗末な浮き袋をABCストアで買って、目の前のワイキキビーチで、ひたすらのんびり時間を過ごす。
腹が減ったら、その辺で適当なものを食べればいい。
「せっかくだから、地元のおいしいレストランへ行こう」なんて考え始めると、また忙しくなるから、
「いいの、いいの、どこだって。だってオレはおいしいものを食べるためにハワイに来たんじゃないんだから」と考え直す。
マラソン以外はすべてオマケ。
観光も、食事も、買い物も、すべてどうでもいい。
そう思うと一気に気持ちがゆったりしてきて、従来の私には考えられないほど、時間を贅沢に使えるようになる。
それでいて、マラソンを走るのだから、旅行としての満足度は高い。
これが、「ワンテーマ・トラベル」の魅力である。
屋久島で縄文杉を見るのもいいし、ニュージーランドあたりへ行って、川下りをするのもいい。
いずれにしても、二度と忙しい旅はしない。
テーマは一つ、残りはオマケ。
それが本当の贅沢ってものさ。
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